
ただのTシャツじゃ、語れない「好き」がある。
JAMスタッフが愛してやまないTシャツには、それぞれの「好き」がギュッと詰まっています。
趣味、こだわり、思い出──その1枚に込めた想いは十人十色。
「これ、私も持ってる!」「こんな“好き”のカタチもあるんだ」
共感したり、新しい発見があったり。
ページをめくるたびに、ちょっと楽しい。
あなたの「好き」にも、きっと出会える。
さあ、個性あふれるTシャツたちをのぞいてみませんか?
Q1. 心から好きなものは何ですか?
好きなものは音楽です。中学の頃にできた友達からデスメタルの曲がパンパンに入ったオリジナルのCDを貰ってから、衝撃を受けて(笑) 当時は誰も聴いてなさそうな曲を聴いてることがカッコいいって思ってたんで中2パワーですけど、とにかくストイックに色々なバンドをディグりまくってましたね。
当時はサブスクみたいな便利なモノもなく、自分の家庭がスマホ禁止だったのもあって、学校帰りのCDレンタルショップや中古のCDショップがほとんど自分のスポットみたいになってました。そこからCDレンタルショップで端から端までCDを試聴したり、ジャケ借りしてみたり…。
そのころギターなんかも親に買ってもらってバンドのコピーをして~みたいなことをしていました。古着を手に取ったのもバンドTシャツがきっかけで、自分が好きなバンドの当時のモノを見れるのは古着屋さんでしかなかったので。
Q2. あなたの「MY BEST T」は?
バンドTシャツが好きな自分ですが、特にTOOLのTシャツが好きで昔から集めていました。
中でもこのデザインのTOOLは自分が昔から探していたものでした。初期のデザインのものでかなり希少なのもあって一生かけても生で見かけられるかわからないレベルでしたがJAM堀江店でヴィンテージサミットが行われていた時にたまたま運命的な出会いを果たしました(笑)
元々インパクトのあるデザインが多いTOOLのTシャツですが、僕の知る中でもかなりの独特さですね(笑)
Q3. Tシャツを購入する際、
特に重視しているポイントは?
Tシャツが大活躍するのがやはり夏になってくるので、シンプルなスタイリングになってしまう分、着た時のインパクトは重視しています。
ただ基本的には好きなものを着ていたいというこだわりが自分にあるので、知らないし好きじゃないのにそのバンドTシャツを着るみたいなことはしたくないです。TOOLが好きだからTOOLを着るし、ビールが好きだからビールのアドバTシャツを着るし、ファーストフードが好きだからマクドナルドのTシャツ着るし~みたいなバックボーンがあることも古着のTシャツの面白いところかなと思います。 結局ビンテージ云々よりどれだけTシャツのデザインと着る本人がシンクロできてるかみたいなところですかね…(笑)
Q4. もし特定のデザインやブランド、年代などに「今、これが熱い!」などあれば教えてください。
今は90年代後半~2000年代初期のニューメタルのTシャツとかがかなりアツいです。
Y2Kが流行ったりみたいなこともありますけど2000年代のロックやヘヴィーミュージックのメロディーのコテコテさが2025年の今聴くと逆に新しいなみたいなところもありますし、逆にその年代のバンドに音楽的にもファッション的にも影響を受けてる人って多いんじゃないかなと思います。
TOOLで言うと、TOOLはアルバムによってロゴが変わるんですけど初期のシンプルな大文字のものはアツいですし、アレックス・グレイっていうアーティストがデザインしている人体をモチーフにしたデザインもかなりかっこよくて個人的にアツいです。
Q5. このTシャツをどんな風に着こなしていますか?
バックプリントをとにかく見せたいので主役がこのTシャツになるようにシンプルなコーディネートをしがちですね。
あとは今日着ているTシャツのバンドをヘッドホンで聴いて身も心も高めていくところが重要かなと思います(笑)








Q6. あなたにとってTシャツとは?
自己満足です!(笑)
自分が好きだから着るっていうのが一番大事で、僕は今日TOOLのTシャツを着ているんだと思うだけでテンションが上がりますし、今後もそういうTシャツを着ていきたいし集めていきたいなと思います。
古着のTシャツはアート的な一面も兼ねそろえていて、絵や写真のような媒体では持ち運んだりはできないですけど、そういうものを自分が身につけれて見せびらかせるのがいいなって思います。

稲田 亮馬
古着屋JAMのアメリカ村店で店舗の責任者を務めている。休日は自宅にこもってアニメ、ゲーム三昧。ビールを飲みすぎて痛風持ちなので現在はハイボールに乗り換えている。

