皆様こんにちは。古着屋JAM札幌ポールタウン店スタッフのフジです。
北海道ではすでに氷点下近くの気温が続いていて雪も積もり始めています。
足元が滑りやすくなっておりますが、お洒落と同じく足元から気を遣って怪我に注意していきましょう。
さて今回はフレンチハンティングジャケットについて徹底解説させていただきます。
フランス製と他の国との違いはどこにあるのか、歴史や魅力など様々な視点から解説していきますので、ぜひ最後までお楽しみください。
【前回のブログ】
目次
ハンティングジャケットとは
まず初めにハンティングジャケットとはどのような物なのか簡単に説明させていただきます。
その名の通り狩猟用に作られたジャケットです。
19世紀のヨーロッパで特に人気があり、上流階級の男性たちが狩猟を楽しむ際に着用していました。
以下の記事ではハンティングジャケットについて詳しく解説していますので、時間ありましたら是非併せてご覧ください。
他の国とのハンティングジャケットの違いについて
商品番号:eva000752 M相当 / ¥77,000 (tax in)
フレンチハンティングジャケットとは
歴史
19世紀に誕生されてその当時狩猟は貴族や上流階級の男性たちの社交活動の一環として非常に人気があり、そのための専用ウェアとしてハンティングジャケットが作られました。
初期のハンティングジャケットは狩猟の実用性を重視してデザインされています。
20世紀にはいるとファッションアイテムとして注目され始め、狩りの時だけではなく普段着としても愛用されていたようです。
上記の画像の物は40sくらいのものでハンティングジャケットとは思えないようなデザインをしていることがフレンチハンティングジャケットの魅力の一つだと思います。
素材
コーデュロイやリネンや*1 コットンピケ、*2 コットンツイルなど高品質な天然素材が使われることが多いです。
これにより、耐久性と快適性が両立されています。
肉厚な生地になっているため今の冬の時期でも着れるのでおすすめです。
*1 コットンピケ:コットン素材で縦や横に畝を作り、凹凸があるのが特徴。しっかりとした厚みがあり、春や秋に適している。
*2 コットンツイル :シャンブレーとも呼ばれ、綾織りで織られている為耐久性と通気性を兼ね備えている。
デザイン
動物が描かれているボタン(通称:動物ボタン)や背面の大きなゲームポケットなど、細部にこだわったデザインが特徴。
背面のゲームポケットを閉じるボタンも動物ボタンを使われていて、現在このボタンまでも人気が高騰しています。
フランスのヴィンテージのワークウェアは、内側についているブランドタグだけでも価値が変わってきます。
こちらは「LE MONT ST MICHEL/ル・モンサンミッシェル」のブランドタグで、フランス版のLevi’sとも呼ばれていてフレンチヴィンテージで特に有名なブランドの一つです。
シルエット
フランスの文化や美意識の影響でテーラード技術が駆使されており、30年代以前になってくると背中のシェイプが効いていてAラインの形でシルエットのきれいなものが多い印象です。
フランスのファッションはエレガンスと洗練さを重視することで知られており、その影響がこういったワークウェアにも表れています。
年代が古くなっていくごとにリアル使いが難しくなってきますがですが、フレンチヴィンテージの物の多くは古いものほど体にフィットする美しいラインが特徴的です。
その背景には貴族や上級国民が着用していたことや長い年月で培われたファッションの歴史があります。
他の国との違い
アメリカのハンティングジャケット
商品番号:eaa494462 M / ¥13,090 (tax in)
アメリカのハンティングジャケットは、カジュアルで実用的なデザインが多いです。
L.L.BeanやEddie Bauer などのブランドが代表的でアウトドア活動に適した丈夫な素材が使われています。
着丈が長いものが多くジャストサイズよりかはゆったりとした印象出来られることが多いです。
そのため普段使いしやすくカジュアルなシーンでも気軽に着用できます。
イギリスのハンティングジャケット
商品番号:evb007772 L相当 / ¥29,590 (tax in)
イギリスのハンティングジャケットは、伝統的なデザインと機能性が重視されています。
特に上記のBarbourなどのブランドなどが有名で、防水性や耐久性に優れた素材が使用されていてより厳しい環境でも過ごせるような機能性です。
さらにクラシックで落ち着いたスタイルが特徴的で、カジュアルからフォーマルまで幅広いシーンで活躍します。
フランスと他国の違い
このようにフランスのハンティングジャケットはエレガントで洗練されたデザインが特徴的で、他国のジャケットは実用性や耐久性を重視したデザインが多いです。
ワークとして使われるのか普段着として使われるのか。
どちらが良いかは用途や好みによって異なる為、ご自身のライフスタイルやファッションの好みに合わせて選ぶことが大切です。
オンライン新入荷のおすすめハンティングジャケット
商品番号:evb007441 L相当 / ¥36,190 (tax in)
毎月26日に開催のヴィンテージ古着が大量入荷するという JAM26ヴィンテージ市 で、フレンチハンティングジャケットが今月の26日に販売されるため紹介させていただきます。
こちらはダック地のジャケットで、前ポケットが2つという珍しい個体のもの。
Dumont-d’Urville というブランドタグが付いており、50~60sのものによくみられるタグです。
ブランドタグの下に見られる「MARQUE DEPOSEE」は商標登録されている証でつけられています。
フランス以外のものだとレジスターマークと呼ばれるRを丸で囲まれたものがブランドの横などに書かれています。
「MARQUE DEPOSEE」を見つけるとすぐフランス製だとわかるので古着屋さんに行かれる際に覚えておくと楽しいかもしれません。
動物ボタンは縁がメタルになっている少し珍しいもの。
縁がメタルによって明るく、丸い形でハンティングジャケットのかっこいい感じを和らげてくれています。
ハンティングジャケットとは思えない可愛さを持っているのでおすすめです。
その他にもたくさんのヴィンテージが入荷されていますので、是非チェックしてみてください。
札幌ポールタウン店おすすめハンティングジャケット
商品番号:RAB531038 L相当 / ¥13,090 (tax in)
フランス製の商品が無かったためアメリカ製のハンティングジャケットをご紹介させていただきます。
USA製のL.L.Beanのハンティングジャケットです。
ピンクと緑の発色の良いカラーですが赤から退色したピンクの為、様々なパンツに合わせることが可能で意外とコーディネートが組みやすいこちらのジャケット。
少し厚手となっていますので、これからの時期にもぴったりです。
パンツは上が明るいものを使っている為暗めの黒色などのパンツを履いてあげることで、派手さを抑えられてコーディネートがまとまります。
こちらの商品以外にも多くのハンティングジャケットを取扱っていますのでお求めの方は是非、古着屋JAM札幌ポールタウン店へお越しくださいませ。
フレンチハンティングジャケットは魅力が沢山
いかがでしたでしょうか。
今回はフレンチハンティングジャケットの魅力をお伝えさせていただきました。
フレンチハンティングジャケットはその美しいシルエット、高品質な素材、細部へのこだわり、そしてフランスの美意識が融合した一着です。
60~70s以前のアイテムなため見かける機会が減ってきていますが見つけたときには是非フレンチヴィンテージの名作を堪能してみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。