皆さんこんにちは、そらのです。
いきなりですが、皆さんは「Champion(チャンピオン)」の「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」をご存じでしょうか?
「Champion(チャンピオン)」と言えばアメリカのスポーツウェアブランドを代表する100年以上続いているブランドですが、その中でも原点であり頂点でもある「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」は不動の人気を誇るアイテムです。
現在では、現地アメリカでも古着の「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」の人気が高まってきており年々相場が上がっています。
また、次に来るビンテージ「PREMIUM REVERSE WEAVE®(プレミアムリバースウィーブ)」やレアアイテムなども注目されており「Champion(チャンピオン)」の人気は留まりません。
今回のブログは、そんな国を超えて老若男女に愛される「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」の魅力と歴史、タグの年代判別、レアアイテムやおすすめしたいトレンドコーデまで徹底解説させて頂きます!
目次
- まずは「Champion(チャンピオン)」についておさらい。
- 革命的な「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」の誕生
- 「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」の年代判別
- デザインも豊富な「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」
- 次来るビンテージ「PREMIUM REVERSE WEAVE®(プレミアムリバースウィーブ)」にも注目。
- スタッフおすすめ「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」コーデ
- 最後に
- 店舗情報
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- 【採用情報】株式会社JAM TRADING
まずは「Champion(チャンピオン)」についておさらい。
「Champion(チャンピオン)」は1919年にアメリカ・ニューヨークで誕生しました。
野外労働者の防寒用として開発されたウール下着がアメリカ軍のアスレチックウェアに採用されたことがきっかけに、現在のスウェットの原型が生まれました。
1920年代には大学生アスリートが着用したスウェットが注目を集め、カジュアルウェアブランドとして認知を高めていきました。
その後もスウェットをはじめ、Tシャツやパーカーなどのカジュアルウェアを展開していきファッション界にも浸透していきます。
機能的なデザインや耐久性、素材、縫製などといったディテールにこだわったアイテムは創業から100年以上に渡り愛され続けています。
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革命的な「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」の誕生
「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」とは
「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」とは、チャンピオン社独自の衣類製法です。
当時のスウェットは、洗濯などで縦方向への縮みが出やすいという弱点がありました。
その弱点を克服するため、生み出された製法が「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」です。
本来であれば縦に使用される生地を横に使用することによって、生地の縦縮みを抑える役割があります。
この” 縦と横を逆に使用する ”という意味から「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」と名付けられました。
現在、「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)製法」は、スウェットだけでなく、Tシャツやパンツにも応用されています。
また、縦方向への縮みを防止するだけではなく横方向への縮み対策として、サイド部分へ特徴的なリブが両脇に施されています。
このサイドリブによって伸縮性も向上し、一般的なスウェットよりもはるかに動きやすいというメリットを生んでいます。
さらに、アメフト用のトレーニングウェアとして開発された「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」は、サイドリブ部分に「フラットシーマ」という技術を採用しています。
この「フラットシーマ」により凹凸の少ない縫い目を作り上げることで、着用時の快適な肌触りの実現に成功しています。
いくつもの革新的な技術のみならず、生地についても一般的なスウェットとは違う点があります。
それは、独特の厚みのあるふっくら感です。
トレーニングウェアとして作られた「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」には、頑丈さが求められます。
モデルや年代、原産国によって分厚さは異なりますが「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」のもつ耐久性は、一般的なスウェットとは一線を画す頑丈な素材であることが特徴です。
また、ただ頑丈な素材ではなくふっくらとした裏起毛の生地が着心地に心地よさと保温性を生み、世界中の人々より愛され続けるアイテムとなっています。
引用:古着屋JAM BLOG.“【チャンピオン】リバースウィーブとは?見分け方やタグの変遷など徹底解説!”https://jamtrading.jp/blogs/jam/1015445/
「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」の歴史
当初は、学生の着る服として誕生。
1934年に「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」が誕生し、当初は中学校や高校、大学でアスレチックウェアとして生徒たちに配布されました。
他にもアメリカンフットボールやラグビーの防寒具として、アメリカ陸軍の士官学校「USMA(United States Military Academy)」の生徒が着るようになっていきました。
1980年代に入ると学校や企業ロゴのない無地スウェットも一般に流通するようになり、アメリカ人にとって当たり前に日常に馴染むアイテムとなりました。
日本の古着市場に大きな影響を与えたスウェット。
「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」が日本の古着市場で認知されるようになったのは、1990年代中頃。
