古着の良さとは? VOL.2 | 古着屋JAM
古着屋JAM 古着の良さとは? VOL.2 古着屋JAM 古着の良さとは? VOL.2

前回好評だった第一弾に続き、古着の魅力を深掘りする「古着の良さとは」第二弾を公開!今回は、古着屋JAM 下北沢店の店長・東 明日翔さんにインタビュー。新生活を迎えるこの季節、ファッションで自分らしさを表現したい人も多いのでは?人それぞれ感じ方が異なる古着の良さについて語っていただきました。この機会に、新たな視点で古着の世界を覗いてみませんか。

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対談メンバー

話す人

東 明日翔 / 古着屋JAM 下北沢店

京都府出身。店舗管理を担当し、店長歴2年8カ月。アウトドアやアメカジスタイルの古着が特に好きで、機能性とデザインを兼ね備えたアイテムに惹かれる。ヴィンテージの風合いや経年変化を楽しめる服を日々探しながら、新しいコーディネートの提案を心掛けている。

聞く人
生野 / 古着屋JAMオンラインショップ ディレクター

オンラインショップ全般のディレクション業務を担当。 ヴィンテージのレディース古着が好きで刺繍やビースなど繊細なデザインに目がない。

目次

  1. 古着の魅力、その1

    時間をかけてじっくりと向き合うからこそ生まれる愛着
    • #01 自分の成長を古着を通して感じられる
    • #02 自分だけの物じゃない、みんなで育てているという感覚になれる
  2. 古着の魅力、その2

    新品にはない「雑味」こそが、古着の醍醐味
    • #01 単なる服じゃなくて、時間の積み重ねを身に纏う
    • #02 経年劣化の差がスタイリングに与える影響は大きい
    • #03 最終的にいきつくのは、●●●。終わりのない探求

東さんおすすめ

Ralph Lauren

  • 古着屋JAM スタジャン

    スタジャン

  • 古着屋JAM スイングトップ

    スイングトップ

  • 古着屋JAM デニムカバーオール

    デニムカバーオール

  • 古着屋JAM テーラードジャケット

    テーラードジャケット

  • 古着屋JAM スウェットトレーナー

    スウェットトレーナー

  • 古着屋JAM 長袖シャツ

    長袖シャツ

  • 古着屋JAM 長袖ポロシャツ

    長袖ポロシャツ

  • 古着屋JAM スラックス

    スラックス

  • 古着屋JAM コーデュロイパンツ

    コーデュロイパンツ

インタビュー
生野

今回は、昨年8月に実施した「古着の良さとは」が好評だったため、第二弾の実施が決定しました。今回は、店舗スタッフとして活躍されている東さんをゲストにお迎えします!
本日は宜しくお願いいたします!

皆さんに上手く伝えられるか不安ですが、頑張って僕なりに伝えようと思います!
宜しくお願いします。

生野

では、早速本題に入るのですが東さんが思う「古着の良さ」、「魅力」というのはどういったところにあると思いますか?

そうですね、僕の中で3つの軸で良さがあるなと思うのでアイテムも交えてお話しさせていただこうと思います。

古着の魅力、その1

#01 自分の成長を古着を通して感じられる

古着屋JAM

時間をかけてじっくりと

向き合うからこそ生まれる愛着

まずは「自分の成長をアイテムを通じて実感できる」ところです。
以前の自分だったら、「これはこう合わせるべき!」と固定観念を持っていたのですが、いろいろなタイプや趣味嗜好が異なる仲間と一緒に働く中で、「これってもしかしたら、こんな組み合わせも面白いんじゃないか?」と、新しい着こなしにチャレンジできるようになりました。
その経験を通じて、「古着って、自分の成長を感じられる一つのツールであり、自己表現なんだ」と気づいたんです。そこからさらに古着にのめり込んでいき、それが自分にとっての古着の魅力になりました。

生野

そう思えた出来事や実体験は何かあったんですか?

