古着屋JAMのマガジンをご覧の皆様、日頃よりのご愛顧ありがとうございます。古着屋JAM京都三条店の饗庭です。
残暑に苦しんだ京都も11月に近づくと一気に気温が下がり、本格的に寒さを感じるようになりました。最高気温が10度台の日も増え、外出時にはジャケットが欠かせない季節になって参りました。
そこで今回皆様にご紹介させていただくのが、言わずと知れたアウトドアブランド『Columbia(コロンビア)』のナイロンジャケットです。その魅力は何と言ってもファッション性と実用性の見事な融合にあります。ストリートカルチャーの黄金期である90年代から、街中の“オシャレなあいつ”に愛され続けてきたColumbiaのナイロンジャケット。その歴史から年代判別の仕方、スタッフのオススメモデルまで盛り沢山でご紹介いたします!
目次
Columbiaってどんなブランド?
Columbiaの歴史
ここではColumbiaのアウトドアブランドとしての誕生から、ファッションアイテムとしての地位の確立、そして現在に至るまでの軌跡や歴史的背景をまとめてご紹介いたします。その背景を知ることも古着の大きな醍醐味の一つ!
服を選ぶ事は、相手のことを理解すればするほど楽しくなると、私は思います。
Columbia Sportswearの誕生
Columbia(コロンビア)、正式名称Columbia Sportswear(コロンビアスポーツウェア)は、第二次世界大戦が勃発する前年の1938年、アメリカのオレゴン州ポートランドで誕生しました。
当時のアメリカではルーズベルト大統領のニューディール政策により景気が回復傾向となり、レジャーやアウトドア活動などが注目を集め、『自然の中で過ごす休日』が人々の憧れとなりつつありました。
アウトドアブランドとしての発展
そんな中誕生したColumbia Sportswearは、釣りやハンティング、登山向けに機能的なウェアを次々と展開し、1980~90年代には代表作『オムニテック』(防水透湿素材)や『インターチェンジシステム』(アウターとインナーを連結できるシステム)を生み出すなど、アウトドアウェア業界の技術革新に多大な影響を与えました。
そうやってレジャー、アウトドア文化の発展に大いに寄与したColumbiaは、本気のアウトドア層から多大な支持を獲得し、アウトドア業界で確固たる地位を確立しました。
ファッションアイテムとしてのColumbia
そんなColumbiaのジャケットをアウトドアウェアからファッションアイテムへと押し上げたのは1990年代、当時ストリートカルチャーが急激な盛り上がりを見せていたニューヨークのストリートヘッズ達でした。
グラフィティライターやDJ、Bボーイ達は極寒の冬でも外で活動できるよう、防寒性、耐久性のあるウェアを求めていました。そこで、機能性もさることながらビビッドなカラーとその切り替えを採用したデザイン性を兼ね備えたColumbiaのジャケットは、まさに彼らの最適な選択肢の一つとなりました。
当時流行していたバギーデニム、ティンバーランドのイエローブーツとも非常に相性が良く、Wu-Tang ClanやNas、The Notorious B.I.G.等ハードなラッパー達から人気を集め、瞬く間にファッションアイテムとしての地位を確立しました。
現在のColumbia
高い機能性と実用性に加え、ファッション性を兼ね備えた“リアル”なアウトドアウェアとして90年代に大きな注目を集めたColumbia。デニム、ワーク、スウェット、ミリタリー等様々なアイテムと相性が良く、2000年代以降も古着カルチャーの台頭で変わらず人気を集め、現在でもアウトドア層、ファッション層どちらからも愛され続けています。
定番人気モデル3選
Columbiaのジャケットには様々なモデルがあり、主に素材や機能性によって分かれています。ここではその代表的なものを3つご紹介します!
Bugaboo Parka(バガブーパーカ)
eaa534812 ¥8,690(tax in)
Columbiaを代表する3WAYジャケット。カラーブロック(色の切り替え)パターンが豊富で、ビビッドな配色のものが人気です。
袖口や裾はドローコード等で絞れるようになっているタイプが多く、シルエットの調整が効くことで幅広いスタイリングが楽しめます。風の侵入を防ぐことが出来るため、自転車やバイクに乗られる方には、より実用的に役立ってくる機能ではないでしょうか。
また、防水、撥水性のあるナイロンシェルと、インナーのフリースが着脱可能な『インターチェンジシステム』を初めて採用した代表的なモデルとしても有名です。
インターチェンジシステムとは
アウターシェルとインナーをスナップボタンやジップで連結できるシステムで、Columbiaが1984年から自社製品に導入開始した技術です。
アウターのナイロンシェル単体では薄手ナイロンジャケットとして、インナーはフリースジャケット、そして組み合わせると冬場も安心な厚手ナイロンジャケットとして、3WAYで使えるのが非常に嬉しいポイントです。

