読んで損なし！古着屋店員によるスラックス解説＆オススメ着こなし

こんにちは、古着屋JAM明治通り店の乃愛です。

梅雨も明けて蒸し暑い日が続いていますね。こんな暑さだとファッションに気合がはいらない！なんてことありませんか？

そんな皆様にゆるっと履けてお洒落に着こなせるアイテム「スラックス」を今回はご紹介いたします。

【スラックス種類解説】古着屋店員がおすすめするシルエット別スラックスコーディネート5選！

スラックスの起源

スラックスは今から約3000年前にアジアの遊牧民が乗馬する際に着用していたもので、その後ハンガリー人やオスマン人によってヨーロッパに伝えられたといわれています。また日本でも、3世紀頃より直垂（ひたたれ）というスラックスと同じ形式の着物が着られていたようです。

スラックスは英語の「スラック/ゆるい」という言葉から来ていて、その複数形でスラックスと呼ばれていますが、欧米ではあまり使われていない言葉で、日本的な感じの英語です。「ゆるみ/たるみ」を意味する英語に由来するところから、スポーティな長ズボンを意味しています。

スラックスを素材で履き分けよう
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スラックスを素材で履き分けよう

ウール・コットン・化繊・リネン

ウールのスラックス

ウールのスラックスはこちらから

スラックスには一般的にウールが使われています。

スラックスの中で最も多く使われている素材です。ウールを使ったスラックスはドレッシーな印象になります。裾までストンと落ちるシルエットはウールならではの特徴です。

また、ウールは汗の吸放湿性（きゅうほうしつせい）に優れており、空気を含むと保温性が高い素材です。夏には平織（ひらおり）でサラっと涼しく、冬は起毛させることで暖かなスラックスになります。

ウールのスラックスで一番よく使われている色がグレー無地です。1本持っておけばあらゆるスタイリングに役立つと思います。

コットン（綿）のスラックス

コットンのスラックスはこちらから

ウールに続いてコットン素材もよく使われています。

コットンは硬さやシワ感、生地表面の粗さがあるため、ウールに比べてカジュアル感が出ます。そこまでカチッと決めたくない日はコットン素材のスラックスでカジュアルに着こなしてみてはいかがでしょうか。

化繊（ポリエステルなど）

ポリエステルのスラックスはこちらから

ポリエステルなどの化学繊維を使用したスラックスもあります。ウールよりも素材の値段が安いため、安価なスラックスに使用されることもあります。

近年、化繊はストレッチ、速乾性、吸湿性、透温性などの開発が進んでおり、機能素材で作られたスラックスが増えました。化繊はスポーツウェアが起源なので、スポーティな印象になります。機能素材が万能なのでスポーティなスラックスが欲しい方にはオススメです！

リネン（麻）

リネンのスラックスはこちらから

この時期オススメなのがリネン素材です。

着ていて涼しいと言われているリネン素材は織が粗く、陽に透かして向こう側が見えてしまうような糸の細さではありませんが、その繊維内に持つ中空・空洞が外気の熱伝導を遮断し、吸湿・通気を促します。

このような特質を持つリネン素材は夏を快適に過ごすために1本持っていて間違いなしです！

スタイリング紹介

スタイリング1

一つ目のスタイリングは

グレーのスラックスに青シャツ、赤のレジメンタルタイ合わせたトラッドなスタイリングになっています。

レジメンタルタイとは

レジメンタルタイは、その名の通り「連帯」を意味する「Regimental」が語源です。これは、ネクタイに斜めのストライプがあることから、部隊の連帯感を表現するためのアイテムとして使われたことに由来します。その特徴的なデザインはスーツスタイルにアクセントを加えることができるため、多くのビジネスマンに愛されています。