きっかけは、僕が仙台店で働いていたときのことです。ファッションが好きなスタッフが HELMUT LANG(ヘルムート・ラング) のコレクションを見せてくれました。その中で、デニムのボロをミニマルなシルエットに落とし込んで穿いているスタイルを見て、衝撃を受けたんです。
実は、僕自身も似たようなデニムを持っていたのですが、購入したときは「男くさい雰囲気がかっこいい」と思って選んでいました。でも、そのコレクションを見た瞬間、「今穿いたら、まったく違う見え方をするな…!」 と気づかされて、ハッとしたんです。これまでの価値観が一気に変わる瞬間でした。
それまでは、時代背景や希少性が醸し出すオーラ、いわゆる「物々しさ」や、雰囲気が強いアイテムこそがカッコいいと思っていました。「男らしい=カッコいい」とも思い込んでいたんです。
でも、その日を境に、それまでの視点から一歩引いて、より自由な視点でアイテムを見ることができるようになった気がします。

古着屋JAM
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生野

それは、物としての価値や良さだけじゃなく、「ファッションとして取り入れられるようになったり、変化を楽しむことができるようになった」と言う意味ですか?

そうですね!『今までとはちょっと気分変わってきたな〜』とアイテム自体に少し飽きが来てしまった時に、そのもの自体タンスに眠ってしまうことが多かったんですけど、違うスタイリングで組んでみたりとかが考えられるようになりました。そういった着こなしの変化を楽しめることが素敵だなと思ったと同時に自分の成長を感じられたのでより古着が好きになりました。
なので、最初はなんとなく選んでいたアイテムも、着こなしや価値観が変わるにつれて「本当に自分が好きなもの」が見えてくると思います。ヴィンテージに興味を持ったり、シルエットや素材にこだわるようになったり、時には自分のスタイルを大きく変えることもある。
また、同じ古着でも「どう着るか」「どう組み合わせるか」で印象が変わるから、その人の個性が強く表れ、誰かとまったく同じ服装にはならないし、時間が経つにつれて自分らしいスタイルが確立されていくんだろうなと思います。
古着を通して「自分はこういうものが好きなんだ」「昔はこういう服を選んでたな」と振り返ることができるのも面白くて、成長とともに変化していくファッションを楽しめるのが、古着の醍醐味だと思います。

生野

このお話しを聞いて、すごく納得したことがあって(笑)
私が初めて東さんとお会いした時は、ロングヘアでヴィンテージのフレアパンツを穿いているのが印象的でした。今はまた雰囲気が違って、髪型もですしスタイリッシュになりましたね。

左:当時の東さん 右:現在

そうですね!当時と比較するとかなり変化し、成長を感じますね。

生野

古着屋JAMのスタッフには大体2つのパターンがあるなと思っていて、
「アイテムベースでスタイリングを組む人」
「スタイリングベースでアイテムを選ぶ人」。
これまでの東さんのお話しを聞いていると後者かなと思うのですが。
私が知っていた東さんは前者だと思っていて(笑)
久々にお会いしたら『変わってる!!』と正直驚きました、、(笑)
実際はどうでしょうか?

おっしゃる通りで、元々は前者でした、、(笑)
今は、そこからトレンドだったりスタイリングを考えた上でアイテムを選んでいるんですけど、昔と今で変わらないことは「ときめき」を大事にしていると言うことですね。
アイテムを見た瞬間の「なんかかっこいい」と言う感覚は今も昔も大事にしています。
なので、1つ目にあげた魅力に関しては「アイテムベースでスタイリングを組む」時代を経験しているからこそ気づけたと思っています。

#02 自分だけの物じゃない、みんなで育てているという感覚になれる

そして、古着を好きになってからここまで好きでいられる理由でもあるのが
「自分だけの物じゃない、みんなで育てている」
と言う感覚になれるところです。
前の人の使用感がある時にグッと来ます。
例えば、携帯やシガレットケースの跡がポケットのところに残っているとか。
『すごい大事に使われていたんやな〜』って感じることができて、前の所有者が大事にしてくれていたから、今僕らの手元にある。
その大事にしていた形跡が垣間見えるときが好きです。
こういった2つの良さがあることによって、1個のアイテムを長く大事にしようと思うようになります。それが愛着に変わっていくことが魅力だと感じますね。