当時はビッグシルエットがトレンドであったため、機能性とデザイン、シルエットから人気が爆発しましたがトレンドの移行と共に2000年代に人気が低迷しました。
値段が下がることはありませんでしたが、当時流通していた1980年代~90年代物の多くがリメイク用の材料として解体されてしまったそうです。
ですが、ビッグシルエットが再びトレンドとなったことから2010年代後半から人気が復活した「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」。
基本的に生産国であるアメリカで買い付けられますが、近年は日本市場での需要が広く知られるようになり、アメリカ市場でもこれまで以上の数が回り始めています。
穴が空いてボロボロになっていればいるほど値段が上がったり、かつてのアメリカ人のリメイクが施されたものもなかなか見つけられない代物なので価格が高くなっていることが多いです。
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「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」の年代判別
「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」の誕生と歴史についてご紹介させて頂きました。
そんな「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」には様々な種類のタグがありますが、それらから年代を判別することも可能です。
早速ご紹介いたします。
【単色タグ】1970年代~1980年代
まずはこちら。
「単色タグ」と呼ばれるタグです。
単色タグには、赤、青、緑、黄(金)、黒の計5色があり、一部では「赤単」などと省されることもあります。
こちらは1970年代~80年代に製造されたもので、その希少さからマニアの中でも大人気のタグです。
60年代まではタグの四方を叩いて縫われる「タタキタグ」が付いていますが、単色タグからは上部分だけを縫う製法に変わりました。
洗濯方法などの表記が細かく表示されるようになったのもこの時代からだそうです。
【前期型】
年代 : 1970年~1976年
素材: コットン90%・ポリエステル10%の混紡素材を使用
【後期型】
年代: 1976年~1981年
素材: コットン90%・アクリル10%の混紡素材を使用
前期と後期で大きな違いこそありませんが、ポリエステルに比べ保温力や肌触り、着色しやすい点などがより優れるアクリル素材へと変遷していきました。
【トリコタグ】1980年代~
1980年代からは、通称「トリコタグ」と呼ばれるトリコロールカラーでプリントされたタグが採用されるようになりました。
現行の「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」のタグもトリコロールカラーを採用していますが、「トリコタグ」と呼ばれるのはこの80年代のものだけになります。
また、「トリコタグ」の時期から「単色タグ」で見られたアクリル素材に加えてレーヨン素材が使用され始めます。
レーヨン素材は水に弱く、しわになりやいという弱点がありますが、吸湿性や放湿性に優れていて独特の光沢感が魅力的な素材で当時は採用されることが多かったそうです。
【前期型】
年代: 1981年~1983年
素材: コットン82%・アクリル12%・レーヨン6%の混紡素材を使用/ボディカラー:グレー
素材:コットン90%・アクリル10%の混紡素材を使用/ボディカラー:カラー系
【中期型】
年代: 1983年~1985年
素材: コットン89%・アクリル8%・レーヨン3%の混紡素材を使用/ボディカラー:グレー
素材: コットン90%・アクリル10%の混紡素材を使用/ボディカラー:カラー系
【後期型】
年代: 1985年~1990年
素材: コットン89%・アクリル8%・レーヨン3%の混紡素材を使用/ボディカラー:グレー
素材: コットン90%・アクリル10%の混紡素材を使用/ボディカラー:カラー系
【刺繍タグ】1990年代~
90年代に入るとタグがトリコロールカラーのデザインではありますが、プリントでは無く刺繍に変更され「刺繍タグ」と呼ばれるものになります。
この「刺繍タグ」期、90年代後期から生産国が「アメリカ製」から「メキシコ製」に変わります。
どちらも同じデザインの刺繍タグが使用されていますが、タグ表面の製造国の記載から産地を見分けることができます。
【前期型】
年代: 1990年代前半
素材: コットン89%・アクリル8%・レーヨン3%の混紡素材を使用
【後期型】
年代: 1990年代後半
素材: コットン90%・アクリル10%の混紡素材を使用
【現行タグ】2000年代~
現在の「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」のタグがこちら。
このように見比べていくと、とてもデザインがシンプルになりタグの素材も時代の背景と共にその時に適したものが使われていたことがよく分かります。
デザインも豊富な「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」
タグの年代判別についてご紹介させて頂きました。
そして、「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」はデザインが豊富にあることも人気の理由のひとつです。
今回は中でも人気のあるデザインをいくつかご紹介させて頂きます。
カレッジプリント
「カレッジプリント」とは、アメリカの大学名がプリントされたもののことを指し、「Champion(チャンピオン)」の代名詞といえるデザインです。
1930年に初めて大学名やナンバーが入る「カレッジプリント」が開発されましたが、もともとは大学側が生徒に貸したウェアを管理する目的で開発されました。
1950年代からは学生たちの日常着として販売され、それ以降人気が高まったといわれています。
3連プリント
通称「3連プリント」とはフロントボディ部に3つ並んだロゴがデザインされたもので、カレッジプリント同様に人気のディティールになります。
染み込みプリント
「染み込みプリント」とは、インクを生地に染み込ませた技法です。
その球数の少なさと経年変化が出やすい=アジが出やすいことからヴィンテージ好きに大変人気なディティールです。
ワンポイントロゴ
左胸の「Champion(チャンピオン)マーク」が配されたシンプルなデザインの通称「ワンポイントロゴ」。
チャンピオンロゴのさりげないアクセントが幅広い層より支持されています。
目無し
通称「目無し」と呼ばれるいわゆる無地のものになります。
前述の「ワンポイントロゴ」に比べて、球数が少ないため希少なディティールです。
次来るビンテージ「PREMIUM REVERSE WEAVE®(プレミアムリバースウィーブ)」にも注目。
そして、ネクストビンテージとして現在注目されているのがこの「PREMIUM REVERSE WEAVE®(プレミアムリバースウィーブ)」。
