私が古着を好きになった理由 VOL.3 私が古着を好きになった理由 VOL.3

最初はみんな初心者。

どんなことでも、はじめから上級者だった人なんていないはず。最初はみんな初心者だった。
「ヴィンテージは、なんだかハードルが高い」なんて思っている人がいれば、「そんなことはない」と胸を張って伝えたい。

ハードルが高い理由に、「似合わなかったらどうしよう」「何から手を付けたらいいのかわからない」そんな思いが募り、中々手を出せずにいる人が多いのではないでしょうか。

今回は古着を長く愛してきた3名の、古着を好きになったきっかけである「あの日の記憶」を思い出してもらった。
何をきっかけにのめりこんだのか。
誰をきっかけに古着を知ろうと思えたのか。

初めて古着を買う人、はたまた古着は好きだけれどヴィンテージにはまだ手をつけられていない人。
そんな人に是非読んでもらいたい。
知れば知るほど好きになる、古着の面白さはここにあります。

No.1

古着屋オーナー

蓬田 旭人
(よもぎだ あさと)

着に興味を持つようになったのは、当時高校の部活を引退してから休日に遊ぶ服が無く、「おしゃれしたいな」と思い、友人と地元の古着屋さんに行ったことがきっかけです。もちろん当時は知識も無く、着こなしも分からなかったため、ネットで調べたり、直接地元の古着屋さんに行って店員さんの話を聞いたり、色々な服を買って着てみました。そうするうちに、気づけば古着の魅力に引き込まれてしまいました。幅広いジャンルがあって、着こなしに決まりがなく、「自分を表現できる場所だな」と感じたことが、私が古着を好きになった理由です。

MEMORIES

何も知らずにたまたま地元の古着屋さんで買ったのが、60年代のベイカーパンツでした。当時、その古着屋さんにはベイカーパンツが沢山あったのですが、たまたま手にしたものが60年代の古いものでした。ベイカーパンツは70年代以降、素材やシルエットが変化していくのですが、まるで引き寄せられるように取ったものが偶然にも古い個体だったのは、今でも謎です。シルエットや履き心地が良く、本当に沢山履きましたね。

PROFILE

古着屋オーナー
蓬田 旭人(よもぎだ あさと)

YouTuber、ヴィンテージショップ「from_Antique」およびナチュラルワインショップ&バー「en_Sante」のオーナー。今年5月に狛江に実店舗をオープンし、様々な活動を展開中。

No.1

ファッションYouTuber

ハズム

時通っていた5年制の高校が私服だったのですが、そこにはAPEやBBCなどのストリート系から、マルジェラやギャルソンなどのモード系まで、様々なスタイルのおしゃれな先輩たちがいました。もちろんファッションの専門学校ではないので、そういった方々はほんの一部だったのですが、少ないからこそ学校ではとても目立っていて、そんな先輩たちに憧れてファッション雑誌を読むようになりました。最初はデザインの効いたドメスティックブランドなどを好んで買っていたのですが、次第にシンプルなデザインでありながら機能性が詰まっているミリタリーにとても興味が湧きました。そこから、古着を好きになっていったんです。

MEMORIES

茨城のド田舎に住んでいた高校2年生の頃、東京に買い物に行った際に、原宿の古着屋さんで購入したものです。頑張って貯めたバイト代で買ったので、すごく思い入れがありますね。

PROFILE

ファッションYouTuber
ハズム

2017年から活動している元祖ファッションYouTuberでチャンネル登録者数は13万人。
経年変化や一生モノなど、服を歴史や生地、機能性の観点から紹介する動画が多くの支持を集めている。
2018年に東京・中目黒に「DAN」をオープンし、現在はオリジナルアイテムのデザインを手掛けている。

No.1

古着屋JAM MD

山内 洋輔
(やまうち ようすけ)

時16歳、高校生になってすぐの頃。毎日一緒にいたメンバーの中の一人のお兄さんから、ある古着屋さんを紹介してもらいました。そこの店員さん、空間、モノ、全てが衝撃的にかっこよくて、一瞬で古着に惹かれました。そのお店はデザイナーズのセレクトもしていて、それがファッションの世界を目指したきっかけでもあります。そこからは、仲良しメンバーで大阪や京都の古着屋さんを朝から晩まで、1日で10軒、20軒以上も回り続けました。そこで服を買いまくって、自慢しあって、たまにトレードして...。 おしゃれな友人がたくさんいてくれた環境も、今、自分自身が古着を提供する側になっていることに繋がっているなと思います。

MEMORIES

高校生から約16年ほど着続けてきた中で、スケボーで転んだり、ライブハウスで引きちぎられたり、自転車に巻き込んで裾がラウンドカットからボックスカットになったり、本当にボロボロになりました。でも、そんな一つ一つのヒストリーが、このネルシャツには大事な価値として刻まれています。それが、この一着をさらにかっこよく、貴重なものにしてくれていると思っています。

PROFILE

古着屋JAM MD
山内 洋輔(やまうち ようすけ)

古着屋JAMで店長約3年、マネージャー約2年の経験を経て、現在はMDを務める。今年の6月からスタートした新ブランド「FAY by JAM」のディレクションも担当。JAM歴は9年目。年に1,2回は海外買い付けにも参加。

「古着を好きになった理由」の関連特集