宮田理江の古着DIVE
時が育んだ価値を、今のあなたへ。
連載企画
#10
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2026.6.1
大人の古着デニムはきれいめが鍵、シルエット別でムード一新
こんにちは。ファッションジャーナリストの宮田理江です。
この夏はデニムがビッグトレンド。主役として着たくなるほど、デニムonデニム(デニデニ)のコーディネートをはじめ、多彩なデニムルックを街で見かけるようになりました。
古着を取り入れたデニムコーデはトレンドど真ん中。なぜなら、長い時間をかけて育まれた色落ち、ヒゲ(アタリ)、ダメージ具合は大量生産では決して再現できないから。誰ともかぶらない「自分だけの1着」という特別感が得られ、コーデに奥行きが生まれます。
今シーズンはデニムのシルエットが一段と豊かになっています。デニムの使い方次第でムードが変わる、マルチなアレンジを取り入れてみましょう。
◆スキニーデニムで鮮度アップ 大人のミックススタイル


Polo Ralph Lauren スキニーデニムパンツ
新たに勢いづいているのが「スキニーデニム」の復活です。長く続いたリラクシングなワイドトレンドからの反動もあり、エッジの効いたシルエットとして、感度の高いファッショニスタたちの間で再び支持を集めています。スッキリとした見た目もスタイリッシュなムードを演出してくれそうです。
古着ならではのヴィンテージライクな表情を持つロックTシャツは、大人女性のワードローブにこそ取り入れてほしいアイテムです。あえてカチッとしたテーラードジャケットを合わせてテイストをミックス。反骨精神を宿したラフ顔Tシャツと、きちんと感のある端正ジャケット。この相反する要素を掛け合わせることで、コーデに奥行きが生まれます。
さらに、レディーライクな小物でクラスアップさせるのがポイントです。写真のように、チェーンバッグ、スカーフ、レオパード柄ハイヒール、大ぶりサングラス、ネックレスなどを添えれば、大人感を帯びた装いに。遊び心と洗練が絶妙にミックスされたスタイリングに仕上がります。
◆ほんのりフレアデニムですらり 夏レイヤード


ユーロモデル ブーツカットデニムパンツ Levi's/リーバイス
フレアデニムの魅力は、脚をすらりと長く見せながら、こなれ感やヴィンテージムードをほんのり添えられるところです。1970年代ヒッピーカルチャーやボヘミアンムードを感じさせる、どこかレトロな空気感も魅力。今夏からはモダンさを加えた着こなしがおすすめです。
控えめに広がるフレアデニムに、チェック柄のキャミソールワンピースをレイヤード。ベルトでウエストマークを加えることで、リラクシングなシルエットにメリハリが生まれています。デニムの縦長ラインが引き立ち、スタイルアップ効果も引き出してくれます。
レトロなチェック柄とラフなデニムとのコントラストが絶妙。カジュアルなデニムルックを、ほどよくフェミニンできれいめなバランスへと引き上げています。ほんのりフレアなデニムとワンピースの上品なレイヤードは、休日のお出かけのほか、ショッピング、カフェ巡りなど幅広いシーンで活躍してくれそうです。
◆ワイドデニムをきれいめに更新 小物で引き締めて


デニムワイドパンツ Lee/リー
まだまだ人気が続くワイドシルエットデニム。大人世代が意識したいのは、ラフになりすぎず、ほどよくきちんと感を残すことです。こちらのようにブルーのワントーンでまとめることで、ストリートテイストをさりげなく漂わせながら、洗練された印象に導いています。
薄水色のTシャツに、ゆったりとしたライトブルーのワイドデニムを合わせた、リラックス感あふれるカジュアルコーデ。全身をワントーンで統一することで、ストリートテイストに落ち着きをもたらせました。
見逃せない決め手は黒小物。キャップ、ウエストポーチ、スニーカーで全体を黒で引き締めました。淡いカラーのコーデにメリハリが生まれ、都会的な雰囲気も。ワイドデニムを大人っぽく着こなす好例といえそうです。
スリム、フレア、ワイドとそれぞれ違った魅力がありますね。デニムはシルエット次第で、着こなしのムードが大きく変わるアイテム。こなれ感たっぷりに楽しむなら、味のある古着デニムを取り入れるのもおすすめです。
次回は、夏に涼しく過ごせる「柄ワンピース」にフィーチャー。古着ならではの柄物の魅力に迫ります。お楽しみに!
PROFILE
著者情報
ファッションジャーナリスト/ファッションディレクター
多彩なメディアでコレクショントレンド情報をはじめ、着こなし解説、スタイリング指南などを幅広く発言。複数のファッションブランドの販売員(店長)としてキャリアを積み、バイヤー、プレスも経験。自らのテレビ通販ブランドもディレクション。
趣味は国内外のヴィンテージ・古着店巡り。毎日ファッション大賞選考委員/Yahoo!ニュースエキスパート