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90年代ストリートを象徴するLevi’sシルバータブ
こんにちは。古着屋JAM堀江オレンジストリート店の𠮷村です!
ここ数年、街でも古着市場でも「ワイドデニム」を探す方が急増しています。
ただ、実際に挑戦しようとすると「モデルの違いが分からない」「ルーズすぎて難しそう」と感じる方も多いのではないでしょうか。
そんな悩みに応えてくれるのが、今回ご紹介するLevi’s(リーバイス)のSilver Tab(シルバータブ)です。
この記事では、シルバータブの歴史や人気モデルの特徴、そして着こなしのポイントまで詳しく解説します。
「シルバータブに挑戦したいけど、どのモデルを選べばいい?」という方はぜひ参考にしてみてください。
また、Levi’sは501・505・550・560など他にも名作デニムが多数存在します。過去にご紹介した比較記事もあわせてご覧ください。
歴史
1988年に誕生したワイドデニムの代名詞
1985年、リーバイスの特別ラインとしてシルバータブが生まれました。
501や505といった定番ラインとは異なり、バックポケットにシルバー(銀色)のタブをあしらった特別なシリーズとして誕生したのです。
1990年代に入ると、そのワイドでルーズなシルエットはヒップホップやスケートカルチャーとリンクし、クラブシーンやストリートの若者を中心に爆発的な人気を博しました。「シルバータブ=90年代ストリートの象徴」と言われる所以はここにあります。
近年、再評価されているシルバータブ
しかしその後、一度はジーンズの主流から姿を消します。
ところが近年、90年代ファッションのリバイバルによって再び注目を集め、古着市場で入手困難なモデルも少なくありません。
現在ではコレクターから一般のファッション好きまで、幅広い層に支持される存在となっています。
モデル別比較
シルバータブといっても、モデルによってシルエットや雰囲気は大きく異なります。
ここでは代表的な5モデルを分かりやすく整理しました。ぜひ自分に合う一本を選ぶ参考にしてください。
Baggy(バギー)|極太ストリートの王道
裾までしっかりと太さがあり、迫力のあるシルエットです。90年代ストリートを象徴するモデルで、履くだけで存在感を発揮します。
スニーカーとの相性はもちろん抜群ですが、あえて革靴と合わせるとラフさの中に洒落感が生まれます。
トップスはシンプルに白Tやスウェットを合わせるだけでも雰囲気が出るので、シルバータブらしさを一番わかりやすく楽しめるモデルです。
「とにかく極太シルエットに挑戦したい」「90sストリート感を全力で楽しみたい」という方におすすめします。
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Loose(ルーズ)|ゆるやかな万能型
Baggyほど極端ではないものの、全体的にゆったりとしたシルエットが特徴です。腰から裾にかけて自然に落ちるラインで、リラックス感があり履きやすいモデルです。
「ゆるさは欲しいけれど、極太までは挑戦しにくい…」という方にぴったりです。
革靴と合わせれば大人っぽく、スニーカーならストリートライクに着こなせます。
シルバータブ初心者にもおすすめの、バランスの取れた万能シルエットです。
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Relaxed(リラックス)|日常になじむ定番
腰まわりに適度なゆとりを持たせつつ、裾にかけては緩やかにテーパードが効いています。
全体的にすっきりとしたラインで、上品な印象を与えてくれるモデルです。
Looseよりもやや細めで、シルエットにメリハリがあるため、シャツや革靴との相性が抜群です。
カジュアルはもちろん、きれいめコーデにも自然になじみます。
「ストリート感は欲しいけど、大人っぽさも大事にしたい」という方におすすめの一本です。
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Carpenter(カーペンター)|無骨なワーク感
ハンマーループやツールポケットが付いた、ワークウェア由来のディテールが特徴です。
ルーズなシルエットに機能的なディティールが加わり、無骨でタフな雰囲気を楽しめます。
ストリートに振り切っても良いですし、ワークブーツやフーディーと合わせれば一気に本格的なワークスタイルになります。
他のモデルにはない「ディテールの存在感」が、コーディネートのアクセントになってくれます。
「シンプルなデニムはもう持っているから、ひと味違うものがほしい」という方におすすめです。
