皆さんこんにちは。
古着屋JAM VINTAGE&SELECT熊本店の吉富です。
気が付けばカレンダーはもう7月。
七夕が過ぎると、街の雰囲気も少しずつ夏モード。
暑さに負けてTシャツを選ぶ日が増えてきたけれど、季節が変わっても、変わらず愛され続けるスタイルはある。
今回はそんな「アメトラ」の魅力について掘っていきます。
目次
アメトラとは?知っておきたい基本を解説
そもそも「アメトラ」なんて言葉に聞きなじみのない方、アメカジやアイビーと何が違うのか知らない方も多いのではないでしょうか?
まずは知っておきたい基本を解説していきます。
アメトラとは

アメトラとは、American Traditional(アメリカントラディショナル)の略。
アメリカの伝統的なライフスタイルや文化の中から生まれたファッションスタイルのこと。
単なる服装のジャンルではなく、学生文化やスポーツ文化、アウトドア文化など、様々なカルチャーが積み重なって形成されました。
アメトラの中に「アイビー」「プレッピー」などの要素が入るイメージです!
アメトラとアメカジの違い
アメカジとは「アメリカン・カジュアル」の略称です。アメリカの学生や労働者たちの機能的でラフな服装をルーツに持ち、デニム、チェックシャツ、スウェットなどが代表的なアイテムです。
アメリカのカルチャーを感じさせるという部分では同じですが簡単に言えば、クラシックな雰囲気できれい着こなすアメトラとラフな印象のあるカジュアルな着こなしのアメカジと言えます。
どちらも年齢や流行を問わず親しまれているスタイルで長く人気のあるスタイルです。
服は知れば知るほど面白い。
少し寄り道をするなら、以前まとめたアメカジの記事もぜひ。
アメリカカルチャーの見方が少し変わるかもしれません。
アメトラのルーツをたどる
なぜアメトラはここまで愛されるようになったのか、時代の背景を見ていきましょう。
1900年初頭のアメリカ
アメトラのルーツは1900年代前半までさかのぼります。
当時、上流階級を中心にテーラードジャケットやシャツ、革靴などを日常に取り入れる文化が広がっていました。
その後、大学生たちの着こなしやスポーツウェアの要素が加わることで、より日常的で親しみやすいスタイルへと変化。
1950年代~1960年代 アイビースタイル
1950年代から1960年代には、東海岸の名門大学「アイビーリーグ」学生たちが着ていたスタイルが「アイビースタイル」として注目されます。
紺ブレにボタンダウンシャツ、チノパン、ローファーなどを組み合わせたスタイルはアメリカ全土へ広がり、アメトラを象徴する存在となりました。
1970年代 文化の変化
1970年代に入ると、若者文化や音楽シーンの変化によってファッションも多様化。
ヒッピー、ロック、パンクなどの個性の強いスタイルが登場する中でも、アメトラは『流行りに左右されない定番』として根強い人気を維持。
1980年代 アメトラが日常へ
1980年代に入ると、アメトラは学生ファッションだけではなく、ライフスタイル全体を表現するスタイルへと発展していきます。
特に大きな存在となったのが、Ralph Lauren(ラルフローレン)です。
「アメリカの上質な暮らし」をファッションとして表現するラルフローレンは、アイビースタイルをベースにしながら日常へと浸透していき、アメトラを広げていきました。
アメトラを代表するブランド紹介
Brooks Brothers(ブルックスブラザーズ)

1818年に創業された、アメリカを代表する老舗ブランド。
アメリカ最古級の衣類ブランドとして知られ、アメリカの歴史を語るなら外せない存在です。
特に有名なのが、現在では定番として広く知られている「ボタンダウンシャツ」の誕生です。
ポロ競技の選手が着ていたシャツから着想を得て生み出されたト言われており、今ではアメトラを」象徴するアイテムのひとつとなっています。
また、歴代アメリカ大統領や多くの著名人にも愛用されてきたことから、上品でクラシックなアメリカンスタイルの象徴として長年支持されています。
流行に左右されず、時代を越えて愛される“王道のアメトラ”を体現するブランドといえるでしょう。
代表アイテム
・ボタンダウンシャツ
・紺ブレ
・ネクタイ
Brooks Brothersのアイテムはこちらからご覧いただけます
Ralph Lauren

1967年にラルフ・ローレンによって創業。
1970年~1980年には、ただ服を販売するだけではなく、『アメリカらしい豊かな暮らし』そのものを表現するブランドとして人気を集めました。
ブレザーやオックスフォードシャツといったアメトラの定番アイテムに加え、ポロシャツやケーブルニット、ラガーシャツなどを展開し、プレッピースタイルの世界観を大きく広げたブランド。
現在でも古着シーンでは圧倒的な人気を誇り、オーバーサイズのシャツやポロシャツなど、現代のスタイルにも取り入れやすいブランドとして幅広い世代に愛され続けています。
アイビーやプレッピー、スポーツなどをミックスしたスタイルが特徴です。
代表アイテム
・ポロシャツ
・ケーブルニット
・オックスフォードシャツ
Ralph Laurenのアイテムはこちらからご覧いただけます
L.L.Bean(エルエルビーン)

