知らないと損!ニットを正しくハンガーに掛ける方法とお手入れ方法!

こんにちは。古着屋JAM渋谷店の甚田です。

11月も終盤となり、いよいよ本格的に寒い時期がやってきますね。

古着屋さんでは冬物が一気に充実してくるタイミング。お気に入りのニットを見つけたら、長く大切に着たいですよね。
実はちょっとしたコツを知っておくだけで、型崩れを防いで長く着られるんです。

そこで今回は「ハンガーに掛けるときの正しいポイント」を中心に、ニットの扱い方をご紹介させていただきます。

是非最後までご覧くださいませ。

【古着屋JAM熊本店】今週は冬の相棒“ニット編”でお届けいたします。

こちらの記事では古着屋JAMおすすめのニットを紹介しております。

是非、こちらも合わせて一読ください。

[お知らせ]

ニットを長持ちさせる為には?

まずは素材チェック

ニットを長持ちさせるために最初に必ず行いたいのが “素材チェック” です。
同じ「ニット」といっても、素材によって耐久性・弱点・お手入れ方法が大きく違うため、ここを押さえておくと後のケアが一気に楽になります。

なぜ素材チェックが必要なのか

・洗い方が変わる(縮みやすい・摩擦に弱いなど)
・ハンガー掛けの可否が判断できる
・日常ケアで気をつけるポイントが分かる
・毛玉の出やすさが素材によって違う

素材を知らずに扱うと、
「ハンガーに掛けたら肩が伸びた…」
「手洗いしたら縮んでしまった…」
などのトラブルにつながりやすいので、最初にタグを見る週間を付ければ問題ありません。

素材タグの見方と特徴

ニットの裏側についている品質表示タグには必ず素材名が書いてあります。
ここをチェックして、以下の性質を把握しておきましょう。

◆ ウール(羊毛)

保温性が高く、冬ニットの定番です。
縮みやすく、摩擦に弱い為、洗濯は特に慎重にしなれけばいけません。
ハンガーにそのまま掛けてしまうと肩が伸びやすい為、 太めのハンガーにかける、または、半分折り掛けが安心です。

マガジンの後半でハンガーの掛け方についてご説明させていただきます。

◆ カシミヤ

とても軽くて柔らかい高級素材です。
水に弱く、毛玉ができやすいのが特徴。
洗うときは短時間で優しく洗うのが鉄則となっています。
長く着たいなら、なるべく畳んで収納するのがおすすめです。

◆ アクリル

ふわっと軽い人工繊維で、ウールより扱いやすい素材です。
洗濯しても縮みにくいですが、静電気が発生しやすいので注意が必要です。

◆ コットン(綿)

通年使いやすい素材で知られています。
洗濯には強いですが、重さで伸びやすい為、半分折り掛けがおすすめです。
水分を吸いやすいので、乾くのに時間がかかる点も注意です。

◆ ポリエステル

シワになりにくく、乾きやすいです。
強度があるので扱いやすい素材ですが、熱に弱い為、乾燥機はNGです。

素材チェック後に知っておくと良いこと

素材がわかれば、次のステップが明確になります。
この素材ならハンガーは“こう掛けるべき”
洗濯は手洗い?弱水流?
毛玉ができやすいから、ケアを頻繁にするべきなど、全ての判断がしやすくなるのが素材チェックの最大のメリットです。

 

ニットの正しいハンガーの掛け方(型崩れを防ぐコツ)

ニットは重さで伸びやすい素材なので、普通にハンガーに掛けると肩がポコッと出たり、丈が伸びてしまうことがあります。
ここでは、ニットを傷めないための“安全な掛け方”を解説します。

NGな掛け方

・細いハンガーにそのまま掛ける。
・肩部分に負担がかかる形で吊るす。
・重いウールを長期間掛けっぱなしにする。

これらはすべて肩伸び・型崩れの原因になります。

OKな掛け方

・半分折り掛け

▼手順

①ニットを縦に半分折る(袖を重ねる)

②ハンガーを股の部分(わきの中央あたり)に置く

③片方の身頃をハンガーにかけ、反対側も同じように掛ける

④ニットが“ハンガーに乗っている”状態に整える

肩がハンガーに触れない為、伸びない&形が崩れにくいのが最大のメリットです。

ハンガー選びのポイント

・太めの肩幅ハンガー(ジャケット用など)
・ニット専用ハンガー(スポンジ付き)
・木製 or 樹脂製で滑りにくいもの

上記のものを選ぶと、季節をまたいでもきれいな状態を保つことができるんです。

クローゼット収納での注意点

・詰め込みすぎると潰れて形が変わる
・湿気を避ける(特に梅雨時や冬の結露注意です)
・長期間の保管は 掛けずに畳むほうが安心

 

ニットの洗い方(縮ませない・傷めないための基本)

ニット最大の失敗ポイントが「洗濯」です。
ここでは家庭で失敗しないための手順を詳しく説明します。

洗う前の準備

・素材タグをチェック
・毛玉がある場合は先に取り除く(洗濯で絡むのを防ぐ)
・色移り防止の為、単品洗い

ニットの基本の洗い方|縮ませない“手洗い”が一番安心

▼必要なもの

・中性洗剤(おしゃれ着用洗剤)
・30℃以下のぬるま湯
・洗面器または洗濯桶
・タオル

上記があれば、家庭でもニットを丁寧に手入れできます。

手順①:押し洗いをする

ニットはこすったり揉んだりすると縮みやすい為、
上から優しく押す「押し洗い」が基本となります。
摩擦を与えず、汚れだけを落とします。

手順②:つけ置きは5分以内

長時間のつけ置きは縮みの原因となります。
短時間で終えることがポイントです。

手順③:すすぎも押しながら丁寧に

不必要な刺激を避ける為、すすぎでも力を入れずに押すだけでOKです。

手順④:タオルで水分を取る

絞るとニットが伸びるのでNGです。
タオルに挟んで軽く押し、水気を吸わせます。

手順⑤:平干しで乾かす

ニットを縮ませないためには、平干しがおすすめです。
形を整えて置くと、仕上がりが美しくなります。

洗濯機で洗う場合の注意点

「ニットを洗濯機で洗いたい」という方もいると思いますが、以下を必ず守れば洗濯できます。

・ドライコース・おしゃれ着コースを選ぶ
・ニットを折り畳んで洗濯ネットに入れる
・脱水は短時間に設定
・乾燥機は絶対NG(縮む可能性が高い)

洗濯機は便利ですが、ニットにとっては負担が大きい為、可能なら手洗いを推奨します。

ニットをきれいに乾かすコツ

・直射日光は避けて陰干しをする
・風通しの良い場所に置く
・乾燥用の平干しネットがあると便利
・形を整えて乾かすことで“仕上がりの品質”が変わる

ニットはデリケートな素材ですが、押し洗い・短時間・平干しの3つを守るだけで縮みや型崩れを防げます。

正しい洗い方を身につけることで、お気に入りのニットを長く美しく着られます。

 

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『ニット』一覧を見る

こちらでは無地ニットを使ったスタイリングを紹介している記事もございますので、是非ご参考にしていただければ幸いです。

万能アイテムの無地ニットはもう持ってる?古着屋店員おすすめコーデ4選!

あとがき

いかがでしたでしょうか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ニットは手間がかかると思いがちですが、コツさえ知ればケアは意外と簡単です。
ぜひお気に入りのニットで、これからの季節を暖かくお過ごしてくださいませ。

 

前回マガジンはこちらから

【徹底解説】古着屋店員が教える、スタジャンの魅力!

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