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Bootcut(ブーツカット)|脚長効果抜群
膝下からほんのり広がるシルエットが特徴です。
ブーツはもちろん、スニーカーと合わせても裾の揺れ感が映え、スタイリングに動きを与えてくれます。
シルバータブの中でも特に個性的なモデルで、シンプルなトップスと合わせるだけでも存在感を発揮します。
「定番のストレートやルーズとは違う一本を探している」という方におすすめです。
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その他のモデル|知る人ぞ知るバリエーション
シルバータブには、今回ご紹介した主要モデル以外にもKhakis・Jeans・Worker・Slouch・Lean・Massiveなどもあり
ショーツ、オーバーオール、コーデュロイ素材、チェック柄など様々なバリエーションが存在します。
上記のアイテムは古着市場でも出回る数は少なめですが、見つけたときにはシルバータブならではの個性を味わえるアイテムです。
定番モデルに比べると希少性が高いため、コレクション要素として集めるのもおすすめです。「人と違うシルバータブを履きたい」「さらに奥深く知りたい」という方はぜひ探してみてください。
年代判別方法
タグの年代表記の見方
ヴィンテージのシルバータブを手に入れたら、ぜひタグの年代表記にも注目してみましょう。
リーバイスの多くの製品と同様に、シルバータブの内側に付いているケアタグ(品質表示タグ)には、製造年月を示すコードが印字されています。
こちらはオリジナル90年代当時の紙タグの一例です。
下から2行目に記載された「513 0598 40953-5」という番号に注目すると、「513(工場コード)05(月)98(年)」と読み取れます。つまり、このジーンズは1998年5月に製造されたことがわかります。
サイズ別比較
BaggyをW31とW36で比較
シルバータブを選ぶときは、自分が出したいシルエットを意識すると失敗がありません。
たとえばBaggyモデルを「ジャストサイズ」で履くと、太さはありつつも全体がすっきりとまとまります。
一方で「サイズアップしてデカ履き」すると、裾までズドンと落ちる圧倒的なワイド感が楽しめます。
同じモデルでもサイズの選び方で印象が大きく変わるので、試着の際にはぜひ両方を比べてみてください。
・Sサイズ(~30インチ)ウエスト73~78㎝、ヒップ91~95㎝
・Mサイズ(31~33インチ)ウエスト79~84㎝、ヒップ98~104㎝
・Lサイズ(34インチ~)ウエスト86㎝以上、ヒップ107㎝以上
着こなし提案
数あるシルバータブの中でも、特に人気が高く取り入れやすいのがBaggyとLooseです。
ここではそれぞれ一本を使ったスタイリングをご紹介します。
Baggy(バギー):シンプルで映える、90sストリート
jacket EAA492458 ¥17,490
sweat RAB735606 ¥9,790
pants RAB627777 ¥16,390
shoes RAB885314 ¥9,790
bag RAB853302 ¥6,490
Baggyはシルバータブの中でも特にゆったりとしたシルエットが特徴です。
シンプルなスウェットにスニーカーを合わせれば、自然と今らしいストリート感を出すことができます。
さらにジャケットを羽織り、バックパックを加えることで、日常使いしやすいカジュアルコーデに仕上がります。
90年代らしい空気感を気軽に楽しみたい方におすすめのスタイリングです。
Loose(ルーズ):大人が楽しむ、きれいめリラックス
cardigan RAB901134 ¥8,690
pants RAB627804 ¥16,390
shoes RAB787469 ¥11,990
bag RAB909366 ¥19,690
Looseは程よい太さで、シルエットに余裕を持たせながらも上品にまとまるモデルです。
白Tにカーディガンを羽織り、ローファーを合わせるだけで、清潔感のある大人っぽい印象に仕上がります。
そこにオールドコーチのバッグを加えると、落ち着いた雰囲気がプラスされ、街歩きにもぴったりなスタイルになります。
リラックス感と上品さを両立させたい人におすすめの着こなしです。
まとめ
※古着屋JAM堀江オレンジストリート店
シルバータブは、90年代の自由でラフな空気を象徴するジーンズでありながら、今のスタイルにもすんなり馴染む懐の深さがあります。
特にBaggyやLooseは古着市場でも人気が高く、状態の良いものは年々見つけにくくなっています。
シルバータブは単なる一本のジーンズではなく、時代を超えて愛されるカルチャーそのものです。
古着屋で出会えた際には、ぜひ一度試してみてください。