アメリカ発、アウトドアブランドの代表格「ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」は、過酷な環境に対応できる高機能なものだけでなく、都会的でミニマルなデザインの高いファッション性で、アウトドア界隈だけでなく、ファッションカルチャーへも広く浸透し、近年爆発的な人気を誇っています。
その「ノースフェイス」には、人気・名作といわれるモデルが多く、希少モデルに至っては、年々市場価格が高騰しています。
今回は、古着屋JAMでも人気ブランドひとつ、「ノースフェイス」人気の秘密について、ブランドのアイデンティティーや、人気モデル毎でのご紹介など、徹底解説していきます。
ぜひ、最後までご覧ください。
人気の「ノースフェイス」は、どんなブランド?
1968年より、カリフォルニア州サンフランシスコで設立された「ノースフェイス(THE NORTH FACE)」は、同年にリリースしたブランド第一号となる「シュラフ(寝袋)」のリリースにより、たくさんの注目を集めました。
シュラフに、当時斬新であった最低温度規格(寝袋が耐えうる)を表示し、消費者へ安心感を届け、多くの信頼を獲得しました。
以降、「ノースフェイス」は、現在でも現役の“NEVER STOP EXPLORING(探検をやめるな)”というコンセプトのもと、1975年に世界初のドーム型テント「オーバルインテンションテント」や、1976年に世界初のフレームパック「バックマジック」をリリースし、革新的なモデル多数輩出することとなります。
さらに、“DO MORE WITH lESS”(=最小限のエネルギー・物質で、最大限の機能を引き出す)という、ブランドアイデンティティーによって生まれたプロダクトの数々は、機能性を高めながらも無駄のないデザインで、ブランドイメージのみならず、製品へもしっかりと昇華されています。
社名となる「ノース・フェイス」の由来は、「登山において、最も征服が困難なルート」のことを指し、”どんなに困難な状況でも、失敗を恐れず取り組む”というブランド理念を現在でも守り続けています。
「ノースフェイス」の人気の秘密とは
数々の名作モデルが存在する「ノースフェイス」が、今なお人気であり続ける理由とは一体どういった部分なのでしょうか。
ここからは、その理由について紐解いていきたいと思います。
色褪せることのないミニマルな「デザイン性」
「ノースフェイス」は、前述の創業当初から掲げ続ける“DO MORE WITH lESS”(=最小限のエネルギー・物質で、最大限の機能を引き出す)というブランドコンセプトを貫き、高機能ながらも無駄のないミニマルなデザインであるプロダクトが多いということをご紹介しました。
この現在進行形である、守り継がれるブランドコンセプトにより生み出された名作モデルの数々は、現在でもデザインに特に大きな変更点はありません。
例えば、「GORE-TEX社(ゴアテックス社)」の防水機能を取り入れることで注目を集めた1985年に発売された「マウンテンジャケット」、1992年に発売された、「ヌプシジャケット」も、現在でも超人気モデルですが、現行と変わらないデザインで、今でも多くの人々に愛されています。
著名なアーティストが「ノースフェイス」のプロダクトを着用したことや、ビッグメゾンとのコラボレーションなど様々な事柄がある中、今も昔もトレンド性の強いブランドであり、現在も衰えを知らない状態であることは間違いありません。
何十年も前にリリースされたモデルが、デザインを今でも変えずに生産を続けている点や、ヴィンテージとされるモデルが今見ても全く古臭さを感じない点から、当時からとてつもない完成度のプロダクトを作っていたことは間違いありません。
信頼され続ける「高機能性(ハイスペック)」
もうひとつのコンセプト、“NEVER STOP EXPLORING(探検をやめるな)”についても、数々のプロダクトへしっかりと落とし込まれています。
1977年に、防水耐久性、防風透湿性を兼ね備えたレイヤー素材「GORETEX(ゴアテックス)」導入や、アウターウェア(外着)とミドルレイヤー(中間着)をジッパーで連結させることのできる「ZIP IN ZIP SYSTEM」開発するなど、消費者を驚かす革新的なシステムをいくつも採用しています。
これらは、「ノースフェイス」の創業者であり、登山家でもあるダグラス・トンプキンス氏の経験や考えから生まれています。
こうした探検心・冒険心は、現在もブランドへしっかりと受け継がれており、シーズンごとに新たな素材を使用したり、アスリートなどの意見を取り入れながら、生地の耐久性の向上や軽量化に努めるなど、留まることを知りません。
