皆さんこんにちは、こんばんは。JAM福岡店スタッフの山口です。
いよいよ12月も後半に差し掛かり、2025年が近づいて来ました。冷え込む、こんな時期にぴったりなフリースについてご紹介いたします。生地感や素材、おすすめブランドまで徹底解説しますので、この冬暖かくおしゃれしたい方必見です。
目次
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フリースとは
フリースとはポリエチレンテレフタレートで作られた柔らかい起毛仕上げの繊維素材で1979年にモールデン・ミルズ社によって開発され、同社の商標であるポーラテックが最も有名と言われています。フリースという言葉はもともと1頭のヒツジから刈り取ってまとめた羊毛を意味しますが、現在は化学繊維製のものを指すことが多いです。登山用として限られたシーンに向けて流通していたフリースですが、日本では1994年にユニクロがカジュアルウェアとして販売したことがきっかけに大ヒットしフリースをファッションのアイテムとして着ることが多く見られるようになりました。
特徴
保温性が高いかつ速乾性があり軽量な為、機能性に優れた生地です。ポリエチレンテレフタレートを使っているペットボトルの消費とリサイクル率の増加とともにペットボトルを再生して作った製品が多くなってきています。現在は比較的高額な一部のブランドを除き、リサイクル素材ではなく石油から繊維を製造している場合が多いです。
注意点&取扱い方
フリースは比較的に簡単に洗濯できますが、洗濯による毛玉ができやすい為、まず洗濯表示を確認し、洗濯機マークか手洗いマークがついている場合には水洗いが可能です。フリースは基本的にはポリエステル100%であり、ほとんどの洗濯機で洗えます。洗濯機洗いが可能なフリースは「手洗いコース」か「ドライコース」を選ぶと安心です。こういったコースでは脱水までを全て洗濯機にまかせられるので非常に簡単に洗濯ができます。裏返しにして畳み、洗濯ネットに入れて洗うと毛玉がつきにくくなります。
また、フリースは静電気が起きやすく火花が服に燃え移りやすい為、簡単に穴が空いてしまうので気を付けましょう。
フリースの種類
同じフリースでも生地の構造が異なると性能にも違いがあります。今回はフリースの種類別に特徴や性能をご紹介いたします。
マイクロフリース ‐スタンダードタイプ
マイクロフリースはポリエステルなどの合成繊維を極細に紡いで作られた素材な為、軽量かつ保温性、速乾性、耐久性、伸縮性、に優れた満遍なく万能な素材といえます。
登山などのアウトドアシーンで重宝されます。
グリッドフリース ‐スポーツ型タイプ
グリッドフリースは片面に格子状の凹凸がある特徴的な構造をしています。ものによって、表面に凹凸がある場合と裏面に凹凸がある場合があります。起毛する面積が少ないため、マイクロフリースなどと比べると同じ面積あたりの重量が軽くなる点も特徴です。凹凸が空気の流れを促進するため優れた透湿性もあり、凹凸が空気を多く含み、上から防風性があるレインウェアやウィンドジャケットなどを羽織ると服がラッピングされ充分な保温性もあります。
グリッドフリースは運動量の多いシーンで活躍します。
ハイロフトフリース ‐保温性特化型
ハイロフトフリースは長い毛足の起毛加工が施された素材です。動物の毛皮のような見た目をしており、保温性の高さが特徴です。マイクロフリースと比べたとき同じ面積あたりの保温性に優れます。カジュアルライクな見た目でタウンユースにも使いやすいアイテムです。
ハイロフトフリースは防寒着として最適な素材です。冬の登山やスキーなどのアウトドアシーンで重宝されます。
ポーラテック パワードライ ‐吸汗速乾重視タイプ-
表面はフラットで肌面に格子状の溝があるフリースでグリッドフリースと似ていますがポーラテックドライは内側の素材で皮膚から汗をすばやく除去し外側ですばやく乾かす、肌面と表面で異なる編み糸を使った二重ニット構造となっています。この生地は「ポーラテック パワードライ」という名称で、気温が低い時期のベースレイヤーなどによく使われます。
ポーラテックパワードライは中間着はもちろん、運動時の快適性に優れた素材です。
ポーラテック パワーストレッチ -伸縮タイプ-
