みなさんこんにちは!古着屋JAM堀江オレンジストリート店の小濱です!
澄み渡る晴天で青葉がまぶしい季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は、アメカジファッションの定番アイテムであるカレッジTシャツについてのマガジンとなっています。
カレッジTシャツの歴史や魅力、最後にはカレッジTシャツのコーデ解説までご紹介させていただきます。
ぜひ最後までご一読ください!
目次
カレッジTシャツの歴史をデティールの変化と共に解説
1920年 ナンバリングプリント
「アイビーリーグ」と呼ばれる私立大学が運動部用に製作して大学生協で販売や貸出しを始めたのが起源と言われています。
当初からスポーツウェアとして、汗をかいても透けることの無い生地や頑丈さなどの機能面が求められていました。またカレッジTシャツは、かの有名なChampionが先駆けとされています。
貸出しを行っていたカレッジ側は貸出返却などの管理面を徹底する為にカレッジTシャツに番号の記載『ナンバリングプリント』をChampion社に依頼しナンバリングプリントのカレッジTシャツが生まれました。
返却の回収率が極端にアップしたと同時に学生からの人気も高まり、後にナンバリングプリントが定着するきっかけとなりました。
1950年 霜降りグレー
1950年ごろには古着業界では通称、『霜降りグレー』といわれる杢(もく)グレーのカレッジTシャツが作られ始めます。
白黒グレーをより合わせた霜降り状のマーブル模様が特徴的なグレーです。
汗が目立ちますが、透けることが無い点が重宝されました。またその当時杢グレーは単色の生地より生産がしやすく色々と都合の良い生地だったため普及したという背景もあります。
このころからアイビールックといわれる髪を七三分けにし、ボタンダウンシャツ、三つボタンのブレザー、コットンパンツ、ローファーを着用するスタイルがアメリカで流行し、60年代ごろ日本でもアイビーブーム巻き起こることになります。
それまで日本ではTシャツ=下着のイメージでした。カレッジTシャツがファッションとしてのTシャツが普及するきっかけとなったのです。
1980年 染み込みプリント
1980年代頃からは『染み込みプリント』のカレッジTシャツがよく見られます。水性のインクを生地に染み込ませるプリントです。洗っていく度に染料が落ちていくため、その風合いを好むファンが多いことから人気のディティールです。
1980年代頃にはプレッピーブームが巻き起こります。
ボタンダウンシャツを重ね着したり、エルエルビーンのビーンシューズをチノパンに合わせたり、素足にデッキシューズを履いたり、上質のアイテムをわざと着崩したりする50年代のアイビーとはまた違った着こなしでした。
このころにはフットサルTシャツなどのナンバリングプリントのTシャツもファッションの一部として取り入れられるようになります。
カレッジTシャツの魅力を解説
①デザイン性
アメリカの大学ごとに、独自のデザインのカレッジTシャツが作られており、デザイン自体もそこまで派手なものはなくシンプルなものが多い為、着回しやすいです。また、カレッジTシャツを着るだけで、その大学の個性や歴史を感じることもできます。
②品質の高さ
アメリカの大学のカレッジTシャツは、学生の体格に合ったものが作られます。また、着心地の良いコットン素材が使われていることが多く、快適に着用できます。アクティブシーンなどでも活躍してくれるでしょう。
③流行に左右されない
カレッジTシャツは、昔から変わらないデザインやフォントが魅力です。流行に左右されず、今もなお多くの人に愛され続けています。シンプルなのに存在感があって、古着ならではの風合いも相まって、一枚でサマになる。これぞ、タイムレスなアイテムです。
④懐の深さ
カジュアルアイテムの代名詞であるカレッジTシャツですが、スタイリング次第でフォーマルな装いにもハマる懐の深さが魅力的です。テーラードジャケットやスラックスと合わせて、外しとして取り入れれば、フォーマルなスタイルに抜け感と遊び心をプラスできます。
カレッジTシャツの代表的な大学
続いては、古着で見られる代表的な大学を見ていきましょう。
大学独自のデザインの特徴があるので、いくつかご紹介します。
①ハーバード大学(Harvard University)