こうした姿勢や、取り組みより生み出された価値の高いプロダクトは、世界中のアスリートやクライマーに絶大な信頼を得ています。
「ノースフェイス」人気の10モデルをご紹介
ここまで「ノースフェイス」人気の秘密についてご紹介してきました。
ここからは、数多くの存在する名作モデルを、モデル毎でご紹介していきます。
マウンテンライトジャケット
希少サイズ 90年代 ザノースフェイス THE NORTH FACE MOUNTAIN LIGHT マウンテンライト GORE-TEX ゴアテックス マウンテンパーカー SMALL メンズS
抜群の防水性能を誇る二層構造(レイヤー)素材「ゴアテックス(GORETEX)」を用いた人気モデルです。
非常に滑らかな肌触りの、70デニールのナイロン生地を採用し、ごわつかないスムースな着心地が特徴です。
着丈や身幅を大きめにとられた、リラックス感あるシルエットですので、重ね着(レイヤード)しやすい仕様です。
アウトドアなどの、アクティブなシーンを連想させるモデルですが、ミニマルなデザインでデイリーユースに着こなす方も多いモデルです。
【「ノースフェイス」マウンテンライト ジャケット 商品一覧】
マウンテンガイドジャケット
希少サイズ 90年代 ザノースフェイス THE NORTH FACE マウンテンガイドジャケット GORE-TEX ゴアテックス マウンテンパーカー メンズS
1985年の登場以来、今でも高い人気を誇る「マウンテンガイドジャケット」。
「マウンテンライトジャケット」同様に、防水性能の高い「ゴアテックス(GORETEX)」素材を使用しております。
「マウンテンライトジャケット」に比べ、少し厚めの質感の生地ですが、シルエットはゆるめですので、同様に、上着・中間着・下着を上手く組み合わせやすいモデルです。
世界的人気のストリートブランド「シュプリーム(Supreme)」とのコラボで注目を集めたことも有名です。
ヌプシジャケット
希少サイズ 90年代 ザノースフェイス THE NORTH FACE ヌプシジャケット 700フィルパワー グースダウンジャケット メンズS
1992年にリリースされたダウンジャケット「ヌプシジャケット」。
このモデルは、「ノースフェイス」ダウンジャケットの代名詞的な存在です。
名前の由来はヒマラヤ山脈のNuptse(ヌプツェ)より取り入れられています。
もとは、登山や探検家などに向けて開発されました。
その内部には、700フィルパワーを誇る高品質ダウンが使用されており、保温性は抜群です。
表地には50デニールのリップストックナイロンが使用されており、撥水加工、静電気ケア加工が施されています。
ここまででも充分ハイスペックなのですが、「ヌプシジャケット」は、何より軽量で、長時間着用していても疲れにくいこともポイントです。
また、切替し配色のアイコニックなデザインで、1990年代ころニューヨークのストリートシーンで一世風靡し、タウンユースとしても広く受入れられました。
ヌプシベスト
ザノースフェイス THE NORTH FACE ヌプシベスト 700フィルパワー グースダウンベスト メンズXXL
「ヌプシジャケット」のベストタイプの「ヌプシベスト」。
ジャケット同様に、700フィルパワーのダウンによる保温性や、50デニールのリップストック生地などのポイントはしっかりと引継ぎがれています。
ジャケットとは、また違った着こなしを楽しめることで人気のモデルです。
ヌプシジャケット サミットシリーズ
希少サイズ表記SMALL 90年代 ザノースフェイス THE NORTH FACE ヌプシサミット GORE DRYLOFT ゴアドライロフト 700フィルパワー ダウンジャケット メンズM
雪山登山などの過酷な環境への挑戦をサポートする、超ハイスペックモデルの多い「サミットシリーズ」。
世界中のアスリートからのフィードバックや、自然環境や、人間工学にもとづいた分析により、最先端のテクノロジーが採用されています。
この最高性能を誇るサミットシリーズからも「ヌプシジャケット」はリリースされています。
現在は廃番となる90年代にリリースされた同モデルは、希少価値が高く入手困難となっています。
表地には、時速32km相当の強風を防ぐ防風機能と、高い透湿性を持ち合わせた「GOREDRYLOFT(ゴアドライロフト)」が採用されています。
700フィルパワーの豊かな保温性はそのままに、より耐久性の強い生地が使用されています。
「ノースフェイス」の最高性能を体験するにはもってこいのモデルです。
