みなさんこんにちは!古着屋JAM京都三条店、りょうたです!
2月に入ってから寒い日が続いていますね、もう少しで暖かくなってくるし、今から春先まで使えるライトアウターをお探しの方も多いのではないでしょうか?
前回のブログではテーラードジャケットについて書きました。
テーラードジャケットも今の時期に狙い目なアイテムですが、今回は同じく狙っていただきたいユーロワークジャケットについて詳しく解説します!
最後にはスタイリングもご紹介しますのでぜひご覧ください!
ユーロワークジャケットとは?
目次
歴史
ヨーロッパで労働者の方々が着ていた作業着の総称がユーロワークですね、ユーロワークジャケットはその中でも羽織り、ジャケットを指します。
ジャケット以外にもパンツやオーバーオール等、様々なユーロワークが存在します!
今回はその中でも比較的、日々のスタイリングに取り入れやすいジャケットに焦点を当てて解説していきます。
ユーロワークというとフランチワークが代表的です。
フレンチワークはフランスでおよそ19世紀頃から使用されてきました。
1950年頃までのユーロワークジャケットはモールスキンという生地で仕立てられていることが多いです。
生地については後半で詳しく解説しますが、「モグラの(mole)肌(skin)」という意味を持つ生地で、炭鉱で働くために使われていました。
当時、炭鉱で働く労働者は、頑丈な生地を使った作業着を必要としており、コットンを横繻子織で編んだモールスキンが採用されました。
アメリカのゴールドラッシュでデニムが採用されていたのと似た状況だったのでしょうか?
しかしその後、分厚く頑丈なだけあって、生産に手間と時間がかかることや、炭鉱産業が衰退したことでモールスキンは徐々に使われなくなります。
そうした状況で登場するのがツイル生地です。
1950年代以降には、分厚く頑丈なモールスキンより、軽くてしわになりにくいツイル生地が使われ始めました。
モールスキンと比較するとツイル生地は頑丈さよりも動きやすさに優れていて、労働者の環境も炭鉱での重労働からシフトしていったことが伺えますね。
これらのジャケットはモールスキンと比べて安価で大量生産しやすいため、現在でも見かけることが多いです。
種類
モールスキン
先ほど少し出てきましたモールスキン、もぐらの肌という意味を持ち、炭鉱で働く労働者の作業着として普及しました。
実際にモグラの毛皮のような感触ですし、分厚く頑丈でシルクのような光沢もあります。
そんなモールスキンは横繻子織という技法で織られています。
横繻子織は平織、綾織と並んだ織り方です。
一番の特徴は、縦糸と横糸が交差する点をなるべく目立たなくしていることで、主に礼服やフォーマルな洋服に使用されます。
細い糸を高密度に詰めるこの横繻子織によって、炭鉱での過酷な労働に耐えられる生地の厚みと頑丈さ、シルクのような光沢が生み出されています。
デニムと同じく、個体差のある経年変化を楽しめるモールスキンは、現存数が非常に少ないです。
炭鉱産業が衰退したことと、織機が大戦で失われたことも原因として挙げられます。
その後、ツイル生地が普及しました。
コットンツイル・へリンボーンツイル
炭鉱工業の衰退と共に、フレンチワークジャケットに必要であった生地の厚みと頑丈さは不要となり、より軽く、シワになりにくいツイル生地が使われ始めました。
斜め方向の織り目が美しいこれらの生地は、フレンチワークジャケットだけではなく、電気技師たちが作業着にしていたフレンチワークコートにもよく使用されています。
ツイル生地とは、綾織りの織物の総称です。
織り目が斜めの畝状に見えることが特徴で、 通常の織物の糸密度を上げて織るため、モールスキンには劣りますが肉厚で丈夫な生地です。斜めに織られている為伸縮性にも優れています。
デニムやギャバジン、ダンガリーもツイル生地の一種ですね。
その中でも、ヘリンボーンツイルと呼ばれる生地は、ニシンの骨という意味を持ち、そのように見える織り方がされたツイル生地を指します。
「ヘリンボーン」自体は模様の名前で、日本語でいうと杉彩模様ですね。
ユーロワークジャケットの魅力
代表的な青色が春に最適
ユーロワークジャケットと言えば青色のジャケットを思い浮かべる方が多いと思います。
スタイリングの色合わせで考えると意外に青色が春に使いやすいです!