インナーが付いた状態。真冬でも安心です。

シェルには通常のジップの一段内側にもう一本ジップが付いており、そこにインナーが連結されています。

コロンビアナイロンジャケット RAB727324 ¥8,690(tax in)

コロンビアフリースジャケット RAB825965 ¥9,790(tax in)
ジップを外すとアウターシェルとインナーが分離されました。
これでアウターシェルは薄手ナイロンジャケットとして、インナーはフリースジャケットとして使えるようになりました。
Powder Keg(パウダーケグ)

eaa535847 ¥6,050(tax in)
Columbiaが90年代に積極的に展開したスキー・アウトドアウェアラインの一つ。腹部の両ポケットには内側側面から下部にかけてマチがあり、そこに差し色が入っているのが特徴で、テック感のあるディティールは大変魅力的です。

襟の背中側にモデル名の刺繍が入っているのも非常に良いアクセントとなっており、後ろから見られても隙のないスタイリングを重視される方にオススメです。スノーアクティビティ用に厚手すぎず軽めの感触の素材になっているため、非常に動きやすいのも特徴です。
Titanium(チタニウム)

eaa572325 ¥8,690(tax in)

Columbiaのテック・ハイパフォーマンスラインで、『Titanium』ロゴ入りなのが特徴です。

Columbiaが誇る防水透湿素材『オムニテック』が採用されたシェルは、雨に強くて蒸れにくく、動きやすさも確保されており、まさに万能シェルと呼んでいいでしょう。バガブーパーカと比べて比較的ミニマルで都会的な印象のものが多いです。

ジップの止水加工など、高機能仕様が魅力なアウトドア本格仕様ジャケットとなっています。
Columbiaはジャケットだけじゃない!名作『PFG』シャツの記事はこちらから!
タグ年代判別方法
ここではColumbiaを、タグを元に年代判別する方法について徹底解説いたします。
70年代『イエローストーンタグ』

通称『イエローストーンタグ』と呼ばれるこちらは、70~80年代後半にかけて使用されたもので、白地にバーガンディとオレンジの2色で刺繍が入っているのが特徴です。
この頃から『白タグ』と呼ばれる白地のタグが採用されます。現行物でもよく見かけるこのロゴマークが使用され始めたのもこの頃からです。
80年代『白タグ(グレー×ネイビー)』

80年代に入ると白タグの刺繍の色が変わり、グレー×ネイビーの刺繍が入ります。この頃から生産国にアジア諸国が多くなってきます。
80年代『紺タグ』

こちらは通称『紺タグ』と呼ばれ、こちらは80年代後半からのもの。名前の通り紺色の生地に白字というシンプルなデザインとなっています。
90年代(~中盤)『三角タグ』

90年代に入り、タグの両端が織り込まれ、下向きの三角形になっているものが通称『三角タグ』。
白地にグレー×ネイビーの刺繍という形はそのままですが、タグ自体の形状が変わりました。
※2000年代以降にも三角タグが存在します。

