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2026.1.27

古着好きもビギナーも夢中。第10回「古着フェス」現地リポート

こんにちは。ファッションジャーナリストの宮田理江です。



1日限りの古着の祭典「古着フェス(フルギフェス ) with Rakuten Rakuma」が2026年1月11日(日)、東京ビッグサイトで開催されました。当日の盛り上がりをリポートします。記念すべき第10回となる今回は、全国から300ブース以上の古着ショップが参加。朝から会場には多くの来場者が詰めかけ、熱気に包まれていました。

全国的に知られる人気ショップをはじめ、知る人ぞ知る名店、ネット限定で展開するショップなど、参加ラインアップは実に多彩です。リーズナブルな価格帯のデイリーウエアから、思わず見惚れる希少なヴィンテージまで、各ブースにはオンリーワンの古着がずらりと並びました。古着好きはもちろん、「これから古着を楽しんでみたい」というビギナーでも、気軽に手に取りやすいラインアップがそろっているのもフェス形式ならではの魅力です。





中でも印象的だったのが、JAMのブースでした。広々とした空間に圧巻の品ぞろえ。アイテム別に整理されたレイアウトはとても見やすく、宝探し気分を存分に味わえます。古着初心者でも楽しめる工夫が随所に感じられ、来場者目線を大切にしていることが伝わってきました。

カレッジスタイルが再び注目を集める今季、スタジアムジャンパーは欠かせないアイテムです。カラフルな配色は、シンプルなコーディネートにサッと羽織るだけで装いをポジティブに弾ませてくれます。




プレスの宮﨑悠太さんによると、「パタゴニア(patagonia)」のフリースや「カーハート(Carhartt)」のアウター、「ペンドルトン(PENDLETON)」のシャツは性別を問わず大人気とのこと。アウトドアやミリタリー、老舗ウールブランドなど、タイムレスで機能性の高いアイテムは、着回し力が高く、ジェンダーレスに楽しめそうです。



宮﨑さんが手にしていたのは、「チャンピオン(Champion)」のリバースウィーブ(Reverse Weave)。縦方向への縮みを防ぐ独自製法に加え、両脇にリブを配した動きやすさにも定評のある名作スウェットです。長めの着丈はチュニックのようなリラックス感があり、女性ならワンピース感覚で着こなしてもカワイイですね。




今シーズンはレザーアウターも注目株。中でも人気なのは、ブルゾンタイプやスエード素材だそうです。宮﨑さんが着用しているレザーブルゾンもさっそく購入したものだとか。古着だけに以前から着古しているかのようないい感じになじんでいますね!




ワイドボトムが主流の今、トップスをコンパクトに整えてくれるブルゾンは、バランスが取りやすい点でキーピースです。私もさっそく試着してみましたが、古着ならではの着古された風合いが心地よく、羽織った瞬間から体になじむ感覚に感動。サイズはメンズのS。ほどよく小ぶりシルエットにまとまり、着心地も申し分なしでした。






原宿店の店長、高橋唯蕗さんが手にしていたのは、「Elulu by JAM(エルル バイ ジャム)」で取り扱うハーレーダビッドソンのシャツ。背中に大胆な刺繍が施され、力強さと華やかさを併せ持つデザインです。女性からの支持も高いそうです。Eluluでは古着に加え、韓国ブランドの新品も扱っていて、古着とのミックスが楽しめます。店長の着こなしも、フーディーは古着、パンツは韓国ブランドの新品という好バランスでした。






さらに、古着シャツの裾をカットしてクロップド丈やリボン、ビスチェに仕立てるリメイクアイテムも用意されていました。今の気分に寄り添うアップデートが印象的でした。






「ADEL VINTAGE by JAM(アデル ヴィンテージ バイ ジャム)」では「バーバリー(BURBERRY)」や「ラルフ ローレン(Ralph Lauren)」といった有名ブランドがラインアップ。

特にアウターはお得感が際立ちます。試着したラルフ ローレンのスエードブルゾンはサイズ感がぴったり。発色の美しいパープルが私服の色合いともマッチし、思わずそのまま着て帰りたくなったほど(笑)。

ちなみにこの日の私は、バンコク(タイ)の古着店で購入した柄ワンピースの上に、以前ニューヨークで手に入れた古着スウェットパーカを合わせています。




会場内では、時間帯によってはタイムセールが行われ、思わず二度見してしまうような価格が登場する場面も。若い世代だけでなく、ファミリー層や大人カップル、さらには海外からの来場者の姿も多く、古着フェスの広がりを実感しました。海外のフリーマーケットを訪れたかのような高揚感に包まれながら、あっという間に時間が過ぎていきました。古着の楽しさや奥深さをリアルに体感できる「古着フェス」。10回目を迎え、今後のさらなる広がりにも期待が高まります。

次回のコラムでは、バーバリーのトレンチコートとチェスターフィールドコートの魅力をお届けします。コートの着こなしもあわせてご紹介しますので、どうぞお楽しみに!


PROFILE
著者情報

宮田理江

ファッションジャーナリスト/ファッションディレクター
多彩なメディアでコレクショントレンド情報をはじめ、着こなし解説、スタイリング指南などを幅広く発言。複数のファッションブランドの販売員(店長)としてキャリアを積み、バイヤー、プレスも経験。自らのテレビ通販ブランドもディレクション。
趣味は国内外のヴィンテージ・古着店巡り。毎日ファッション大賞選考委員/Yahoo!ニュースエキスパート