皆さんこんにちは、古着屋JAM京都四条店の高椋です。
いつもご覧いただきありがとうございます。
ふと見上げれば、桜のつぼみがほころび始める季節となりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
朝晩はまだちょっぴり肌寒いけど、日差しにはちゃんと春の気配。 そんな今の季節に頼れるのが、軽やかな“シャツ”と“スプリングコート”の組み合わせ。
古着ならではの素材感や色味を味方につけて、今年らしい春のレイヤードを楽しんでみませんか?
今回は、そんな春シーズンにピッタリなスプリングコートの解説とシャツとコートを春コーデに落とし込むためのポイントついて解説していきます。
シャツの徹底解説の記事はコチラからご覧になれます。
今回は、そんな桜シーズンにピッタリなシャツとコートの解説と春コーデに落とし込むためのポイントついて解説していきます。
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スプリングコートとは?
スプリングコートとは、春先や季節の変わり目にぴったりな軽やかなコートを指します。
冬の厚手コートと違って、薄手でさらっと羽織れるのが特徴です。 防寒というよりは、「ちょっと風が冷たいな」「シャツ1枚じゃ物足りないな」という日に活躍してくれる存在で、シャツやスウェットの上にサッと重ねるだけで、こなれ感もUPします。
素材はコットン、ポリエステル、ナイロンなどが多く、春らしい淡いカラーやトラッドなデザインが人気で、 中でもトレンチコートやステンカラーコートは古着好きにも人気の定番アイテムです。
スプリングコートの種類は大きく分けて2種類あります。
トレンチコート
トレンチコートは、19世紀後半から20世紀初頭にかけて誕生し、軍用コートとして進化したのが始まりです。トレンチコートの名前の由来は、「trench(塹壕・ざんごう)」にあります。
第一次世界大戦中イギリス軍は塹壕戦を戦っており、兵士たちが着る防寒性と防水性に優れたコートが必要でした。その機能性と洗練されたデザインから、現在ではファッションアイテムとして広く普及しています。
特徴
先ほども触れた“トレンチ(=塹壕)”の名の通り、兵士たちが過酷な戦場で着用していた防風・防水コートが原型です。
防寒性に加え、エポーレット(肩章)やガンフラップ、Dリング、バックル付きのベルトなど、戦場での機能性を反映したディテールが今も残っています。
素材は撥水性のあるギャバジン(密に織られたコットン生地)が代表的。 ベージュやカーキといった定番カラーは、ミリタリー由来ならではのカラーです。
ステンカラーコート
「ステンカラー」とは、折り返しのあるシンプルな襟のことで、前を閉じると首元に少し立ち上がるような形になります。シンプルで上品なデザインが特徴のアウターです。
第一次世界大戦(1914年~1918年)や第二次世界大戦(1939年~1945年)の間、トレンチコートと同様に軍用コートとしても使用されました。
ただし、トレンチコートが戦場向けの機能を備えていたのに対して、ステンカラーコートは都市部やオフィサー(将校)向けのシンプルなコートして採用されることが多かったと言われています。
特徴
ステンカラーコートの最大の特徴は、前に向かってゆるやかに折り返された小ぶりの襟(ステンカラー)。この控えめな襟元が全体に落ち着いた印象を与え、さりげなく上品さを演出します。
デザインはシンプルかつミニマルで、シングルボタン仕様とストレートなシルエットが基本。
装飾が少ないため、カジュアルにもフォーマルにも溶け込む万能アウターとして人気です。
また、動きやすさを重視したラグランスリーブ(肩線がなく、袖が襟元から続く構造)が採用されているものも多く、程よいリラックス感とクラシックな雰囲気を両立しています。
コートの丈はミドル〜ロングが多く、縦のラインを強調することでスタイルアップ効果も期待できます。
春や秋は軽めのコットン素材、冬はウール素材など、季節に合わせて表情が変わるのも魅力のひとつです。
おすすめブランド
特に、イギリスの2つのブランドがトレンチコートの原型を生み出したとされています。
その他にロンドンフォグ(london fog)は二つのブランドに比べて低コストで高品質のアイテムがあります。
バーバリー(Burberry)
1856年に、トーマス・バーバリーが設立。1879年に防水性と通気性に優れた「ギャバジン」という素材を開発。
年代解説の記事はコチラからご覧いただけます。
アクアスキュータム(Aquascutum)
1851年創業。防水ウール生地を使ったコートを製造し、イギリス軍に採用される。
シャツとコートを使った春コーデ
アイビースタイル クラシックを今っぽく
着用ポイント
「クラシックを今っぽく」春のシャツ×コートスタイルで 無駄のないベージュのスプリングコートに、ネイビーのニットとギンガムチェックのシャツを重ねた王道ながらも洗練されたレイヤード。
さりげなく覗くコートの裏地のチェック柄が、古着らしい温かみと遊び心をプラスしてくれています。
ゆとりのあるスラックスと黒のレザーシューズを合わせることでカジュアルすぎず、でもどこか余裕のある大人の春コーデが完成します。
色数を抑えたワントーン寄りのスタイリングは、インナーで変化をつけるのがポイントです。
着用アイテム
coat:「Aquascutum 」coat¥19,910(tax in)/RAB018268
tops:「Eddie Bauer」knit sweater¥6,490(tax in)/RAB543705
taps「Ralph lauren」shirt¥6,490(tax in)/RAB6444667
slacks「私物」
shoes 「私物」
ユーティリティー&アーバンスタイル ミリタリーを都会的に
着用ポイント
シャツとコート、どちらもベーシックなアイテムだからこそ、シルエットや素材感で「抜け」と「品」を作るのが鍵です。
ユーティリティスタイル、 アースカラーを基調とした配色バランスが秀逸なスタイル。
トレンチのクラシカルな印象に対し、ミリタリー感のあるセージグリーンのパンツとブラウンシャツで土っぽさがプラスされます。
足元は革靴、キャップはLAロゴのチノキャップで、テイストをあえてブレンドすることで程よい“今っぽさ”が生まれます。
着用アイテム
cap「私物」
tops:「私物」ステンカラーコート
pants「ベイカーパンツ」ミリタリーパンツ¥22,990(tax in)RAB395854
shoes「タッセルローファー」¥18,590(tax in)RAB654829
シティーボーイスタイル 大人の街着
着用ポイント
ブラウンのシャツは、Lサイズでざっくり羽織れる絶妙なルーズ感。そこに、ネイビーのトレンチコートをレイヤードすることで、トーンを引き締めつつ、都会的なクラシック感をプラス。
ボトムスは、リーバイスの505のデニム。ストレートなシルエットが全体のバランスを程よく整えつつ、シャツとコートのゆるさに芯を通す役割を果たしています。
着用アイテム
cap「私物」
tops:「ミリタリーコート」トレンチコート¥7590(tax in)RAB679399
tops:「Calvin klein」長袖シャツ¥5390(tax in)RAB697472
pants:「リーバイス」505リーバイスデニムパンツ¥16,390(tax in)RAB592786
あとがき
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回はシャツとスプリングコートを使ったコーデを紹介いしました。いかがいたしましょうか。
古着屋JAM京都四条店でも種類豊富に取り揃えておりますので、気になる方はぜひご来店ください。
スタッフ一同、皆様のご来店をお待ちしております。