春には黄色やピンクといった明るい色をスタイリングに取り入れたくなりますよね。
色彩学的にはそういった色と、補色にあたる青色は相性が良く、スタイリングがボヤっとしすぎずに程よく締めることができます。
また、ユーロワークジャケットには青色だけでなく、数は少ないですがブラウンや黒といった色も存在していて、そういった色味でも春らしい色合わせでスタイリングが組みやすくなってます。
コットン素材が春に最適
よく聞くコットンという素材の特徴として、夏には涼しく、冬には暖かく着れる・吸水性、通気性に優れている・頑丈といった点が挙げられます。
寒暖差に強い
1年を通して使いやすいコットンは、朝晩にはまだ冷える春先にオススメです。
特にモールスキンのユーロワークジャケットは厚手のため、寒い時にはしっかり保温してくれますし、熱い時にはしっかり熱を逃してくれます。
吸水性にも優れているため、汗をかいても大丈夫ですね。
ウールと比べてもかなり春に適した素材かと思います。
耐久性
コットンは植物繊維の中でも強い耐久性を持っています。
洗濯も簡単ですし、リネンやレーヨンと比べてかなり扱いやすいですね。
花粉も飛び始めて、こまめに洗濯したい方も多いかと思います。
ユーロワークジャケットはコットンですし、ワークジャケットなだけあってガシガシ洗濯できて、ガンガン着れます!
テーラードジャケット等よりも扱いやすいです。
スタイリング紹介
スタッフスタイリング
・ユーロワークジャケット ¥6,545 ユーロワークジャケット (オンラインストアはこちら)
・無地スウェット ¥4,950 無地スウェット(オンラインストアはこちら)
・コーデュロイパンツ ¥6,930 コーデュロイパンツ(オンラインストアはこちら)
黒色のユーロワークを使ったスタイリングです。
インナーに若草色のスウェットと、ベージュのコーデュロイパンツを合わせました。
それだけだと少しぼんやりしそうですが、黒色のユーロワークを羽織ることでいいバランスをとっています。
スタッフスタイリング
・ユーロワークジャケット ¥6,545 ユーロワークジャケット (オンラインストアはこちら)
・カレッジスウェット ¥6,930 カレッジスウェット(オンラインストアはこちら)
・ミリタリーパンツ ¥44,000 ミリタリーパンツ(オンラインストアはこちら)
ブラウンのユーロワークを使ったスタイリングです。
ミリタリーパンツとカレッジスウェットで春らしい色合わせです。ジャケットにブラウンを合わせることで程よく締りのあるスタイリングになっています。
今週の入荷からおすすめユーロワークをご紹介
フレンチワークジャケット
ユーロワークと聞いて思う浮かべる服がこれ!という方の多そうなフレンチワークが入荷しました。
身幅が広く取られていて、ボックスカットのため、春先にはバサッと羽織って綺麗なシルエットで着れます。
ショップコート
ブラックシャンブレーのアトリエコートです。
ペンキや塗料の飛びがいい味を出してますね。
トラウザー
こちらはフランス国鉄のワークパンツ。
頑丈なダック地と極太でストレートシルエット、色味はブラウンでトップスは比較的選びやすいかと思います。
あとがき
いかがでしたでしょうか!
今回は今から春先まで使えるユーロワークジャケットについて解説しました。
着やすいアイテムである上に、ヴィンテージから近代物まで広くみていると、国や年代による細かな違いもあって非常に興味深いです。
古着屋JAMではジャケットに限らず沢山のユーロワークを取り揃えています。スタッフ一同、ご来店お待ちしております。
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