虫食いから洋服を守れ!◆防虫ケアと収納テク

11月。衣替えも終わり、いよいよ冬に向けて準備を始める季節。

あなたの洋服、冬を越す準備はバッチリ!でしょうか?移り変わりの早い季節に追われて、ついつい服を詰め込んだりしていませんか?そんな保管方法、実は虫食いの被害に遭うかもしれません!

次の季節が来るとき「穴が開いて着られない!」というトラブルは避けたいもの。今回は、虫食い予防の方法と、衣類の収納テクニックをご紹介します。冬服ももちろん同じ方法でケアできますので、ぜひ活用してみてくださいね。

それでは、ご覧ください。

虫食いされやすい衣類や素材は?

ウール素材衣類の素材によって虫の被害に遭いやすいものがあるのをご存知でしょうか?

それは、ウールシルクなどの動物繊維。繊維に含まれるタンパク質が、害虫の栄養分になってしまうのです。特に、冬のヴィンテージアイテムはモヘアやウール素材のものが多かったり、コート類などもライナーにウールが使用されている物があったり、リスクが高くなっています。

また「それじゃあその他の繊維は安心だろう」と思ってしまいますが、食べこぼしや皮脂、汗などの汚れが残っている場合、綿リネンのような植物繊維やレーヨンのような化学繊維であっても虫食いの被害に遭うことがわかっています。

そこで重要なポイントとなるのが、「防虫ケア」です。効果的な方法を見ていきましょう!

 

防虫剤の種類は?効果はある?

防虫ケアで最も一般的なものは、やはり防虫剤。市販されているものは基本的に以下の4種類に分けられます。どの系統に当てはまるかは商品の成分表示の部分で確認することができます。

(1)ピレスロイド系
無臭で人間への安全性が高く速効性も◎で、毎日着るような服に最適。自然界における分解が速く、環境にやさしい成分です。金属のついた衣類に使用すると化学変化が起こり変色してしまうことがあるため、その点には注意が必要です。

(2)パラジクロルベンゼン
臭いが強く消耗も早いですが、最も効果が得られるため虫の付きやすいウール素材に適しています。ラメ、スパンコールなどの樹脂を用いた装飾が付いたものは変色してしまうため使用できません。高濃度になると健康被害も報告されているため、用法容量を守って使用しましょう。

(3)ナフタリン
他の成分に比べ、効き始めが遅いため効果が長持ちします。普段はあまり着ないフォーマルウェアやリアルファーなどのアイテムなどにおすすめです。こちらも臭いが強く、直接触れると健康被害がありますので注意しましょう。

(4)しょうのう
効き始めはパラジクロルベンゼンとナフタリンの中間程度。クスノキ由来の防虫成分で、ハッカのような匂いが特徴です。古くから使用され着物などの和服に最適ですが、人体に有毒なため子供の誤飲には注意しましょう。

防虫剤は気化することで効果を発揮します。気化したガスは空気よりも重いため防虫剤は服の上に置き、使用中はクローゼットを開けっ放しにすることが無いようにしましょう。また、ピレスロイド系を除いた3種類については一緒に使用するのは避けましょう。お互いが影響し合い、防虫剤が溶けて衣服のシミになることがあります。

これらの注意点はしっかりと覚えておくことで防虫剤をより効果的に使用することができます。

 

収納の前に!一手間かけて効果UP

洗濯機防虫剤の準備ができれば収納するだけ!といきたいところですが、もうひと手間かけるだけで効果がさらにUPします!!簡単なことばかりなので、ぜひ実践してみて下さいね♪

(1)ブラッシング
外出中はほこりや虫がつくことがあるため、外から帰ってきた際には服をブラッシングしましょう。虫の付きやすいウールアイテム(コートやニット)に関しては特に重要です。玄関にブラシを置いておくとすぐにかけられるので便利◎

(2)アイロン
アイロンをあてることで、により虫の退治を行うことができます。詳しい当て方については別のBLOGでもご紹介していますので、そちらもご参考下さい。
衣替えの季節は要チェック◆失敗しないアイロン選びと当て方!

(3)洗濯
化学繊維等は”基本的には”被害にあわないですが、皮脂食べこぼしの部分があるとリスクが高まります。洗濯をするのもお忘れなく。

(4)クリーニング
家庭ではケアしきれないデリケートなものや自分自身でのケアが不安なものはクリーニングがおススメです。上記の事をすべてしてくれる上に防虫加工も対応してもらえます。

 

ベストな収納方法をご紹介

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次はいよいよ収納です。虫食いの被害に遭わないためのベストな収納方法3ヶ条はこちら!!

(1)部屋を清潔に
虫はほこりや落ちた髪の毛、ペットの抜け毛なども食べるので、こまめに部屋の掃除空気の循環をしましょう。綺麗な部屋が快適で過ごしやすいように、衣服も同じ綺麗な環境の方が長く愛用できます。

(2)縦積みしすぎないこと
衣装ケースやタンスになどに縦積みをしすぎると、上に置いた衣服の虫から下の衣服もどんどん被害にあってしまいます。重ねる際はシワになりやすい物や湿気を含みやすいウールは上に置きましょう。

(3)ハンギング
ハンギングをして収納することで、気化した防虫剤のガスが服と服の間にしっかりと充満し効果的。オープンハンガーラックの場合はガーメントなどを使用ししっかり密閉することもポイントです。

 

お気に入りの服は長持ちさせたい!

まとめいかがでしたか?

せっかくのお気に入りの服でも、タンスから出してみると穴が・・・なんて考えたくはないものです。特に、古着好きの方であれば、何年でも大切にしたいと思う一着をお持ちの方も多いはず。

事前のケアに手を抜かないことで、古着もより長く楽しむことができますよ!

古着屋JAMの商品は、全てが当社のバイヤーによって海外で買い付けられた一点物。気に入ったアイテム、デザインがあれば、すぐにご購入いただくことをオススメいたします!また、販売するにあたり、入念なケア・検品を施しておりますので、お客様には安心してご購入いただけます。ぜひ、古着屋JAMにてお買い求めください!

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