vol.5 三井 政樹 (EC倉庫部 部長)
ABOUT 『LIFE+α』
古着屋JAM スタッフのライフスタイルにフォーカスし、JAMスタッフの魅力を伝えるメディア『LIFE+α』。
今回は『LIFE+家具』と題し、ライフスタイルに寄りそうモノやコトと、それにまつわるエピソードをご紹介。
Vol.5では、EC倉庫部 部長の三井さんと、こだわりの詰まったお気に入りの家具に密着した。
住むヒト
三井 政樹(EC倉庫部 部長)
- TOPS:90s NBA Shaquille O’Neal T-Shirt
- BOTTOMS:60s Side Adjuster Baker Pants
古着屋JAMオンラインショップ商品の検品・ケア・ささげ(撮影・採寸・原稿作成)・管理・発送業務を行う、EC倉庫部で部長を務める三井さん。
男性の髭率が一般的な企業に比べて高めなJAMの中でも(当社比)、圧倒的な髭のインパクトを持つこのヒト。
あらゆる業務をシステム化・脱属人化させ、JAMの強みである「状態の良さ」を担保しながらも、安定的な商品供給を実現し続けた実績を持つヒトなのだ。
— 普段の業務内容を教えてください。
「主にオンラインショップへの商品準備の統括をしています。
海外から入荷後洗われた商材の、“値段管理~ささげ業務” と言われるオンラインへの商品準備に欠かせない作業の全体管理をしています。」
LIFE + 家具
撮影のため、三井さんのご自宅にお邪魔した。
現在はEC倉庫で、オンラインショップの商品準備を管轄される三井さんだが、以前は海外にバイヤーとして買い付けに行かれていた。
古着の知識も凄まじく、写真のような価格設定の難しいヴィンテージ古着の値付け作業を行うこともちらほらあるそうだ。
そのイメージも強くあるため、古着屋JAMきっての“古着屋偏愛者”としても有名だが、今回ご紹介する「家具」とはどういった出会いでハマっていったのか。
その経緯や、お気に入りの家具の推しポイントなどについても深堀してみた。
— 家具を好きになったきっかけは?
家具の買い付け時の様子。
「11年前頃にアメリカに買い付けに行かせていただくようになり、その中には店舗の什器を買い付けるということも含まれていました。
アメリカのフリーマケットでは、古着よりも多くの家具・什器・雑貨に触れる機会があり、リアルなアメリカンカルチャーを知っていくことで、どんどん家具や什器が好きになっていきました。」
「また、家具や什器で使われる【木・鉄・革】には、ヴィンテージと同じ要素があることに気付き、現在の自分の嗜好に行き着いた次第です。」
「ANTIQUES+LIFE in VINTAGE SUMMIT」には、三井さんが買い付けした家具も
2023年7月26日(水)より、アメリカから仕入れた1点もののアンティーク家具、雑貨が古着屋JAM堀江店にて限定で販売予定。
ラグやデスク、チェア、インダストリアル系のショーケース、1900年代前後のサークルラック等総点数400点以上ものアイテムが特設会場にてご覧いただくことができる家具販売を試みる。
その中には、過去の買い付けで三井さんがディグってきたアメリカンヴィンテージな家具もちらほら。またとない機会なので、お時間が合う方は是非。
「ANTIQUES+LIFE in VINTAGE SUMMIT」詳細
— お気に入りの家具を紹介してください。
一枚板テーブル
「そもそも一枚板を買ったのは、結婚を機にダイニングテーブルを買わないといけなくて(購入するまでは、IKEAの普通のコーヒーテーブルでした笑)、どうせ買うのであれば一生使っていけるものにしたいよねとなり一枚板に行き着きました。
一枚板は特に、①どの木材を使っているか、②大きさ、③使いやすさ(真っすぐしているか、穴がないかなど)で値段がかなり異なるので、何十枚もの板を見せてもらいじっくり考えて購入しました。
私の一枚板は、①ウォールナット、②W 2300mm × D 11oomm × H 100mm、③大穴あり、うねりありという感じです。
ウォールナット材がもつ大人な深い色味ははずせず、形は真っすぐ綺麗なものよりも、木がもつ自然な荒々しさが欲しく、何十枚も見た中で一番ピンときたものがこれです。」
「大穴が開いているところはテーブルとして確かに使いにくですが、それよりも家での一枚板の荒々しさが放つ存在感の方が大事で、この大穴が一番のこだわりポイントです!
