皆様こんにちは。古着屋JAM札幌ポールタウン店スタッフのフジです。
もう北海道はアウターなしでは過ごせないくらい寒い季節になってきております。
お体に気を付けてファッション楽しんでいきましょう。
ということで今回は、ファッションの歴史に名を刻むアイテムリーバイスの「フレアパンツ」についてご紹介します。
フレアパンツの背景から現代に落とし込む着こなし方をお届けいたします。
ぜひ最後までお楽しみください。
【前回のブログはこちらから】
目次
フレアパンツの歴史と背景
フレアパンツとは
まず初めにフレアパンツとは何か説明させていただきます。
フレアパンツとは、膝から裾にかけて幅が広がるシルエットのパンツ。
このデザインは、足を長く見せる効果があり、スタイルアップに役立ちます。
フレアパンツには、ブーツカットやベルボトムなどの種類があり、それぞれの異なる広がり方があるのが特徴的です。
ブーツカット
膝から裾にかけて緩やかに広がるシルエットが特徴的です。
ブーツを履いた時に裾がブーツの上に自然にかかるように作られています。
ブーツカットは1960年代にカウボーイたちがブーツと合わせて履くために生まれたスタイルで、1990年代後半から2000年代初頭にかけて再び流行しました。
ベルボトム
膝から裾にかけて大きく広がるシルエットが特徴的です。
裾の広がりがブーツカットよりも極端で足首が隠れるほどの広がりを持ってつくられています。
ベルボトムは、昔の欧州の大工職人や米国海軍のセーラーパンツが元になった作りです。
フレアパンツの歴史
次にフレアパンツの歴史について説明させていただきます。
フレアパンツは1960年代後半から1970年代にかけて大流行。
特に*ヒッピー文化と結びつき、自由と解放の象徴として愛されました。
その中でもリーバイスの「646」や「517」は、ヒッピー文化とともに人気を博し、今でも愛されているパンツです。
* ヒッピー文化 : 1960年代後半にアメリカで生まれた若者たちのカウンターカルチャー運動。彼らは、従来の社会規範や価値観に反発し、自由と愛、平和を求めるライフスタイルを追求しました。
代表的なリーバイスのフレアパンツ
リーバイスのフレアパンツには、いくつかの代表的なモデルがあります。
それぞれのモデルには独自の特徴があり、スタイリングの幅を広げることが可能です。
主なリーバイスのフレアパンツの種類を紹介させていただこうと思います。
ヒッピーベルボトム
リーバイス646
1969年に登場したベルボトムスタイルのフレアパンツ。
裾が極端に広がるシルエットが特徴的で、ヒッピー文化と共に大流行しました。
リーバイス684
リーバイス646のシルエットをさらに強調したモデルで、通称「ビッグベル」とも呼ばれています。
裾の広がりが一層大きく、より印象的なコーディネートにしたい方におすすめです。
ブーツカット
リーバイス517
1971年に登場した世界初のブーツカットジーンズで 通称『サドルマン』と呼ばれています。
膝がキュッと締まり裾に向かって広がるフレアシルエットが特徴的で、ヒッピーカルチャーの定番アイテムとして親しまれました。
リーバイス STA-PREST
1964年にリーバイスがリリースした、通称「スタプレ」として知られているスラックス。
ノンデニム素材のフレアパンツで、アイロン掛けしなくてもシワになりにくいのが特徴的です。
ポリエステル素材にパーマネントプレスを施すことでアイロン不要を実現し、当時としては画期的なパンツでした。
リーバイス年代判別方法
下記のブログでは、リーバイスの年代判別方法について解説してますのでもしよろしければこちらも合わせてご覧下さい。
現代に落とし込んだ着こなし3選
ヴィンテージ×モダン:リーバイス646で魅せるクラシックスタイル
着用モデル
Model:Yasu 174cm Instagram:@ya.su59
着用コーデ
【Tops】 長袖無地シャツM/¥7,590(tax in)/RAB362824
【Bottoms】リーバイス646 W39/¥16,390(tax in) /RAB488613
【Shoes】 ローファー US9(27cm)/¥8,690(tax in)/RAB365453
【Hat】私物
【tie】USEDネクタイ ¥3,190(tax in)/RAB477891
着用ポイント
1着目はこちら。
ヴィンテージとモダンの融合を楽しむコーディネート。
白シャツとネクタイのシンプルなカラーがチェックのジャケットを引き立て、全体のバランスをとってます。
フォーマルになりすぎてしまうネクタイですが、細めのものを選択することで緩和してくれるためおすすめです。
さらにリーバイス646の広がる裾が足を長く見せ、ジャケットのタイトなシルエットと相まってスタイルアップを実現。
足元にはクラシックなレザーシューズを合わせ、洗練された印象を与えます。
時代を超えたスタイルをぜひ真似してみてください。
クラシックアウトドアコーディネート
着用モデル
Model:フジ 172cm Instagram:@fuji.persona
着用コーデ
【Outer】ハンティングジャケット XL/¥13,090(tax in)/PAA000256
【Bottoms】リーバイス517 W35/¥16,390(tax in) /RAB488611
【Shoes】ストレートチップ US9.5(27.5cm)/¥11,990(tax in)/RAB365441
着用ポイント
2着目はこちら。
リーバイス517のブーツカットシルエットと40sのハンティングジャケットを組み合わせたこのコーディネートは、クラシックなアウトドアスタイルを現代に蘇らせます。
40sのハンティングジャケットは独特の風合いやベルトで絞れるなどのディティールが特徴で、こちらの色があせたリーバイス517のデニムとの相性が抜群です。
リーバイス517の緩やかに広がるブーツシルエットとハンティングジャケットの腰のベルトで絞る感じがAラインを演出でき、歴史と深みを感じさせてくれます。
こちらにヴィンテージの腕時計などのアイテムを合わせると、よりクラシックな雰囲気が出てくるのでおすすめです。
クラシックなアウトドアスタイルを現代風にアレンジしたこのスタイルをぜひ真似してみてください。
レトロウエスタンコーディネート
着用モデル
Model:Yasu 174cm Instagram:@ya.su59
着用コーデ
着用ポイント
3着目はこちら。
茶色のスタプレパンツに70sの水色の柄シャツ、白のウエスタン調のベストを組み合わせたコーディネート。
レトロな要素とウエスタンスタイルを融合させたユニークなスタイルです。
茶色のスタプレが落ち着いたベースカラーを提供し、水色の柄シャツが鮮やかなアクセントを加え、さらに寒色でない白のウエスタンベストで全体を引き締め男らしさにさわやかな印象に見えます。
ブーツはウィングチップを採用し白のウエスタン調や茶色のスタプレと調和を出しています。
ローファーを合わせてみてもカジュアルな要素が入り、抜け感が出ていいかもしれません。
個性的でありながらも、洗練された印象を与えることができるこのスタイルをぜひ真似してみてください。