【徹底解説】”adidas ATP” (アディダス エーティーピー) のトラックジャケット。

みなさんこんにちは!

古着屋JAM京都三条店の坂井です。

10月に入ってかなり涼しくなってきましたね。

前回のブログでは全店で開催中の「Choose Sweat – 自分のスウェットを選べ -」と、RUSSEL ATHLETIC (ラッセル アスレチック) の無地スウェットについて解説しています!

【Choose Sweat – 自分のスウェットを選べ -】RUSSELL ATHLETIC (ラッセル アスレチック) の無地スウェットを徹底解説!古着屋店員による年代判別とコーデ紹介!

こちらもよければご覧ください!

今回のブログでは adidas (アディダス) ATP (エーティーピー) について徹底解説していきます!

adidas ATPを使った古着屋スタッフによるコーデ紹介もあるので、是非最後までお付き合いください!

adidas の歴史

みなさん一度は聞いたことのあるスポーツブランドのadidas はドイツ発祥です。

その歴史は古く、創業は1920年代にまで遡ります。

1920年代

1924年にアドルフ・ダスラー(Adolf Adi Dassler)とルドルフ・ダスラー(Rudolf Dassler)のダスラー兄弟は靴製造会社を設立しました。

ダスラー兄弟は初めに体育館専用のシューズを開発します。

その後、兄のアドルフは自身が陸上の選手だった経験からそれぞれのスポーツ選手にあった靴が必要であると考え、スポーツ専門の靴の開発を始めたそうです。

当初から兄のアドルフが主に販売を担当し、弟のルドルフは生産を担当します。

1930年代

1936年にはベルリンオリンピックで短距離走者ジェシー・オーエンスに自社のスパイクを使用してもらうことに成功します。

この大会でジェシー・オーエンスは4つの金メダルを獲得、絶大なプロモーション効果があったようです。

これを機に事業は波に乗り、ダスラー兄弟は第二次世界大戦前に年間20万足の靴を販売していました。

1940年代

戦争によって一時的に生産を停止、戦後に再び生産を開始します。

しかし、1948年に兄弟は意見の相違から解散、それぞれ独立をして、アドルフはアディダスを設立し、ルドルフはルーダ(後のプーマ)を設立しました。

adidasはアドルフのニックネームである「アディ」とアドルフの苗字「ダスラー」を合わせたものが社名の由来となります。

1950年代

1952年、西ドイツの選手全員がヘルシンキオリンピックでアディダスのシューズを着用。

それを機に、adidas はオリンピックで圧倒的な支持と人気を集めることになりました。

1954年のサッカーワールドカップで西ドイツが優勝、その際にも選手たちはadidasのスパイクを着用しており、

adidasが世界中から注目されるきっかけとなります。

1960-1970年代

1965年には後に「スタンスミス」となるテニスシューズ「ハイレット」を発表。

また同年に「スーパースター」の前身となる「スーパーグリップ」が発売します。

1970年には「スーパースター」を発表し、adidasは世界で1番売れているスポーツブランドとしての地位を確立していきます。

1980年代から現在

1970年代までは比較的スポーツブランドとしての要素が強いadidasでしたが、この頃からファッションシーンでも活躍します。

そこで外せないのがスニーカーだけでなく、トラックジャケットなどのアパレルです。

現在でも数多く展開しているアパレルですが、今回はその中でもATPに注目していきます!

adidas ATPとは

ATPは”Association for Tennis Professionals”の頭文字を取った「男子プロテニス協会」を示している略称です。

adidasは1970-1980年代にATPのオフィシャルサプライヤーとして参加していました。

1980年代頃からこのATPのトラックジャケットをはじめとして、アーティストたちが着用することが増え、

adidasのブームが巻き起こっていきます。

adidas ATPの歴史

1980年代

adidasがスポーツ選手以外で初めてプロモーション契約を結んだのが、80年代のHIP-HOPグループ「RUN DMC」です。

音楽シーンで人気絶頂だったRUN DMCが大きな黒い帽子にadidasのジャージ、足元は紐なしのスーパースターといったスタイルで登場し、

それまでにHIP-HOPでは見られなかったスポーツミックスのスタイルを確立しました。

そういったスタイルは斬新で、絶大なプロモーション効果を発揮し、音楽やダンスなど、今に引き継がれる様々な文化が築き上げられ一気にアイテムが認知され始めます。

1990年代

1980年代にはビッグシルエットで流行していましたが、1990年代には比較的細身のシルエットで着用していた Jamiroquai (ジャミロクワイ) のイメージが強いです。

ジャミロクワイはadidasのヘビーユーザーとして知られており、その細身のスタイルはフーリガンにも通じるところを感じます。

2000年代-現在

その後、現在に至るまで様々な著名人が着用し、その度に話題となってきました。

和製ジャミロクワイとも言われる日本のバンド “Suchmos” (サチモス) のボーカルを務めるYONCE (ヨンス) もその一人です。

音楽に限らず、ファッションでもジャミロクワイの影響を受けているのが分かります。

その流通量の少なさからも価格が高騰しているATPのジャケットは古着としての評価も高く

現在でも象徴的なアイテムとして高い人気を集めています。

adidas ATP アイテム紹介

70’s-80’s adidas ATP トラックジャケット

こちらは70-80年代のATP トラックジャケットです。

フランス製で PRODUCTION VENTAX (プロダクション ベンテックス)と、しっかりビンテージアイテムですね。

ベンテックスはフランスにあった化学繊維の製造会社で、1967年にadidasが買収します。

そういった背景からこの時期の製品には PRODUCTION VENTAX と記載されていることが多いです。

 

