チャンピオンのリバースウィーブとは。古着の年代の見分け方や魅力を徹底解説。

こんにちは。JAM広島店の小林です。

今年の夏はいかがお過ごしでしたか?
暑い日々が続きやっと10月に入り、朝方や夜は肌寒くなり服装にも変化がみられる気温になってきましたね。
前回のブログではレトロブームなどで人気が再熱しているリーバイス517について解説しております。
よければぜひそちらもご覧ください。

リーバイス517について徹底解説。古着屋スタッフのオススメコーデもご紹介します。

さて今回は、これからの季節に使えるリバースウィーブについて徹底解説していきます。

リバースウィーブとは

古着屋のスウェットコーナーで「リバースウィーブ」と書かれているのを見たことありませんか。
リバースウィーブとは、アメリカのスポーツブランドであるチャンピオンの伝統的な製法のことです。

当時のスウェットは洗うと縮むことが問題点でした。
しかし、リバースウィーブの画期的な発明によってこの問題は解決されたようです。
それまではコットンを縦に織っていたために縮みやすく、リバースウィーブは横に織ることで縮みを発生しにくくしています。
「縦と横を逆に織る」ことから「リバース(逆に)ウィーブ(織る)」の名がつけられています。
さらに、両脇に縦リブを使用することで、より縮まず、着こんでも型崩れしない強いスウェットとなっています。
この両脇のリブがあることで、着脱しやすくて動きやすくなり、スポーツにも適したスウェットになりました。

リバースウィーブの魅力

絶大な人気を誇るリバースウィーブ。
作りの大きさと縮みにくさから、近年ビックシルエットのトレンドにハマったことがリバースウィーブが人気になった理由とされています。

デザインの種類

リバースウィーブと聞くと、無地や大学名の大きなロゴプリントを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
大きく分けるとリバースウィーブはカレッジロゴや企業ロゴ、無地の3種類に分けられますが、その中でも特に人気があるのはカレッジロゴになります。
実は、ロゴが1段のみなのか、数段に分けられるのかによっても市場価値は異なり、段数が多いものは人気があります。
そういった人気なデザインは希少価値も高く、特に3段かつ文字が大きいアイテムやアーチ状になっているものは古着でも高く値付けられることが多いです。

経年変化

経年変化によって肌なじみが良くなっていきます。
袖を通しては洗濯を繰り返していくうちにふっくらとした肌触りに変わっていき、へたりにくい生地なので長年愛用していくことで経年変化を楽しめるのことが大きな魅力です。

タグの見分け方

年代によるディティールの違いを楽しむのも古着の魅力の一つです。
リバースウィーブの場合はタグによって年代を見分けることができます。

単色タグ

1970年前後に登場したのが「単色タグ」。
こちら赤、青、緑、黄、黒の全5種類からなり、1970年から80年代に製造されたものになります。
前期型、後期型で分かれており、写真のものは後期型で、見分け方としては素材の混合率で詳しい年代を知ることができます。

前期型

年代 : 1970年~76年ころ製造モデル
素材: コットン90%・ポリエステル10%の混紡素材を使用

後期型

年代: 1976年~81年ころ製造モデル
素材: コットン90%・アクリル10%の混紡素材を使用

70年代 チャンピオン リバースウィーブ

トリコタグ(プリント)

タグのカラーがトリコロールでプリントされているものが80年代のなります。
写真のものは中期型~後期型になっており、素材やボディーのカラーで見分けることが可能です。

前期型

年代: 1981年~83年ころ製造モデル
素材: コットン82%・アクリル12%・レーヨン6%の混紡素材を使用/ボディカラー:グレー
素材:コットン90%・アクリル10%の混紡素材を使用/ボディカラー:カラー系

中期型

年代: 1983年~85年ころ製造モデル
素材: コットン89%・アクリル8%・レーヨン3%の混紡素材を使用/ボディカラー:グレー
素材: コットン90%・アクリル10%の混紡素材を使用/ボディカラー:カラー系

後期型

年代: 1985年~90年ころ製造モデル
素材: コットン89%・アクリル8%・レーヨン3%の混紡素材を使用/ボディカラー:グレー
素材: コットン90%・アクリル10%の混紡素材を使用ボディカラー:カラー系

80年代 チャンピオン リバースウィーブ

トリコタグ(刺繍)

上記の写真のようにタグが縦長になり、ロゴなどを刺繍であしらったデザインのものが90年代になります。
この刺繡タグも前期型、後期型が存在し、素材の混合率で見分けることができます。

前期型

年代: 1990年代前半期製造モデル
素材: コットン89%・アクリル8%・レーヨン3%の混紡素材を使用

後期型

年代: 1990年代後半期製造モデル
素材: コットン90%・アクリル10%の混紡素材を使用

90年代 チャンピオン リバースウィーブ

切れているタグは何?

古着屋でリバースウィーブを探していると、90年代の刺繡タグで真っ二つに切れ込みが入ったものを目にすることがありますよね?
意図的に綺麗に切られており、製造後の検品ではねられたイレギュラー品だったり、過剰在庫だったりでアウトレット等に流通していたという目印。一目でそれと判別できるようにタグが切られていたんだそうです。

リバースウィーブを使ったコーデ

今回はリバースウィーブを使って着回しのしやすいコーデを組んでみました。

大人カジュアルコーデ

身長 : 165cm    Instagram : takehiro_o229

デニム×スウェット×キャップの王道の組み合わせでコーデを組みました。
メガネとスウェットを首に巻き、大人感をプラスすることで、カジュアルながら雰囲気のあるコーデに。
コーデの色合いも寒色系で統一し、暖色であるボルドーのスウェットを首にいれることでメリハリをつけました。

90S リバースウィーブ RAA95055 ¥19.910
キャップ RAB472030 ¥5.390
デニムパンツ(ペインターパンツ) RAB382049 ¥8.690
スニーカー(コンバース)スタッフ私物

今週の入荷

3DKNIT size M (RAB466931) ¥10,890

リアルツリーのジャケットを探してる方は多いのではないでしょうか。
生地も薄いためこれからの季節に使いやすいジャケット。
サイズが少し小さいため、トップスはタイト目にボトムスは太いパンツで合わせ、Aラインでスタイリングを組むとシルエットが綺麗に見えるのでおすすめです。

80s EDDIE BAUER NYLON JACKET size M (RAB481736) ¥10,890

エディーバウアーのナイロンジャケット。
短丈の今どきのサイズ感、色味も完璧で男女問わずに使いやすいアイテム。
ゴアテックスで防水機能もあり、インナーがメッシュな為、風通しが良く蒸れにくくなっています。

あとがき

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
古着の王道であるチャンピオンのリバースウィーブについてご紹介させていただきました。
古着屋JAM広島店ではリバースウィーブを含め秋服を多数入荷中です。
本格的に寒くなる季節に備えて、ぜひご来店ください!
スタッフ一同、皆様のご来店お待ちしております。

 

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