Harvardのロゴに「VERITAS(真実)」の盾をモチーフにしたロゴが有名です。伝統的でシンプルなデザインが、世界中で認識されています。写真のようなバーガンディ色のボディが使われていることが多いです。
②スタンフォード大学 (Stanford University)
木のシンボルが特徴的で、赤と白のシンプルなデザインのTシャツが多く見られます。文字のバランスが良く比較的着やすいデザインのカレッジTシャツではないでしょうか。
③イェール大学 (Yale University)
イェール大学の盾とラテン語のモットー「Lux et Veritas(光と真実)」がデザインされたものと、シンプルな「YALE」の文字が人気です。~90年以前のYALE大学のスウェットはデザインバランスの良さや希少性からヴィンテージとして評価されています。カレッジTシャツはまだお手頃にゲットできますのでぜひ。
④オックスフォード大学 (University of Oxford)
イギリスのオックスフォードに所在する大学です。伝統的な盾のデザインや、シンプルな「Oxford」の文字が人気です。
9世紀にわたって続く英語圏で最も古い、歴史ある大学でありケンブリッジ大学とともに同国を代表する名門校です。
⑤ケンブリッジ大学 (University of Cambridge)
オックスフォードと並んで、ケンブリッジのロゴも非常に有名です。「Cambridge」の文字入りTシャツがよく見られます。
⑥UCLA (カリフォルニア大学ロサンゼルス校)
ブルーとゴールドの配色で「UCLA」の文字が大きくプリントされたTシャツは、特にスポーツファンの間で人気があります。
⑦MIT (マサチューセッツ工科大学)
シンプルな「MIT」の文字や、円形のエンブレムが特徴のロゴがよく見られます。
カレッジTシャツを使った春スタイリング
カレッジTシャツを使った古着屋店員によるスタイリングを2つ紹介します。
カレッジTシャツ×長袖シャツ
モデルスタッフ takutosakuda
長袖シャツの上から、オーバーサイズのカレッジTシャツを重ねて、ストリートカジュアルな雰囲気に仕上げたスタイリングとなっています。
メインカラーのグリーンではなく、ロゴの周囲をさりげなく囲うイエローをスニーカーで拾うことで、抜け感があり、こなれた印象がでます。
カレッジTシャツはデザインによってはキッズっぽく見えることもあるため、ボトムスにはあえてキレイめなスラックスを合わせることで、大人っぽさがプラスされています。
カジュアルになりすぎない絶妙なバランス感がポイントです。
着用アイテム
・shirt ¥6,490 (tax in)/PAA002170
・t-shirt ¥5,390(tax in)/RAB750619
・pants ¥7,590(tax in)/RAB715574
・shoes スタッフ私物
カレッジTシャツ×スイングトップ
モデルスタッフ norii__201
短めのショーツにカレッジTシャツ、そして大きめサイズのスイングトップをガバッと羽織った、キレイめカジュアルなスタイリングとなっています。
ゆるっとしたシルエットのスイングトップが、ラフにおしゃれを楽しんでいる雰囲気を演出してくれます。
スイングトップとショーツのカラーを合わせてセットアップ風に見せることで、スタイリングにまとまりが生まれ、カレッジTシャツのロゴやカラーがより引き立つのもポイントです。
足元は革靴ではなくスニーカーをチョイスすることで、カレッジTシャツが浮かず、全体にちょうどいい抜け感が出ています。
着用アイテム
・jacket ¥20,790(tax in)/PAA006524
・t-shirt ¥5,390(tax in)/RAB683502
・pants ¥5,390(tax in)/RAB704606
・shoes ¥11,990(tax in)RAB691037
まとめ
いかがだったでしょうか。
アメリカの大学では大学スポーツがとても人気があり、スポーツチームごとにもカレッジTシャツが存在します。チームを応援する為に学生だけでなく卒業生やその家族などもカレッジTシャツを日常着として着ているのです。
リアルなアメリカを感じることができるカレッジTシャツ。
ぜひみなさんもコーディネートに取り入れてみてはいかがでしょうか。
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