1912年にアメリカメイン州でレオン・レオンウッド・ビーンによって創業されたアウトドアブランド。
ハンティングやフィッシングなど、アメリカのアウトドアブランドカルチャーを背景に誕生しました。
ブランドを代表するアイテムである「Bean Boots(ビーンブーツ)」は、創業者自身が狩猟時の不便さを感じたことをきっかけに開発されたと言われています。
機能性を重視しながらも、長く使えるシンプルなデザインは多くの人に指示され、アメリカの日常に深く根付いていきました。
アメトラの中では、ブレザーやシャツなどの王道スタイルとは少し異なる立ち位置ですが、アウトドアカルチャーを通してアメリカのライフスタイルを支えてきた存在として欠かせないブランドです。
特に1980年代~1990年代のプレッピースタイルや東海岸スタイルではL.L.Beanのトートバッグやブーツなどのアイテムが定番として人気を集めました。
現在では古着シーンでも人気が高く、トートバッグやフランネルシャツ、ニットなどは幅広いスタイルに取り入れやすいアイテムとして愛されています。
アメトラの定番=きれいめだけではなく、こうしたアウトドアカルチャーが加わることで今のアメトラの幅広いスタイルが生まれています。
代表アイテム
・Bean Boots(ビーンブーツ)
・Boat and Tote(トートバッグ)
・フランネルシャツ
・フィッシャーマンニット
アメトラを代表する3つのスタイル
アメトラは1つのスタイルではなく、アメリカの学生文化やライフスタイルの変化によってさなざまなスタイルへ発展していきました。
その中でも代表的なのが「アイビー」「プレッピー」「カレッジ」の3つです。
現在では、それぞれをミックスした着こなしも多く、現代のアメトラは自由に楽しめるスタイルへと変化しています。
①アイビースタイル(Ivy Style)

1950年代~1960年代のアメリカ東海岸にある名門大学「アイビーリーグ」の学生たちの着こなしから生まれたスタイル。
アメトラを代表とする最も王道なスタイルとして知られています。
代表アイテム
・紺ブレ
・ボタンダウンシャツ
・チノパン
・ローファー
・レジメンタルタイ
特徴
上品さと清潔感があり、シンプルながら洗練された印象。
流行りに左右されにくく、今でも定番として愛され続けている。
https://jamtrading.jp/blogs/jam/12073622/
②プレッピースタイル(Preppy Style)

1970年代から1980年代に広まったスタイルで、アイビースタイルをベースにしながら、よりカジュアルでスポーティーな要素を加えた着こなしです。
代表アイテム
・ポロシャツ
・ケーブルニット
・ラガーシャツ
・ローファー
・チノショーツ
特徴
アイビーの上品さを残しながら、色使いや重ね着などで遊び心を加えたスタイル。
ラルフローレンの世界観をイメージすると分かりやすいです。
③カレッジスタイル(College Style)

アメリカの大学生活やスポーツ文化から生まれた、カジュアルなスタイル。
現在の古着シーンでも人気の高いスタイルの一つです。
代表アイテム
・カレッジスウェット
・スタジャン
・デニムパンツ
・スニーカー
・フットボールTシャツ
特徴
ラフさやスポーティーさがあり、普段のコーデにも取り入れやすいスタイル。
古着との相性も良く、今っぽい着こなしにも落とし込みやすいのが魅力です。
スタイル別アメトラコーデ3選
ここまで、アメトラについてを長々とお話いたしましたが、
百聞は一見に如かずということでコーデしていきます。
アイビー・プレッピー・カレッジの3スタイルでご紹介いたします。
紺に潜む余白を楽しむアイビースタイル

model:百田優杏
所属店舗:古着屋JAM VINTAGE&SELECT 心斎橋店
紺ブレ、ニット、シャツ。
王道な組み合わせも、少しゆったりとしたシルエットに変えるだけで今の空気感に。
缶バッジや小物で遊びを足しながら、チノパンで肩の力を抜く。
真面目過ぎない、街に馴染むアイビースタイル。
スクールムードを街に馴染ませるプレッピースタイル

model:反圃希美佳
所属店舗:古着屋JAM VINTAGE&SELECT 梅田茶屋町店
ラガーシャツにシャツを覗かせて、少しだけきちんと感を足す。
ショーツで軽さを出しながら、足元はローファーでしっかり締める。
真面目過ぎないくらいが、今のプレッピースタイル。
静かな遊び心を纏うカレッジスタイル

model:安達隼平
所属店舗:古着屋JAM VINTAGE&SELECT 堀江店
スタジャンを羽織って、ニットは肩にかけるくらいがちょうどいい。
カレッジらしいムードは残しながら、ワイドなシルエットで今っぽく整える。
気取らずに品を残した、大人のカレッジスタイル。
あとがき
トレンドは季節ごとい移り変わっていくけれど、定番はいつだって静かに残り続ける。
何十年も前のスタイルが今も愛されるのは、きっと服だけではなく、その背景にあるカルチャーごと受け継がれていくから。
次にシャツやジャケットに袖を通す日が、少しだけ面白くなれば嬉しいです。
服選びは、探している時間も楽しいもの。
古着屋JAM VINTAGE&SELECTでは、幅広いジャンルの古着を取り揃えているので、是非新しいお気に入りを見つけに来てください。


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