古着を通して自分の成長を感じることと、みんなで育てている感覚を持てること。その2つに共通するのは「愛着が湧く」ということ。
自分の成長を感じる古着は、時間とともに自分の価値観やスタイルに馴染んでいく。昔は気にしなかったディテールにこだわるようになったり、最初は勇気がいったアイテムも気づけば自然に着こなせるようになったり。そうやって「この服と一緒に自分も変わった」と思える瞬間がある。
一方で、古着は自分だけのものではなく、誰かが大切に着てきた歴史がある。前の持ち主の選んだシルエットや色落ち、リペアの跡がそのまま残っていて、それを受け継いでいく感覚。さらに、自分が着続けることで新しい味が加わり、次の誰かにつながっていく。まるで服が人を通じて育っていくような感覚になる。
どちらも「時間をかけてじっくりと向き合うからこそ生まれる愛着」。
この感覚こそが、古着の魅力なのかもしれませんね。

古着の魅力、その2

#01 単なる服じゃなくて、時間の積み重ねを身に纏う

古着屋JAM

新品にはない雑味こそが

古着の醍醐味

生野

続いての魅力についてお願いします。

最後の1つは、アメリカの古着の雑味ですかね。
新品にはない、古着ならではの粗野さ、無骨さ、歴史の積み重ね が感じられる部分。
エイジング(経年劣化)の雰囲気だったり、それがいわゆる「雑味」と僕は言っているんですけど(笑)
物に対する情報量、傷一つとっても「この時代にこういうことがあったから、ここに傷がついたんだな~」「こういう背景で跡がついたんだな~」
その解釈が人それぞれ違うのも古着ならではで、それが古着ならではの面白さなんだと僕は思います。

生野

ただの劣化ではなく、過去を映し出す「痕跡」になっているってことですね。
確かによくみなさんで「このダメージは90sスケーターが履き倒した証だ」とか「いや、むしろワークウェアとして使われてたのかも」なんて想像力働かせて楽しんだりしている会話を良く聞きます!

そうやって、一着の服を通じて、自分なりのストーリーを見つけられるのが魅力ですね。
雑味のある古着って、単なる服じゃなくて、時間の積み重ねを身にまとうこと。だからこそ、クセがあっても、それが「味」になっていくんでしょうね。

ヨーロッパ古着だとすでに完成させられているというか無駄がなくシンプルでデザイン性があるんですけど、アメリカ古着は実用性にフォーカスされているから無駄なディテールが多いなと思います。
なのでそういった無駄だと思うようなディテールをファッションと結びつけることができることがもう一つの楽しみ方にも繋がっていくんです。それが古着の良さだったり魅力ですね。

生野

たしかに!今の時代この部分いる?っていうようなディテール結構多いですもんね。
それも敢えて活用したりファッションとして捉えられるのが面白いですね。

#02 経年劣化の差がスタイリングに与える影響は大きい

今日は実際に家から同じアイテムで劣化違いを持ってきました。
同じモデルで素材も一緒なんですけど製造年数が3年違うミリタリージャケットです。

1つは結構劣化していて、今の表現でいうと所謂「ボロ」になるのですが
そのラフで無骨な雰囲気だからこそドレッシーなアイテム、例えば光沢感のあるスラックスや上品なレザーシューズを合わせるとラフさと洗練のコントラストが生まれるなと思います!
そして、もう一つの比較的新しめで状態が綺麗な方はストリート感のあるスウェットパンツワイドデニムでラフに。こうすることでクリーンな雰囲気を活かしつつ、"カジュアルなこなれ感”が加わると思います。
同じアイテムでも「どれだけ使い込まれてるか」で組み合わせるアイテムが変わるのが古着の面白さですね!

