普段から何気なくチェックと総称している格子柄ですが、実は様々な種類があります。
今回は、そんな身近に存在するチェック柄の種類と歴史をご紹介します。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
定番のチェック柄12種類の由来
チェック柄は、歴史や伝統から生まれ、他の柄と比べて、豊富なバリエーションと圧倒的な数の呼称が存在します。
さらに、そこにファッション性が加わることで、その種類は無数に増えています。
チェック柄には、それぞれの成り立ちがあり、一つ一つの柄に歴史があります。
そのルーツを知って頂くだけで、チェック柄の見え方も今までとは変わってくるはずです。
ここから、ファッションアイテムにもよく使用されている代表的なチェック柄12種類をピックアップしてご紹介します。
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オンブレチェックとは
オンブレチェックは、フランス語で陰影や濃淡という意味です。
1950年代のバイカーやアーティストが愛用したことで、いつしか不良のアイコンと知らるようになりました。
中でも、映画『アウトサイダー』で不良グループがオンブレを、富裕層グループがマドラスを着ていたシーンが印象的です。
1970年代を舞台にした映画『ロード・オブ・ドッグタウン』では、ZーBOYS(ズィーボーイズ)として人気者になったスケーターたちも着用しています。
90年代には、グランジロックの象徴カート・コバーンが愛用したことにより、一大ムーブメントが巻き起こり、今でも根強い人気があるチェック柄です。
おすすめのオンブレチェック柄シャツ
60年代 ルオーバー オンブレチェック柄 長袖 オープンカラーシャツ / レディースM
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タータンチェックとは
タータンチェックは、スコットランドの民族ごとに定められた伝統的な格子柄で、チェック柄が2重、3重になって複雑な模様を形成しているのが特徴です。
現存する最古のタータンチェックは、西暦300年代といわれ、出身地の推測や戦争時に敵と味方がすぐ判別できる役割などを持っていました。
また、カルチャーとも密接な関係があり、トラッドな流れとは真逆なストリートファッションにも欠かせない存在です。
特に有名なのは1978年にヴィヴィアン・ウェストウッドがボンデージルックと融合させたり、エディンバラ出身のロックバンド『ベイ・シティ・ローラーズ』のステージ衣装でも用いられ、日本でも大人気となりました。
おすすめのタータンチェック柄シャツ
Ralph Lauren タータンチェック柄 長袖 ボタンダウンチェックシャツ / メンズXL
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バッファローチェックとは
バッファローチェックは、主に赤・黒など2色の糸による同幅で単純な大きなチェック柄のことです。
マグレガータータンやロブロイという別名を持っています。
その由来は、スコットランドの英雄・義賊『ロブ・ロイ・マクレガー』がルーツで、ニューヨーク州の都市バッファローに由来するという説やハンターが人と獲物を誤射するのを防止するために1850年代にWOOLRICH(ウールリッチ)が開発したなど諸説あります。
おすすめのバッファローチェック柄ジャケット
WOOLRICH ダブルマッキーノタイプ バッファローチェック柄 ウールハンティングジャケット / メンズL
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ブラックウォッチとは
ブラックウォッチは、青地に緑と黒が配色されたチェック柄のことです。
1700年頃、反乱軍を防ぐために組織された軍隊には、正規軍と区別するために特別にタータンの着用が認められていました。
彼らが着用するタータンが”ブラック・ウォッチ=黒い見張り番”と呼ばれるようになりました。
タータンを着用したスコットランド連隊は世界中で活躍し、なかでもブラック・ウォッチの活躍は目覚ましく、愛称がそのまま呼び名として定着しました。
おすすめのブラックウォッチ柄シャツ
90年代 TOMMY HILFIGER ブラックウォッチチェック柄 コットンブルゾン
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グレンチェックとは
グレンチェックは、数本の縞をグループにしたものをタテ・ヨコに走らせたチェック柄です。
グレナカート家を表す柄だという説と、アーカートという地の谷間(グレン)で織られていたからという2つの説が存在しています。
20世紀を代表するファッションリーダー『ウィンザー公』が愛用したことでも知られ、このチェック柄のことをプリンス・オブ・ウェールズと呼んだりもします。
おすすめのグレンチェック柄ジャケット
Ralph Lauren グレンチェック柄 ウールテーラードジャケット / メンズM
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千鳥格子(ハウンドトゥースチェック)とは
ハウンドトゥースとは、hound’s toothと表記し、『猟犬の歯』を意味します。
日本では鳥が飛んでいる様に見えることから『千鳥格子』と呼ばれています。
一見総柄の様に派手な見た目ですが、白と黒のモノトーンで構成され、イギリスではクラシックスタイル定番のチェック柄です。