世紀の変わり目に生産された上質なラインとして誕生したもので、次に値段が上がってくるのはこれらではないかと言われているアイテムです。
では実際に通常の「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」と何が違うのか見ていきましょう。
生地が上質
プレミアムの名を冠する大きな理由がこの生地です。
USの規格で製造されているこのラインは、一律12オンスのヘビーコットンを使用しているため非常に肉厚で保温性にも優れています。
また、ポリエステルの芯を綿で包んだ特殊二層構造糸を使用しており、軽量で乾きやすく寸法安定性に優れています。
ザックリ感のある武骨な風合いとコットンのふわっと起毛した肌触りは、通常の「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」よりも高いレベルを誇っています。
トレンドの「ボックスシルエット」のものが多い
先ほどもご紹介したように、規格がUSになるので全体的に身幅が大きく着丈が浅いボックスシルエットになっています。
今欲しいシルエットを思い浮かべると、この「PREMIUM REVERSE WEAVE®(プレミアムリバースウィーブ)」が最適なのではないかと思います。
現行として扱われるのでお手頃価格
最後に注目すべき点は価格です。
2024年現在、90年代の「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」の取引価格は1.5~2万円程度です。
ですが、こちらの「PREMIUM REVERSE WEAVE®(プレミアムリバースウィーブ)」の取引価格は7~9千円です。
大きな金額の差があることに驚かれる方も多いのでは。
コストに対してのパフォーマンスはお墨付きですので、是非店頭で手に取って良さを感じてみてください。
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引用:古着屋JAM BLOG.“【プレミアムリバースウィーブとは?】年代や背景に迫り、魅力を解明。”https://jamtrading.jp/blogs/storemedia/12059851/
スタッフおすすめ「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」コーデ
「PREMIUM REVERSE WEAVE®(プレミアムリバースウィーブ)」についてもご紹介させて頂きました。
最後は、スタッフがおすすめする「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」を使ったコーデを2つご紹介させて頂きます!
無駄の無いシンプルな合わせには90年代「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」で。
着用モデル
Ryota Nakatou @n.ryota0718
着用アイテム
Outer : レザージャケット ¥18,590(tax in)/RAB466159
Tops : Champion(チャンピオン) REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)¥17,490(tax in)/RAB469215
Bottoms : Levi’s(リーバイス) Silver Tab(シルバータブ) ¥13,090(tax in)/RAB485432
着用ポイント
中藤くんは 「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」にLevi’s(リーバイス)のSilver Tub(シルバータブ)を合わせ、レザーを羽織らせたコーデに。
アメリカ・ミシガン州にある「ミシガン大学」のロゴがプリントされた90年代刺繍タグの「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」になります。
ここ何年かカレッジプリントの人気に伴って、ミシガンのロゴは人気が高く価格が高騰してきているそう。
ボトムスはSilver Tub(シルバータブ)ではありますが、あまりバギー感のないスッキリとしたシルエットのものを選びました。
非常にシンプルなコーデですが、そのシンプルさは古着の「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」だからこそかっこいいコーデなのではないでしょうか。
トレンドを抑えたロンドンファッションには現行の「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」も。
着用モデル
Sorano Ashina @bluemindbaby
着用アイテム
Tops : Champion(チャンピオン) REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ) ¥14,190(tax in)/RAB469213
Bottoms : L.L.Bean(エル・エル・ビーン) ウールチェックスカート ¥8,690(tax in)/RAB493095
Accessories : usedネクタイ ¥3,190(tax in)/RAB478273
着用ポイント
私は「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」にL.L.Bean(エル・エル・ビーン)のスカートを合わせ、ネクタイとウエスタンブーツでロンドンファッション風のコーデを組んでみました!
こちらの「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」は現行になりますが、サイズが小さめなのと「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」の特徴でもあるリブのテンションが強いことから短丈で着れるという利点もあり、今欲しいシルエットではないでしょうか。
男性が着ているイメージの強い「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」ですが、レディースの方でもこのようにスカートやブーツ、アクセントにネクタイなどを持ってきてあげることで古着の「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」をかっこよく着こなして欲しいです。
最後に
いかがだったでしょうか。
今回は「Champion(チャンピオン)」の「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」について徹底解説させて頂きました。
お好きな方はもちろん、ご存じなかった方もこれを機に「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」を手に取って頂けたらと思います。
古着屋JAMでは全店で「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ)」をご用意しております。
ぜひ店頭にてお気に入りの一枚を見つけにお越し下さいませ。