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2026.3.6

寒暖差シーズンの主役はコート 古着で見つける「バーバリー」の名品

こんにちは。ファッションジャーナリストの宮田理江です。

最近よく耳にする「寒暖差ファッション」。1日の中で気温が大きく変わるからこそ、レイヤードで上手に温度調節できる着こなしが人気ですよね。これから春を迎えるタイミングで頼りになるのが、トレンチコートやステンカラーコートです。

トレンチといえば、やはり 「Burberry(バーバリー)」。1856年にThomas Burberry(トーマス・バーバリー)が創業し、170年の歴史を誇る英国ブランドです。もともとアウトドアや軍用のコートをルーツに持ち、トレンチコートをアイコンへと押し上げたブランドです。英国紳士に愛されてきた背景があるからこそ、その仕立ての良さや端正なたたずまいには本物感が漂います。

現在はDaniel Lee(ダニエル・リー)氏がチーフ・クリエイティブ・オフィサーを務めています。手仕事の価値を再評価するのがリー氏流。最近のコレクションでは、ビーズだけで構成したウエアや、カットワークを施したレザーウエア、マクラメをあしらったトレンチなどを披露。老舗ブランドに新風を吹き込んでいます。






そんな伝統と革新を併せ持つブランドだからこそ、古着でも人気が衰えません。「古着のバーバリーコート」はお買い得感が高いアイテムです。

素材や仕立てがしっかりしているから、時を重ねてもへたりにくいのは「バーバリー」ならでは。定番的なトレンチコートも実はシーズンごとにアレンジが加わっているので、レア物が見つかることも。「バーバリー」の真骨頂ともいえるトレンチやステンカラーコートは狙い目です。

丈夫なギャバジン生地、流行に左右されないクラシックなシルエットは、羽織るだけで自然とこなれた雰囲気を演出してくれます。それでいて、新品よりも手に取りやすい価格帯で見つかることが多いのも魅力です。

ほどよくゆとりのあるシルエットが今の「メンズ×レディーライク」な着こなしにぴったり。ワンピースの上からバサッと羽織れば甘さを引き締めてくれるし、パンツスタイルに合わせればハンサムシックなムードに仕上がります。

アウターはコーディネートの中で最も面積が広く、印象を大きく左右するアイテム。だからこそ、「長く着られる一着」を選ぶことが、結果的に賢い選択かもしれません。新しい出会いやスタートに向けて、バーバリーのコートから春ルックをアップデートしてみませんか?

◆コートが主役 脱いでも決まる寒暖差レイヤード




コートを軸に組み立てた着こなしです。ワイドパンツとのバランスが落ち感を演出。きれいめにまとめながらも、どこか肩の力が抜けた雰囲気があるのがポイント。内側にデニムジャケットを着込むことで、程よいカジュアル感と奥行きをプラスしています。

トレンチコートはもともと端正でマニッシュなアイテムなので、ミニマルなアイテムとの相性は上々。さらに実用面でもメリットが。日中暖かくなってコートを脱いでも、デニムジャケットが装いの主役になります。アウターありきではなく、「脱いでも決まる」のが寒暖差シーズンにはうれしいポイントです。


◆ラフと上質のミックス、真逆の掛け合わせ




一見ラフなリラックススタイルも、上質なコートを重ねるだけでアーバンテイストに。ニットのフルジップパーカーにスウェットパンツ、スニーカーというゆるめのストリートベースは動きやすくて心地よさそう。そこにあえて、上品なウールコートをオン。この「真逆の掛け合わせ」がポイントです。

リラックス感たっぷりのアイテムに、きちんと感のあるコートを重ねることで、コーデ全体がピリッと引き締まります。いいコートが1枚あると、カジュアル服の上から羽織るだけで様になります。むしろスーツよりも、こうしたラフなスタイルに合わせたほうが、コートの格上ムードが際立つテクニックです。


◆配色、縦ライン、長短バランスの3ポイントが決め手




グレーのトレンチコートを主役にした、洗練クラシックな着こなしです。インナーの赤ニットがパッと目を引く差し色に。グレー×赤はコントラストが際立つ組み合わせで、コーディネート全体をキリッと引き締めてくれます。さらにチェック柄のロングマフラーをプラスすることで、縦長ラインが強調され、すっきりとした印象に。

そして注目したいのが、ミニボトムス×ロングコートの「長短バランス」。上から下までロングでまとめず、脚をのぞかせることで軽さと抜け感を演出。配色、縦ライン、長短バランスという3つのポイントを押さえた、お手本コーディネートです。

ロングコートでもそれぞれ着こなしが異なる、JAMのスタッフさんのコーディネートはいかがでしたか?バーバリーのコートでレイヤードやテイストミックス、長短バランスなど楽しみたくなりますね。寒暖差のファッションにも役立つので、参考にしてみてくださいね。

次回は、大阪・堀江のショップを取材してお伝えしたいと思います。お楽しみに!



PROFILE
著者情報

宮田理江

ファッションジャーナリスト/ファッションディレクター
多彩なメディアでコレクショントレンド情報をはじめ、着こなし解説、スタイリング指南などを幅広く発言。複数のファッションブランドの販売員(店長)としてキャリアを積み、バイヤー、プレスも経験。自らのテレビ通販ブランドもディレクション。
趣味は国内外のヴィンテージ・古着店巡り。毎日ファッション大賞選考委員/Yahoo!ニュースエキスパート