 

 

刺繍でトレフォイルロゴ、ラグランスリーブ、身幅広めでリブはしっかり締まっていたりと、ただ古いに限らず嬉しいディティールが盛りだくさんです。

紺色のボディに水色でストライプが入っていて、同系色でまとまっているのも使いやすくてありがたいです。

※ adidas ATP トラックジャケット VTG050300 ¥40,590 (tax in)

類似のトラックジャケットはこちら

70’s-80’s adidas トラックジャケット フランス製

こちらはATPの表記はありませんが、先ほどのトラックジャケットと同じ年代のアイテムです。

こちらもフランス製、PRODUCTION VENTAX です。

 

 

白基調に黒ネイビーでラインが入っていて、金色でロゴがプリントされています。

なかなか珍しいデザインですし、意外にネイビーで差し色が入っている分使いやすいかと思います。

補色のブラウン系の暖色でも、同系色でもボトムスは選べるかと。

※ adidas トラックジャケット VTG050056 ¥21,890 (tax in)

類似のトラックジャケットはこちら

70’s-80’s adidas トラックジャケット ドイツ製

こちらは年代は先ほどまでの2点と同じくらいですが、おそらくドイツ製のアイテムです。

製品表示がドイツ語で記載されていることと、 OPTI のジップが使用されていることから推測できます。

OPTIはドイツのジップメーカーで、主にドイツ製とハンガリー製のアイテムについていることが多いです。

 

 

 

こちらも青基調に水色でデザインが施されています。

リブやジップだけ色が切り返しになっていたりと、これまでのアイテムと比べるとデザインが強めではありますが、

同系色でまとまっている分、ちょうどいい加減かと思います。

※ adidas トラックジャケット VTG050047 ¥20,790 (tax in)

類似のトラックジャケットはこちら

スタッフコーデ紹介

今回はadidasのトラックジャケットを使いながら、グランジコアを意識してコーデを組んでみました。

トラックジャケット×ワークパンツ

まずはこちら、パッチデザインのワークパンツとトラックジャケット、インナーでボーダーを使うことで良い抜け感になっています。

トラックジャケットはジャストくらいのサイズ、着丈も長すぎないものを選ぶことで、野暮ったさをできるだけ軽減させました。

※ adidas トラックジャケット RAB482836 ¥9,790 (tax in)

類似のトラックジャケットはこちら

トラックジャケット×デニムショーツ

続いてはこちら、トップスはバンドTシャツにトラックジャケットを羽織ってかなりグランジの要素が強いですが、

ボトムスはデニムショーツ、足元にスウェードのサンダルとバランスが取れています。

これからの季節感でもまだまだショーツは活躍しそうですね。

※ adidas トラックジャケット RAB437898 ¥9,790 (tax in)

類似のトラックジャケットはこちら

おすすめ入荷商品

PUMA green leather jacket

まずはこちら、今回のブログでも少し登場したPUMAのレザージャケットです。

発色の良い緑色で、恐らくレーシングジャケット。

年代は浅いですが、その分裏地も含めて状態が良いです。

 

 

 

オーバーサイズで着れるサイズ感なのもありがたいですね。

※ PUMA green leather jacket RAB466230 ¥20,790 (tax in)

類似のレザージャケットはこちら

70’s BIG MAC flannel shirt

続いてはこちら、70年代のBIG MAC ネルシャツです。

年代ももちろん魅力的ですが、グレー×えんじ色の配色が使いやすさとデザイン性と良いバランスだと思います。

サイズも表記がMサイズと女性の方にもオススメです。

 

 

若干、ほつれがところどころ見られますが、アイテムの雰囲気とマッチしていて、これは良いボロかと思います。

※ 70’s BIG MAC flannel shirt RAB480101 ¥10,890 (tax in)

類似のネルシャツはこちら

faded FRUIT OF THE LOOM sweatshirt

最後はこちら、グッドフェードしているフルーツのスウェットです。

胸元にワンポイントでロゴ、ラグランスリーブ、詰まった首元と嬉しいディティールが盛りだくさんです。

 

 

 

※faded FRUIT OF THE LOOM RAB463930 ¥8,690 (tax in)

類似のワンポイントスウェットはこちら

あとがき

最後までお付き合いいただきありがとうございます。

いかがでしたでしょうか?

今回はadidasのトラックジャケット、特にATPについて徹底解説してきました。

古着屋JAM京都三条店でも種類豊富に取り揃えております。

スタッフ一同、皆様のご来店をお待ちしております。

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店舗情報

古着屋JAM 京都三条店

住所

〒 604-8082
京都府京都市中京区三条通御幸町西入 弁慶石町51 タリーズコーヒー 2階

営業時間

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