デナリジャケット
ザノースフェイス THE NORTH FACE デナリジャケット ナイロンxフリースジャケット メンズM
1989年に販売された「ノースフェイス」の代名詞的フリース「デナリジャケット」です。
登山などのアウトドアシーンを想定して開発された同モデルは、北アメリカ大陸の最高峰の山「デナリ」が由来となっています。
中間着用(ミドルレイヤー用)ジャケットとしてリリースされていますが、近年ではオーバーサイズでアウター使いされる方も多く見受けられ、男性だけでなく女性人気も高いモデルです。
厚みのあるマイクロフリース素材は、保温性が抜群で、切替えとなっているナイロン部には、「ノーステッククロス」というストレッチ性や撥水性に優れる素材が用いられています。
また着脱の機会が多いフリースジャケットの弱点である、摩擦が生じやすいという点を、導電糸という糸を用いて静電気ケア設計することで解消しています。
乾燥しやすい冬場には大変嬉しいディティールポイントでこのあたりも人気の理由であります。
デナリフーディ―
ザノースフェイス THE NORTH FACE デナリフーディー POLARTEC ポーラテック ナイロンxフリースパーカー メンズM
「デナリジャケット」のフードタイプモデル「デナリフーディ―」です。
厚みのあるマイクロフリース素材などの「デナリジャケット」のもつ要素はしっかりと引継がれています。
本モデルは、フード部分と片部分には保温性の高い中綿素材「PRIMALOFT(プリマロフト)」を内蔵しています。
マクマードパーカ
ザノースフェイス THE NORTH FACE フェイクファー付きフード HYVENT ハイベント マクマードパーカ マウンテングースダウンジャケット メンズXL
アメリカの南極観測基地”マクマードステーション”で、南極のオーロラ観測隊の方々に愛された「マクマードパーカ」は、1990~2000年代にかけて、ニューヨークのストリートシーンにおいて一世風靡した歴史ある名作モデルです。
600フィルパワーの高品質ダウンを使用しており、極寒の地域でも快適に過ごすことができる高い保温性を誇ります。
表面には高い防水透湿性を持つ2層構造レイヤー素材「 HYVENT(ハイベント)」を採用しています。
氷点下に達するような寒い時期でも対応可能なことはもちろんですが、都会的なデザインで街着として気軽に着用することができます。
茶タグ
希少サイズ 80年代 ザノースフェイス THE NORTH FACE 茶タグ ダウンベスト メンズS ヴィンテージ
1970年代後半から1980年代前半にリリースされたモデルにつく通称「茶タグ」。
「茶タグ」とは、1970~80年代頃に製造されたモデルのことを指し、ブランドネームタグが茶色で彩られていることからそう呼ばれています。
レトロなデザインで、どこかなつかしさを感じる「茶タグ」には、65/35クロスなどの、所謂「ローテク」技術が様々採用されています。
「ノースフェイス」は、年代によって、タグの表記が異なるため、製造された年代を判別する指標となっています。
「ノースフェイス」の「茶タグ」について、下記のBLOGでも紹介しています。
エクストリームライト マウンテンジャケット
希少サイズ表記SMALL 90年代 ザノースフェイス THE NORTH FACE EXTREME LIGHT エクストリームライト フード収納型 マウンテンジャケット メンズM
「ノースフェイス」が1990年代に展開していたスキーウェア「エクストリームシリーズ」より、リリースされた人気モデル「エクストリームライト マウンテンジャケット」です。
「ノースフェイス」が誇る高い機能性はもちろんのこと、目が覚めるようなビビッドな配色で当時大きな人気を博しました。
同モデルは、フードタイプのものもありますが、ご紹介モデルは収納フード型になります。
要所に雪山での使用を想定されたディティールが光り、都会的なデザインで今でも人気のモデルです。
大人気の「ノースフェイス」に今年も注目集まる
「ノースフェイス」は、プロダクトへの飽くなき探求心より生まれる品質の高さと、無駄のないデザインで多くの人に現在でも愛され続けています。
どの年代のプロダクトも高品質かつ、ファッション性・デザイン性が高いため、古着市場でも大変人気で、年々希少価値が高まっています。
古着屋JAMでは、そんな人気の「ノースフェイス」を国内最大級の商品数で多数取り揃えております。
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