実はこれは鉄脚に板がのっているだけで、留め具などは一切ありません。この木自体がとても重たいので、これでいいのです。
気分を変えたい時や、傷つきすぎてしまった時などは、裏表逆にすることも可能ですし、留めていないことは最高におすすめです。
これから一生使っていくので、定期的にオイルを入れてメンテナンスをしていますが、やはり輪シミなどはあります。
しかし、これが私たち夫婦が一緒に過ごしてきた証でもあるので、それも含めて好きな雰囲気に仕上がっています。」
ダイニングチェア①
「ダイニングチェアを購入することは想定せず購入したアンティークのものが第一号の椅子であったことと、妻とよく行く不揃いのアンティークチェアで揃えたイタリアンのお店がすごい好きだったこともあり、自分の家もダイニングチェアは不揃いにすることにこだわっています。
しかし、気に入ったアンティークチェアに出会うまで買わないので、3脚揃えるだけで1年半かかりました。
ちなみに新しく1脚購入しているのですが、9月まで入荷待ちで半年待っています。
この一脚が三井家第一号のアンティークチェアです。
オランダのレストランで使用されていたもので、何よりも【木×肉厚革×鋲】の雰囲気ある佇まいが最高です。
男前な雰囲気であるにも関わらず、バックレストのトップはウサギの耳のように丸みがあるギャップも良きで、毎晩の私のディナータイムを楽しませてくれています。」
ダイニングチェア②
「これは60年代頃のノルウェーのデザイナーズチェアです。
実はダイニングチェアではなく、ラウンジチェア的なものらしいのですが、【オーク材×スチール×ファブリック】のコントラストのきいた見た目に惚れてダイニングチェアとして購入しました。
多くのダイニングチェアは、木枠にクッションの座面ですが、これはソファによく見られるウェービング構造になっていて、座り心地が格段に違うところにデザイナーのこだわりを感じます。
他にはない唯一無二感があるところがお気に入りです。」
EDITOR’S NOTE
–三井さんのご自宅にEC倉庫部メンバーを招待いただき、美味な自家製カレーを振る舞っていただいた。“ヴィンテージ”や“アンティーク”という括りで、古着と家具の親和性を改めて実感した。
古着屋JAMの店舗に行ったことがある方は、什器やディスプレイに【木・鉄・革】の要素が多く含まれていると気付いたはずだ。
その要素が、古着屋JAMのイメージとして強く結びつき、自身の“LIFE”にも影響していた。
今回はダイニングチェアを2脚のみの紹介だったが、実際は6脚あり、これからも増えていくそうだ。
EC倉庫の休憩室に、やたらとヴィンテージのチェアが置かれているもの、自然と納得がいく次第だった。
— 次回の『LIFE+α』もお楽しみに
『LIFE+家具』と題し、古着屋JAMのヒトのライフスタイルを紹介させていただいた。
今後も、毎月月末に様々な古着屋JAMのヒトとライフスタイルをご紹介予定。
次回の更新もお楽しみに。
profile
三井 政樹
(EC倉庫部 部長)
愛称は“ミッチー”。
メガネと見事に貯えられたお髭がトレードマーク。
家具・バンダナ収集・スニーカー・カレー作りなど多彩な趣味を持つ。ビール好きで、自家製ビールも作ったほど。
WRITING・PHOTO:AKIRA FUJII