古着屋JAM札幌店スタッフの安藤です。
札幌は雪が降りもうすっかり冬ですね。
今年も残り一ヶ月と考えると１年あっという間に感じます。
前置きはさておき今回はBURBERRYの歴史と人気な理由を解説していきたいと思います。
目次
BURBERRY（バーバリー）の歴史
1856年～トーマス・バーバリーによる創業
バーバリーは1856年にトーマス・バーバリーが当時21歳の時に創設した英国衣服です。
トーマス・バーバリーは英国の悪天候から人々を守るために衣服はあるものだと考えていました。
1879年にトーマス・バーバリーはギャバジン(通気性に優れていて、悪天候に強く丈夫な布地)を考案して、従来の重くて着心地の悪いレインウェアに革命を起こします。
1901年 ロゴの誕生
1901年頃バーバリーはコンテストを開催しました。
ブランドの新ロゴを一般に募集して優勝したデザインはロンドンのウォレス・コレクションに展示されていた13～14世紀の鎧にインスピレーションを受けた馬上の騎士でした。
これにより皆さん１度は見たことのある馬上の騎士のロゴが完成します。
1912年 特許を取得したコート
1912年トーマス・バーバリーがデザインしたコート、タイロッケンが特許を取得しました。
タイロッケンとはtie lock(紐で締める)という意味で、ボタンやジップの代わりにベルトで固定するタイプのコートを指します。
今大人気のバーバリーのトレンチコートは第一次世界大戦時に開発されました。
その機能性の高い軍服の需要が高まり、先程ご紹介したタイロッケンコートにいくつか修正を加えられたのが今のトレンチコートの形です。
1920年にバーバリーは今では商標登録されているバーバリーチェックがレインウェアの裏地に使用され、
世界中に認識されて今では見たことない人が少ない柄になっています。
1955年 ロイヤル・ワラント授与
1955年バーバリーはエリザベス2世により、王室御用達許可証（ロイヤル・ワラント）を授与され、1989年 には二つ目の王室御用達許可証（プリンス・オブ・ウェールズ）を授与されました。
王室御用達許可証（ロイヤル・ワラント）とは
ロイヤルワラントの歴史は古く、1155年までさかのぼります。
発端はヘンリーⅡ世が、狩猟用の衣服を提供していたThe Weavers Company(織布工名誉組合)に与えたRoyal Charter(国王に承諾された特許状)の衣服が最初にあり、
王族たちが気に入った商品にロイヤルワラントを与える、という図式は今も変わらず残っています。
2000年～ 時代を経て変わっていくデザイナー
その後Burberry’sからBURBERRYに変更して、2001年にはクリストファー・ベイリーがデザインディレクターに就任しました。
2018年にはGIVENCHY(ジバンシィ)での成功を経て有名になったリカルド・ティッシが後任します。
そして昨年ボッテガ・ヴェネタを大きく変えたと言われている英国デザイナー、ダニエル・リーが就任しました。
このような歴史を経て大人気のラグジュアリーブランドBURBERRYがあります。
BURBERRYが人気な理由
まずは先程ご紹介したリカルド・ティッシが近年のバーバリーを人気にした重要人物です。
バーバリーのデザイナーに就任する前はGIVENCHY(ジバンジィ)のデザインを手がけていました。
リカルド・ティッシはラグジュアリーファッションの中にストリート要素を入れ、ラグジュアリーストリートというスタイルを創りあげました。
当時ラグジュアリーファッションとストリートファッションは別物でしたがリカルド・ティッシが提案したことにより、ラグジュアリーストリートが人気になっていきました。
ラグジュアリーストリートとは何？
今では先頭を走っているラグジュアリーストリートファッション。
カジュアルファッションに使われているデニムやパーカー、スニーカーを
素材やディテールにこだわりデザイナー特有のデザインが効いた服にしているものをラグジュアリーストリートと呼んでいます。
ロゴの変化
2018年にリカルド・ティッシはロゴのデザインを大きく変えました。
それまでシンボルでもあった馬上の騎士も無くなり、シンプルで少しカジュアル要素が加わり誰にでも親しみやすい雰囲気があるロゴになり、
これにより格式高い年齢層だけでなく若者まで受け入れやすいロゴになりました。
また同時期にルイヴィトンなどで人気なモノグラム柄を開発されました。
ブランド創業者であるトーマス・バーバリーの頭文字を取ったTとBをメインにしてあるモノグラムで創業者であるトーマス・バーバリーへのリスペクトを感じられます。
多くのセレブやファッショ二スタが支持している
バーバリーを支持しているセレブが多いことも人気な理由の一つです。
有名人が着用しているのを見てバーバリーを気になり始めた方も多いのではないでしょうか。
先程ご紹介したロゴやモノグラム柄を全面に押し出して、ニッキーミナージュ(ラッパー)などのファッショニスタが着用する事によって世界中のファッション好きにバーバリーの人気を加速させました。
日本での人気
またバーバリーは日本独自の規格でブランドを展開していました。
BURBERRY BLUE LABELとBURBERRY BLACK LABELです。
日本の三陽商会がバーバリーとライセンス契約を結んでおり、
日本の主に若年層に向けて展開していた日本向けのブランドでした。
1990年代後半には当時ファッションアイコンであった安室奈美恵さんがBLUE LABELの服を着用したことで一気に日本での知名度をあげました。
現在でもそのスタイルは変わらず、この頃からバーバリーチェックのマフラーを持つ女子高生が増えました。
※現在は契約解除されており、バーバリーとは違うブランドになっています。
最後に
いかがでしたでしょうか。
イギリスの伝統的な格式高いブランドであり、現在はラグジュアリーストリートとして活躍しているバーバリーの歴史と人気な理由を解説してきました。
この記事をきっかけにバーバリーに興味をもって頂けたら嬉しいです。
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