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2025.12.29

古着で冬支度。今買いたいアウター&ニット【得する選び方と着こなし】

こんにちは。ファッションジャーナリストの宮田理江です。もう今年も残りわずかですね。急に寒くなってきて、アウターやセーターが恋しい季節になりました。


先日、JAM明治通り店にふらりと立ち寄ったときのこと。「見るだけ」と思っていたのですが、色合いと素材感、そして手仕事のぬくもりを感じるハンドステッチに心を奪われ、思わず手に取ってしまいました。写真のEMS(Eastern Mountain Sports)のカウチンニットです。決め手になったのは、ウールマーク入りという点。今このクオリティーを新品で作ろうとしたら、きっとかなり高額になりますよね。それが8000円台で手に入るのは、やはり古着ならでは。しかもEMSは日本ではほとんど流通していないレアブランド。こうした偶然の出合い(セレンディピティ)があるのも、古着の楽しさだと改めて感じました。こちらはかなり暖かいので、コートとして着ています。 私の本『古着ひとつでおしゃれになります』にも書きましたが、私が古着でよく選ぶのはニットとアウターです。ニットは手編みやウールなどに魅力を持つアイテムがいっぱい。アウターは昔ながらの製法で、つくりのしっかりしている出物が豊富なんです。素材と製法という視点で選んでみると、自然と掘り出し物に出合える気がします。 今回は、この冬おすすめのアウター&セーターの着こなしと、私がピックアップしたアイテムをご紹介しますね。

PROFILE
著者情報

宮田理江

ファッションジャーナリスト/ファッションディレクター
多彩なメディアでコレクショントレンド情報をはじめ、着こなし解説、スタイリング指南などを幅広く発言。複数のファッションブランドの販売員(店長)としてキャリアを積み、バイヤー、プレスも経験。自らのテレビ通販ブランドもディレクション。
趣味は国内外のヴィンテージ・古着店巡り。毎日ファッション大賞選考委員/Yahoo!ニュースエキスパート

◆アウター編

■ スタジャン × 赤ニットで大人のカレッジスタイル


アメリカの大学生風に起源を持つ「カレッジスタイル」がトレンドの今、スタジアムジャンパー(スタジャン)は外せないアイテムです。少しオーバーサイズで着て、赤ニットを差し色として投入。白Tをちらっとのぞかせることで、冬のレイヤードに抜け感が生まれます。全身を学生風にまとめすぎず、ボトムスはワークパンツとブーツでタフ顔に。上下でムードを変えるのが、大人が取り入れるコツです。

■レザーアウターは「着古し味」が肝心


今年はレザーアウターがめざましい復活を遂げています。世界のモードブランドのランウェイにもレザー仕立てのブルゾンやコートが続々と登場しています。少し着古した雰囲気のほうが新品よりも断然、おしゃれに見えるのもレザーの魅力です。シャツ+カーディガンのトラッドな着こなしに、イエローのカーディガンを差し色としてプラス。カジュアルさが持ち味のカーゴパンツも白を選べば、ぐっと上品な印象に仕上がります。足元は革靴で引き締めて。

■Kenneth Cole(ケネス・コール)のレザージャケット


「Kenneth Cole(ケネス・コール)」はニューヨーク発のブランドで、都会的に洗練されたリアルクローズに定評があります。今はなかなか手に入りにくいブランドのひとつ。シンプルでありながら、素材の良さと仕立ての確かさが際立ちます。新品だと高額になりがちなレザーアウターも、古着なら手が届きやすいのがうれしいところ。体になじんだ風合いなので、買ったその日からこなれウエアとして活躍してくれます。

◆ニット編

■カラフルニットで冬コーデを軽やかに


カラフルなニットは、冬の装いをほどよく華やかに見せてくれます。頑張り感を避けやすいのもニットならではのよさ。ブルゾン感覚でふんわりと羽織って。ボトムスはデニムのミニスカートで軽快に。ルーズソックスで足元にボリュームを出し、ローファーでトレンド感をプラス。「トップス&足元にボリューム、ボトムスはコンパクト」という黄金比は冬ルックを重たく見せない鉄則です。

■フェアアイル&ノルディックで癒やしの冬ムード


英国スコットランド調のフェアアイルや、北欧風ノルディックニットは、冬ならではのぬくもりを感じさせてくれます。デンマーク流れの居心地よさを示す「ヒュッゲ」という言葉がぴったりな、穏やかなムードの着こなし。デニムのストレートパンツに「ドクターマーチン」を合わせて、ラフめのユニセックス・カジュアルに仕上げています。

■POLO RALPH LAUREN コットンニットセーター


大人気の「POLO RALPH LAUREN(ポロ ラルフ ローレン)」のニットは流行に左右されないタイムレスな1着。トナカイ柄と合わせやすい配色です。コットン85%・ラムウール15%の上質な素材感は今では新品だとかなり高価になっています。着るだけでなく、肩掛けしたり、マフラー代わりに巻いたりと、アレンジも自在。冬のおしゃれをぐっと楽しくしてくれるアイテムです。

冬のおしゃれが楽しくなるアウターとニット、いかがでしたか? 3月、4月のお花見シーズンは意外と寒いので、まだまだ活躍してくれそうです。JAMさんのスタッフコーディネートを参考にしてみてくださいね。 次回は「古着フェス2026」を取材し、JAMさんの魅力をご紹介する予定です。どうぞお楽しみに!皆さま、よいお年をお迎えください。