肌面が短く起毛していて肌面と表面で異なる編み糸を使った二重ニット構造となっている伸縮性に優れるフリースです。マイクロフリースが使われているように思えるこちらのウェアは、マイクロフリースは左右2方向に伸びるのに対してこちらのフリースは上下左右4方向にストレスなく伸縮します。ポーラテックパワーストレッチに使われているフリース生地は「ポーラテック パワーストレッチプロライト」や「ポーラテック パワーストレッチ」、「ポーラテック パワーストレッチプロ」などがあり、どれも同様の伸縮性を備えています。
ストレッチ性と保温性に優れるフリースはクライミングやスキーやスノーボードなどのアグレッシブに動くアクティビティにぴったりです。
おすすめブランド
Patagonia
レトロXジャケット
パタゴニアのフリースの中でも1、2を争う人気モデルで 1993年にリリースされ、当時のフリースジャケットの弱点だった防風性の低さを防風フィルムを搭載することによって解消した歴史的なモデルです。 確かな保温性と機能性に加え、サスティナブルな素材を使用していることが特徴です。90年代のモデルには正面にナイロンポケットがないものあります。
アイテム
初期前期型 レトロXジャケット フリースジャケット Patagonia
¥ 33,990税込 evb008987
シンチラ・スナップT
シンチラスナップTは、パタゴニアが出した最初のフリース製品で、発売から現在まで多くの人たちに愛され続けています。薄手で軽く、セーターのように暖かい為、レトロXジャケットがアウターとして使えるのに対して、シンチラ・スナップTは肌寒い季節のアウターとしても真冬のインナーとしても使えます。1985年の発売当初はなかった胸のポケットが1989年に追加され現在のデザインとなっています。
アイテム
シンチラスナップT フリースプルオーバー Patagonia
¥ 17,490税込 eaa413570
The North Face
マウンテンバーサマイクロジャケット
リサイクルフリース素材が使用されており、 パックのショルダーハーネスが当たる肩部分は耐摩耗性に優れたナイロン生地を使用し、 静電気の発生を抑える静電ケア設計になっています。 森林限界を超える登山シーンから肌寒い季節のキャンプまでシーンを問わず幅広く活用できる中間保温着。中間着として設計されている為、サイズ感はやや細めですがUS規格の場合は日本のサイズ感よりも大きめに設計されていることが多いので注意しましょう。マウンテンバーサマイクロジャケットの肩の部分にはフリース素材の上にノーステッククロスと呼ばれる補強素材(ナイロン100%)が重ねられています。登山などでアウターを脱いだ後にリュックを背負うことを考慮してリュックのベルトとの摩擦によるフリース摩耗を防止するために装備されたものです。
アイテム
フリースジャケット THE NORTH FACE
¥ 9,790税込 eaa449163
デナリジャケット
1989年に販売が開始されて以来、ベースとなるデザインの変化がなかったにも関わらず幅広い層から愛され続け、ノースフェイスのヘリテージモデル、殿堂入りアイテムの1つです。お腹のあたりから肩までのノースティッククロスの用途はマウンテンバーサマイクロジャケットと同じですがアウターとして活用する場面がより多いことや登山ウェアとしての需要が高いことから補強範囲を広く設けていて肘の部分にも付いています。
アイテム
デナリジャケット フリースジャケット THE NORTH FACE
¥ 7,590税込 eaa503660
フリースジャケットを使ったコーデ紹介
古着屋店員によるフリースジャケットコーデはこちらからご覧いただけます。
あとがき
皆様いかがでしたか。今回はフリースジャケットの生地感や素材、おすすめブランドまでご紹介しました。福岡店には、まだまだ沢山のブランドのフリースジャケットがございます。オンラインからその他のアイテムもご購入いただけます。今からの季節にぴったりなアウターやトップスも多数取り扱っています。また、古着屋JAMではレギュラーからヴィンテージまで幅広く取り扱っておりますので、どんな方でも楽しむことができます。福岡、天神、大名にお越しの際は、是非古着屋JAM福岡店に足をお運びくださいませ。以上、山口でした。