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#03 最終的にいきつくのは、●●●。終わりのない探求

あとは、僕の収集癖なところも相まって集めちゃうんですよね、、、。
ちょっと年代が違ったり工場が違うだけで色味や素材感が変わったりするんですよ。
そういう意味で、同じ物が2つとしてない。
そこを観点に収集しはじめると天井がないというか、、。
終わりのない探求こそが古着の醍醐味ですね。集める意味があるし、ずっと楽しめるんですよね。
それを伝えたくて今日はこの2着をもってきました!

生野

他にも収集しているものはあったりしますか?

結構あって、、
ミリタリーのユーティリティシャツ。いわゆるシャツジャケットっていうのがあって。
それも結構コレクトしてます(笑)

生野

どうやって使いわけているんですか?

それは、、、正直、、コレクションで、、、(笑)
着る用とコレクション用で分けていて。
家の置き場でいうと1階が着る用、2階が着なくてもいいけど持っておきたいアイテムを並べています。そしてそれを見て楽しんだりしています(笑)
是非、ルームツアーしてください(笑)

生野

それはかなり気になります、、、
その"見て楽しんでいる”っていうのはコレクション用のアイテムってことですか?

両方ですね。
これまで自分がこういう流れで好きになってきたな~っていうのを見返すこともできるし。
それこそ、自分の成長を振り返ったりして。この年はこういう着方していたけど今の自分ならもっとこういう着方するな〜とか模索していますね。

生野

着るだけじゃなく、眺めて変化を楽しんでいるんですね(笑)

着なくなったら最終額装とかしたいなって思ったりします(笑)

生野

本当に古着に対して、"愛”がありますね、、、。
楽しみ方の幅ってこんなに広げられるんだなと感心しました。
具体的にはどんな風に楽しんでいるかお聞きしてもいいですか?

服の並びで見て楽しんでますね。
例えば、U.S.ARMYU.S.MCU.S.NAVYの物で区分けしてラックにかけてるんですけど。
「これはこの時こういったことがあって買ったな~」とか
本当にコレクションというか、ポケモンカードの図鑑を埋めていく感覚と似てますね!

生野

あぁ~~!!!なるほど!!!

足りてないピースを埋めて行く感じですね!
結局は自己満なんですよね、、(笑)

生野

いや〜、ポケモンの例えは分かりやすいです!
着れたらラッキーってことですよね?

そうですね。
着こなせられるようにレベルアップしていけたらいいな~って思ってます。

生野

この楽しみ方は、今古着を好きな方はもちろん新大学生で古着を好きになり始めた方に是非知ってもらいたいですね。

そうですね!
あと、ミリタリーに限らずブランドを切り口にしてもいいと思っていて。
僕自身、他にもラルフローレンも収集してるんですけど、珍しいタイプのものがあれば買っちゃいます。

生野

そうですね!人によっては トミーヒルフィガー の人とかも居ますしね!
好きなブランドを見つけてそこを深堀して行く人はJAMスタッフ内にも多いですね。

JAMの好きなところってそこなんですよね。
ハマるきっかけが沢山あるじゃないですか。
ブランドからハマるのもいいし、スタイリングからハマるのもいいし。
僕みたいに、売り場っていうお店の世界観からハマるのもいいし。

JAMは色々な角度から提案をさせてもらっているので、いろんな楽しみ方を感じてもらえたら嬉しいです!

今回ご紹介したアイテム

  • 古着屋JAM アメリカ古着

    アメリカ古着

  • 古着屋JAM ミリタリージャケット

    ミリタリージャケット

  • 古着屋JAM スラックス

    スラックス

  • 古着屋JAM レザーシューズ

    レザーシューズ

  • 古着屋JAM スウェットパンツ

    スウェットパンツ

  • 古着屋JAM ワイドデニム

    ワイドデニム

  • 古着屋JAM ユーティリティシャツ

    ユーティリティシャツ

  • 古着屋JAM U.S.ARMY

    U.S.ARMY

  • 古着屋JAM U.S.MC

    U.S.MC

  • 古着屋JAM U.S.NAVY

    U.S.NAVY

  • 古着屋JAM ラルフローレン

    ラルフローレン

  • 古着屋JAM トミーヒルフィガー

    トミーヒルフィガー

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