画像のように刺繍の色が黒になっている三角タグは2000年代のものである場合が多いです。
また、刺繍でも見分けることができ、『SportswearCompany』の表記の部分に注目するとよく分かります。綺麗で精密になっている(平面的で、文字の細い線の表現ができるようになっている)場合は2000年代以降の刺繍機が使われている可能性が高いです。
90年代(中盤以降)『白タグ(横長)』

90年代中盤以降になると白タグが横長になり、『Columbia SportswearCompany PORTLAND,OREGON U.S.A.』と刺繍が入ると90年代のタグとなります。こちらの刺繍もまだグレー×ネイビーの組み合わせです。

90年代~00年代の過渡期になると、画像のように刺繍が黒字になります。 三角タグの部分でも先述しておりますが、この頃から文字の細い部分と太い部分がしっかりと描き分けられるようになり、2000年代の刺繍タグの特徴である精密な刺繍に切り替わってきます。
また、この頃は台湾製が多く見受けられる時期でもあり、横長の白タグ黒刺繍で台湾製であれば、1999年~2001年頃のものであると見て良いでしょう。
2000年代(前半~中盤)

2000年代に入ると、インターネットの普及に合わせてタグに『COLUMBIA.COM』の表記が加えられます。90年代のタグに見受けられた『PORTLAND,OREGON』の表記も消えています。これらの特徴のタグは2001~2004年頃のものと考えて良いでしょう。これ以降は中国、フィリピン、ベトナム製の比率が増えてきます。
2000年代(中盤以降)


このような『CORE』や『INTERCHANGE』等、青×白の副ラベルが付くのも2000年代製の特徴です。

2000年代以降は様々な種類のタグが出てきますが、基本的に刺繍の細かさやPORTLAND,OREGON U.S.A.表記の有無、また上の画像のようなCORE等の色付きの副ラベルの有無などによって判断できます。
古着の年代判別における鉄則ですが、一部の特徴で判断せず総合的に年代を判別することが重要です。
オススメColumbiaジャケット3選!
こちらでは実際に古着屋JAM京都三条店に入荷している中からスタッフのオススメColumbiaジャケットを3つご紹介致します。
90s “Powder Keg”

オススメモデルでもご紹介した『Powder Keg』。ビビッドな赤をベースにネイビーでまとめたカラーリングに、パープルの差し色が良く映えています。



コロンビアナイロンジャケット RAB965773 ¥10,890(tax in)
00s Packable Pullover Jacket

こちらは非常に軽量でパッカブル仕様となっており、小さく折りたたんでカバンに入れておけるため、日常使いで非常に便利です。フェスやフリマ等アウトドアイベントにもオススメ!



コロンビアナイロンジャケット RAB965737 ¥8,690(tax in)
90s “Gizzmo”

モデル名は『Gizzmo』。名前だけでもかなり雰囲気があります。今までご紹介したものから丈感が変わり、腰までカバーする丈感は非常に存在感が強く、ドローコードでシルエットの調整が出来るため様々なスタイリングにハマります。


みんな大好きダブルジップ!下開けの着方ができるのでレイヤードでインナーを見せたい時は大変重宝します!丈感が長いジャケットは足が短く見えて苦手という方にもおすすめです。
こちらも首元に『Gizzmo』の刺繍入り。

コロンビアナイロンジャケット RAB636233 ¥8,690(tax in)
あとがき
ここまで読んで下さり、誠にありがとうございます。拙い文章ではございますが、このマガジンを通じて皆様の古着ライフが少しでも楽しくなるお手伝いが出来ればそれが何よりの喜びです。
一人一人のセンスと感覚で、自由に独自のスタイリングを作り上げることが出来るのが古着の醍醐味ですが、ブランドの歴史や年代の判別等、知識面を深めてみるとまた一段と服への向き合い方が変わり、楽しみの幅が広がります。
既に愛用されている服、お買い物中に気になった服、新しく知ったブランド等、ご自身の中で好奇心のアンテナが立った際には是非、古着屋JAMのマガジンを覗きに来てください。店舗でのご質問も大歓迎ですので、お近くにお立ち寄りの際は是非古着屋JAM京都三条店にもお立ち寄りください。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。



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