古着屋JAM アメリカ村店
〒542-0086大阪府大阪市中央区西心斎橋2丁目9−28 ビッグステップ サウス M1
古着屋JAM公式アカウント
Q1. 心から好きなものは何ですか?
私は動物の中でも、特に猫がいちばん好きです。 野良猫も好きですし、猫の絵文字をよく使ったり、猫モチーフのアイテム(猫耳がついているもの・肉球・猫のシルエットなど)を見ると、つい惹かれてしまいます。 猫という漢字すら可愛く思えるくらい、猫を連想させるものはなんでも大好きです。
私が猫LOVEになったきっかけですが、実家では「みつ豆ちゃん」という名前の猫と一緒に暮らしています。女の子で、私が20歳の頃から家族になったので、今はたぶん11歳くらいです。
年齢がはっきりしていないのは、みつ豆ちゃんが里親募集サイトで出会った保護猫だからです。多頭飼育崩壊の家庭から保護された子で、とても怖がりで慎重な性格です。
家のインターホンが鳴っただけで、すぐにどこかのすみっこに隠れてしまうくらいの怖がりで、抱っこは一切させてくれない、いわゆるツンデレ系の猫です。
それでも、ある日私が落ち込んで泣いていたとき、そっと横に来て、ずっとそばにいてくれたことがありました。みつ豆ちゃんの存在は、いつも私にとって大きな癒しであり、心の支えになってくれています。姿を見るだけで気持ちが和らいだり、ただそばにいてくれるだけで安心する。そんな不思議な力を持った存在です。
そんなふうに、私は猫が、そしてみつ豆ちゃんが大好きです。
つまり・・・猫、まじでLOVEです!!!
Q2. あなたの「MY BEST T」は?
このTシャツと出会ったきっかけですが、このTシャツはJAMオンラインショップで購入しました。私が検品をしていて、「可愛い!」とビビビッときたのを覚えております。
このTシャツに惹かれた理由は実写の猫プリントだったからです!またドッグフード・キャットフードのアドバタイジングTという点も大変くすぐられポイントです!
Q3. Tシャツを購入する際、
特に重視しているポイントは?
一番重視しているのは「着丈」です。
私のマイベスト着丈サイズは63〜65cm。限界ラインは71cmくらい…。私の身長的に70cm以上になると、ゆったり感が出すぎてしまうイメージがあるので、トップスはできるだけジャストなバランスで着たい、というこだわりがあります。
そしてもうひとつ重視しているポイントが、デザインの色使いです。
一枚のTシャツにふんだんに色が使われていると、それだけでテンションが上がります。特にビビッとくる色合わせに出会えたときは「これは運命!」と迷わず手に取ってしまいます。刺繍なども最高です。
Q4. もし特定のデザインやブランド、年代などに「今、これが熱い!」などあれば教えてください。
私が今、これが熱い!と思って集めているのは「リアル顔プリント」のアニマルTシャツです。
イラストやデフォルメされたデザインも可愛くて大好きですが、リアル顔プリントには、その動物の存在感やシュールな可愛さが詰まっていて、心がくすぐられます。
特に90年代から2000年代に人気だった「 The Mountain」のビッグフェイスシリーズは、可愛さとおちゃめさも相まって、見つけるたびにうれしくなります。

Q5. このTシャツをどんな風に着こなしていますか?
このTシャツは、2匹の猫とメッセージ部分のピンクがアクセントになっているので、その色を帽子とサンダルでカラーリングを拾った、組み合わせを意識しました。
明るい色を身につけると、自分の気分も自然と上がって、着るたびに楽しくなります。
そして何より、プリントの猫がとても可愛いので、それをしっかり引き立てたいと、このTシャツを着る時は心がけています。