おすすめの千鳥格子(ハウンドトゥースチェック)柄シャツ
Eddie Bauer 千鳥格子(ハウンドトゥースチェック)柄 長袖 ボタンダウンシャツ / メンズL
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ガンクラブチェックとは
ガンクラブチェックは、1874年にアメリカ狩猟クラブが結成されたときの、ユニホームの柄に由来しています。
同色の濃淡、または2種類のチェック柄を組み合わせた格子柄です。
カントリージャケットの代表的な柄の一つです。
おすすめのガンクラブチェック柄ジャケット
Ralph Lauren LAUREN ガンクラブチェック柄 ウールテーラードジャケット
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アーガイルチェックとは
アーガイルチェックは、細いラインとダイヤ柄と呼ばれるひし形の連続で構成されたチェック柄のことです。
スコットランドのアーガイル地方のキャンベル家が使用していたタータンチェックがルーツという説があります。
元々は靴下に使用されていた柄で、1920年以降に靴下が米国にわたり、若者の間で大流行しました。
その後、セーターなどの柄として広く用いらるようになりました。
おすすめアーガイルチェック柄シャツ
Ralph Lauren POLO GOLF アーガイルチェック柄 Vネック ウールニットベスト
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マドラスチェックとは
マドラスチェックは、インド南東部のマドラス地方で織られ、染料によるにじんだ色模様が特徴のチェック柄です。
当初は、ヨーロッパ上流階級のステータスシンボルでしたが、大量生産時代へ変わり機械での生産に移行しました。
最初は貧しい労働者たちの衣料用として使用されていましたが、その素朴な風合いが夏用のシャツ地として欧米で注目を浴び『インディアマドラスコットン』と命名されました。
1920年頃に、Brooks Brothers(ブルックスブラザーズ)がアメリカで初めてシャツやジャケットなどに採用後、瞬く間に大衆まで広がっていき、1950~60年代にはアイビーリーガー達がこぞって愛用しています。
80年代にはプレッピー、90年代にかけては、渋カジにも登場し、その人気は不動のチェック柄です。
おすすめのマドラスチェック柄ジャケット
Ralph Lauren マドラスチェック柄 スイングトップ スポーツジャケット
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ギンガムチェックとは
ギンガムチェックは、平織の綿布の一種です。
白に青、白に赤といった単純な組み合わせが特徴のチェック柄です。
その由来は、縦縞(たてじま)綿布の意味するマレー語の「genggang」、フランスのブルターニュの地方名「Guingamp」(ギャンガン)など諸説あります。
60年代を代表する女優の『ブリジット・バルドー』は、BBの愛称で親しまれ、彼女が好んで身に着けるチェック柄として、一大ブームになりました。
おすすめのギンガムチェック柄シャツ
Ralph Lauren ギンガムチェック柄 長袖ボタンダウンシャツ
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ブロックチェックとは
ブロックチェックは、四角いタイルの形を2色の入れ替えで配列したチェック柄です。
英語では、チェッカーと言われ、チェッカーフラグが有名です。
日本では「市松模様」と呼ばれ、これは江戸時代の歌舞伎役者、佐野川市松が白と紺の正方形を交互に配した袴を履き人気を博したことに由来しています。
2020年東京オリンピックのエンブレムに採用されていることで再注目を浴び、縁起のよさが選ばれた理由のひとつでもあるそうです。
おすすめのブロックチェック柄シャツ
70年代 WOOLRICH ブロックチェック柄 ウールシャツ
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ハウスチェックとは
ハウスチェックは、スコットランド伝統のタータンチェックとは違い、ブリティッシュトラッドスタイルのブランドが固有の商標として独自に開発したチェック柄のことです。
20世紀に入ると【Burberry(バーバリー)】や【Aquascutum(アクアスキュータム)】など、イギリスのアパレルブランドが、その商標として柄をデザインしました。
これらのチェック柄が、ハウスチェックとして、ブリティッシュトラッドの必須アイテムとなっていきます。
おすすめのハウスチェック柄ベスト
Burberry’s ハウスチェック柄 ウールライナーベスト
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数十種類以上のチェック柄も知れば知るほど着たくなる
チェック柄は、家柄や文化を表し、日本でいうとこの家紋の様だと例えられています。
今回ご紹介したチェック柄の種類は、ほんの一部です。
チェック柄が誕生してから千何百年と経ち今では数十種類以上有ると言われています。
まだ私たちが認知していないチェック柄も存在しているかもしれません。
普段から何気なく着用し、類似して見えていたチェック柄にも違いを感じていただけたのではないでしょうか。
古着屋JAMでも、ぜひ、たくさんのチェック柄に触れてみて下さい。
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