古着でも人気が高い90年代のファッションを振り返ると、派手な色やルーズなシルエットのパンツなどが、大流行していました。
その独特のデザインセンスやアートワークは、とても新鮮に見えます。
なぜ、何十年も前の洋服が注目を集めているのか。
リーバイスの異端なる名作「シルバータブ」とその背景の秘密に迫ってみたいと思います。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
なぜ、90年代が再注目を集めているのか【リバイバルブームの到来】
近年、様々なブランドが90年代リバイバルをテーマにしたコレクションを発表しています。
当時のファッションを彷彿させるスタイルやアイテムが打ち出され、再び注目が集まっています。
多数のトレンドが入り乱れる中で、かなり興味深い事と考えられます。
90年代といえば、エッジの効いた、インパクトの大きさが重要視され、様々なブランドが奇抜なアイテムを発表しては、高いセールスを記録していました。
写真にある様なファッションが人気を博したことから、大胆なデザインが好まれていたのが伺えます。
ルーズなシルエットが求められる【クラブミュージック全盛期】
ヨーロッパでは特にアシッドハウス、デトロイトテクノ、そしてトランスミュージックを中心に様々なクラブミュージックが誕生し、“ダンス”というワードが全世界を席巻していました。
月曜日から金曜日まで働き、金曜の夜はクラブに繰り出しては朝まで踊り明かします。
ただ単純にダンスを楽しむ者、ナンパが目的の者、お酒が目的の者など、様々な目的をもった若者達で溢れたクラブは大きな盛り上がりをみせていました。
さらに、クラブミュージックは広がり、それはレイヴイベントへと発展して行きました。
彼らが求めた服は単純に“踊りやすくて動きやすい”が中心にあり、着ていて身体に負担をかけないデザイン性が求められた為、ルーズなシルエットのパンツが流行に繋がったのではないかと考えられます。
伝説のライン「シルバータブ」とは
そんな中、若者を中心に絶大なる人気を博したアイテムがありました。
それが、リーバイスから発表された「SILVER TAB(シルバータブ)」というラインです。
今までリーバイスが避けて来た異質なる世界への挑戦を形にした1本でした。
正しく王道でありオリジナルである彼らからすれば、このラインは挑戦だったのです。
リーバイス「シルバータブ」は、ヨーロッパ企画として発表されたという説があり、ヨーロッパの若者を中心に爆発的な人気を得た伝説のラインとして語り継がれています。
リーバイス「シルバータブ」の代表モデル
実はリーバイス「シルバータブ」は、ただ太めのパンツを生産していたラインではなく、様々なシルエットのモデルが存在しています。
今回は、リーバイス「シルバータブ」の中でも、特に人気のある3種類をご紹介します。
古着でも人気No.1モデル
BAGGY(バギー)
リーバイス「シルバータブ」の中でも1番人気のバギータイプのデニムパンツです。
股上が深く、腿幅がワイドで程よく裾にかけてテーパードが効いています。
オーバーサイズが定着した、今のトレンドにピッタリのアイテムです。
90年代のストリートムード漂うモデル
LOOSE(ルーズ)
リーバイス「シルバータブ」のルーズタイプのデニムパンツです。
股上は深く、腿から裾にかけて、太めのオーバーシルエットになっています。
リラックス感とストリートムードが漂う1本です。
レディースにもオススメのモデル
RELAXED(リラックス)
リーバイス「シルバータブ」のリラックスタイプのデニムパンツです。
上記の2つのモデルより、やや股上が浅く、ゆったりとしたシルエットをキープしながらの緩やかなテーパードが魅力です。
「シルバータブ」から感じるリーバイスの新たな魅了
リーバイスは生誕140年を超え、今なお世界中の人々が愛用されており、ヴィンテージから現行モデルまで様々なタイプのデニムが存在します。
今回は90年代にフォーカスを当て、リーバイスの名作、「シルバータブ」をご紹介しました。
リーバイス「シルバータブ」は、2017年に待望の復刻を果たし、その人気はとどまる所を知りません。
歴史とトレンドを兼ね備え、王道であり続ける雰囲気を実際に感じてみるのはいかがでしょうか。