Q6. あなたにとってTシャツとは?
私にとっては「シンプルなのに、自分の好きやこだわりをしっかり出せて、自分の気分をぐっと上げてくれる」そんなアイテムだと思ってます。
形はシンプルなのに、デザインやプリント、カラー次第で無限に楽しめるのが魅力だと思います。
夏はどうしてもトップスとボトムスなど、シンプルな装いになりがちですが、おちゃめなデザインやナイスカラーリングTシャツを着ることで、自分のテンションもぐっと上がります。
この夏も猫Tをはじめ、お気に入りの一枚で自分らしい着こなしを楽しみながら、暑い季節もおしゃれと一緒に思いきり楽しみたいと意気込んでいます。
Q1. 心から好きなものは何ですか?
ルネ・マグリットの作品がとても好きです。彼は20世紀ベルギーを代表するシュルレアリスムの画家で、初めて「イメージの裏切り」を観たとき、その意味がまったく分かりませんでした。パイプの絵の下に「これはパイプではない」と書かれていて、「じゃあ何なんだ?」と混乱しながら調べた結果、それが“パイプの絵”であることに気づきました。視覚的にはパイプに見えても、実際には吸えないただの絵。自分がいかに視覚情報に頼って物事を判断しているかを痛感しました。
この作品が1929年に描かれたことにも驚きです。人間の思い込みは昔から変わらないのだと感じました。マグリットには、常識や現実認識を揺さぶる作品が多くあります。「リスニングルーム」のように、デザインとしても面白い絵も多く、ビートルズのアップル・レコードのロゴの元ネタとも言われています。
彼の作品を通して、私は表面的な情報や常識を疑う視点を持つようになりました。Tシャツを見るときも「古いボディだから本物」と決めつけず、プリントの質感や製造時期など細部に目を向けるようになり、1枚のTシャツに対する考察がより深く面白くなりました。「これはリンゴではない」のTシャツは持っていますが、「イメージの裏切り」はマイサイズが見つからず、まだ探しています。
Q2. あなたの「MY BEST T」は?
今回ご紹介するのは 90年代 ルネ・マグリット 総柄 オールオーバープリント のアートTです。
実際にはマグリットの作品の中でこのデザインに該当するものはありません。しかし、マグリットの作品でおなじみのモチーフである青空と三高帽が合わさったデザインであり、これらだけでマグリット関連のデザインであることが推測されます。
今回のTシャツには袖プリントがありませんが、多くは袖に「THE ART INSTITUTE OF CHICAGO」とプリントが入っています。なのでシカゴ美術館で売られていたTシャツであることも推測されます。こちらは偶然入った古着屋さんで購入いたしました。マグリット関連のTシャツは古着屋を巡っても中々見つからず手にすることを半ばあきらめていました。古着屋さんのオンラインショップで見つけては「SOLD OUT」「在庫なし」これらに何度涙を吞んだか分かりません、、。
全面に広がる青空の中で左胸にポツンとある三高帽がでマグリットへのリスペクトを感じるGOODデザイン、オールオーバープリント特有の派手さが程よく薄れたGOODフェード、さらにLサイズとマイサイズに出会い「これは買うしかない!!」と即決でした。
Q3. Tシャツを購入する際、
特に重視しているポイントは?
バックプリントや袖プリントのデザインにはかなり購入意思が左右されます。デザイン的には「無し」か「控えめ」が好みです。
理由としては私自身控えめな性格なこともあり、それに見合ったデザイン性の方が自分とTシャツとのギャップが小さく落ち着くからです。古着屋さんで表のデザインが気に入ったTシャツと出会った際に、それを裏向ける瞬間や袖を見る瞬間に毎回「頼む!頼む!」と願いながら確認しているものです。のわりに印象的なTシャツを紹介してると思われたかもしれませんが、Q2でもお答えした通りフェードにより派手さが程よく薄れて着やすくなっているのでセーフです!
Q4. もし特定のデザインやブランド、年代などに「今、これが熱い!」などあれば教えてください。
Tシャツの「ダブルステッチ」が最近「熱い」です!
ヴィンテージ好きの間では「シングルステッチ」が好まれる傾向があります。私自身もシングル派ですが、それでもダブルステッチに注目する理由は3つあります。
まず、90年代後半のアメリカ規格のTシャツに多く見られる点。この頃からアメリカの古着ボディメーカーがいち早く採用し始めました。ただし、USA製は少なめです。
次に、90年代前半のユーロ規格にもダブルステッチが多く、アメリカより早く採用されていたようです。生産数が少ない分、効率より強度を重視した可能性や、早期に生産体制が整った背景も推測されています。
最後に、00年代のTシャツが高騰している点。例えば、ウィリアム・ウェグマンのフォトTシャツは、昨年1万円で購入しましたが、今ではかなり価格が上がっている印象です。
こうした背景から、ダブルステッチのTシャツには希少性や掘り出し物が多く、「熱い」と思います!
Q5. このTシャツをどんな風に着こなしていますか?
このTシャツはデザインもカラーも印象的なので、着るときは全体をシンプルかつモノトーンでまとめることが多いです。
フェード感のある色味なので、他のアイテムもトーンを揃えて、自然に馴染むよう意識しています。足元には少しだけ違和感のあるディテールを取り入れることが多く、その“ズレ”が全体の雰囲気を引き締めてくれる気がしています。マグリットの作品に通じるような、日常の中にある非日常みたいな感覚があって、個人的にすごくしっくりきます。








Q6. あなたにとってTシャツとは?
Tシャツは着る人の価値観を映し出す「キャンバス」だと考えています。Tシャツは「ある人にとっては2万円の価値があるが、またある人にとっては100円の価値にも満たない」それらはデザインが好みか否か、状態がよいか否か、古いか否か、希少価値が高いか否か、ブランド物か否か、どのような有名人が着用したか。あるいはそのどれにも価値を見出さず「Tシャツ」という「物」としてすべてのTシャツに均一の価値を見出している人もいらっしゃるかと思います。その価値観同士に当然優劣はないです。
Tシャツはただそれら視覚化の難しい価値観を誰かにそして自分自身が視覚できるよう表面化してくれているだけだと思います。
そんな私にとってTシャツは生活の中で「軽い自己紹介」の役割を果たしてくれています。誰かに対して「自分はこういうのが好きなんですよー」「今日の自分はこんな気分です!」「マグリットの作品を観に行く日にウェグマンのTシャツは着ないTPOをわきまえられる人ですよー」など。もちろん気付いてもらえなくてもいいやくらいの自己満足ですね。