VINTAGE SUMMIT -JAMスタッフによる古着対談- 01 T-shirt

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T-shirt

「ジャケ買いしたくなるアート系バンドTシャツ」

藤村:ナイン・インチ・ネイルズの「ザ・ダウンワード・スパイラル」のジャケットがデザインされたTシャツですね。これとデザインは違うけど、ラッパーのトラヴィス・スコットが着て一気に価格高騰したね。

一同:へー

藤村:タグはバンドTシャツでよく使われているALL SPORT(オールスポーツ)。ステッチはシングルやね~。

ALL SPORT タグ

北村:あれですよね、シングルかダブルかで年代違いましたよね。

藤村:そうそう。2000年代初頭まではシングル、2002~2003年以降はダブルステッチの傾向。

北村:それってバンTに限らずですか?

藤村:うん、限らない。
昔はこれ1万円もしなかったけど、時代とあと誰が着たかとかも関わってかなり高騰した。

北村が藤村に質問する様子

北村:海外だとトラヴィス・スコットの他に、ジャスティン・ビーバー、カニエ・ウェストのアーティストが着たら人気でますけど日本は誰になるんでしょう?

藤村:菅田将暉さん、三代目 J SOUL BROTHERSとかになるかな。海外アーティストの恰好をスタイリストが真似して、日本で流行るみたいなね。

吉迫:カラーも白すぎず、クリームでめっちゃ良い。ジャケ買いじゃないですけど、デザインから入ってもありですね!

3人がナイン・インチ・ネイルズのTシャツの色を確認する風景

藤村:そうやね、90年代のデザインは違和感なく着れるし。

北村:これでおいくらですか?

藤村:2万5千円。トラヴィス・スコットが着たやつと一緒やったら5万~6万はするね。デザインは違えど、これはこれでいいんではないでしょうか。

北村:爽やかで、今欲しいバンドTですね。


「滅多に出会わない。スターウォーズを元にしたアトラクションTシャツ」

80年代「ディズニー・スターツアーズ」Tシャツ

藤村:まだディズニーの傘下ではなかった頃のやつ。スターウォーズを題材にしたTシャツやね。

北村:スターウォーズではないんですね。

藤村:そうそう。スターウォーズを題材にした宇宙のアトラクション。

吉迫:海外のディズニーランドに存在してたアトラクションですよね。

藤村:ディズニーらしくないデザインがポイントやね。このアトラクションのTシャツはまず、出回らない。

北村:何年代のTシャツですか?

藤村:これ80年代くらいじゃないかな。プリントも割れてないし、状態がいい。

吉迫:このデザイン、スターウォーズの爆発シーンをパロってるみたい!

一同:確かに!

ディズニー・スターツアーズTシャツのタグを見る風景

藤村:この頃、映画のオマージュをしてた時代やからその文化がそのまま反映されてたんちゃうかな。価格は3万円。フリマサイトで5万円くらいやったけど、さすがに高いので相場感みて丁度いいお手頃価格で。

吉迫:オーバーサイズで良い感じ!

藤村:黒ボディやし着やすいね。ショートパンツ履いてディズニーランド行ってもいいね(笑)。


「毒々しさを残しつつポップさがある希少アイテム」

90年代「マリリン・マンソン」Tシャツ

北村:このデザイン、マリリン・マンソンの毒毒しさが抜けててだいぶポップに仕上がってますね。オンラインショップでも入荷ありますけど、これくらいポップだったら抵抗なく着れます。

藤村:通常、マリリン・マンソンの顔とかメンバーが写っているのが多いんやけど、これは一味違う。珍しい。
ただ、プリントされてるメッセージはだいぶ尖ってるけどね(笑)。

北村:そこで毒っけは残してるんですね(笑)。

藤村:ちなみに、マリリン・マンソンの名前の由来はマリリン・モンローとチャールズ・マンソンからきてて、結構宗教的な要素も多いから海外では着にくいと言われてる。

吉迫:あ~、たしかに。

藤村:このタグは90年代のメタル系バンドに多いかな。スリップノットも同じタグよく使ってるね。確かBROCKUM(ブルッカム)とかもバンドTシャツメインに刷ってたりもするしね。

吉迫:そうなんですねー!

藤村:そうそう。確かこれ印刷会社だったかなー。フロントにもタグと同じイラストが施されてて、タグが欠損しててもこのタグだなーとかいついつの年代だなーってのがわかるね。

タグと同じイラストが施されている部分を確認している風景

北村&吉迫:ほんとや!面白い。


「近年高騰している悪役キャラは人気の高い希少アイテムに」

90年代「101匹わんちゃんクルエラ」Tシャツ

北村:吉迫さん似合いそう(笑)。

一同:(笑)たしかに~

皆で吉迫を見ている風景

藤村:今年クルエラの映画が実写化されてたね。ディズニー系は実写化されるたびに価格高騰するから、これもその内のひとつ。さらに悪役系となるとさらに高くなる傾向がある。他で言うと、アラジンのスウェットとかも6万円くらいになったり。

吉迫:まさに、旬なアイテムですね!

北村:どれくらいが6万円になったんですか?

藤村:1万円が6万円。だから6倍。

北村:え!

吉迫:そもそもディズニー系は球数少ないので高騰しやすいって聞いた事あります。ムーランのTシャツとかも!

藤村:そ~やね!

北村:年代は?

藤村:これは90年代。フリマサイトでもうちょっと高いの見たことあるし、状態悪くて3万円くらいとかって考えたらコレ状態もいいしお買い得やね。

吉迫:両面プリントで豪華でいいですもんね!ワンピースとしても着れそう、可愛い!

101匹わんちゃんクルエラTシャツのバックプリント

北村:オンラインショップは結構動きあるんですが実店舗はディズニー系売れます?

吉迫:そもそも入荷少ないんですよね~。

藤村:ディズニー系はレギュラー多いから、このようなヴィンテージはほぼ入荷ないかも。

吉迫:プリントも可愛いし、是非ワンピース風に着ていただきたいですね!可愛い!


「未来を予言していると物議を醸すザ・シンプソンズ」

80年代「シンプソンズ BART TO THE BONE」Tシャツ

藤村:これはバック・トゥ・ザ・フューチャーのワンシーンをオマージュしたんかな?

北村:あ~確かに。

藤村:たぶん違うかもしんないけど、コレ92年製なので時代的に反映されてるかも。マイケル・J・フォックスがこんな感じやったし。

吉迫:確かに確かに!このダサい感じのファッションがより一層彷彿とさせてます。

北村:シンプソンズって、アニメのワンシーンが未来を予言しているだとかで物議を醸してますけど、このTシャツはバック・トゥ・ザ・フューチャー映画公開前に販売されたとかではないですよね?

一同:(笑)(補足:ちなみに映画が先に公開されてました)

藤村:このプリントも「バッド・トゥ・ザ・ボーン」なのでおそらくバック・トゥ・ザ・フューチャーのパロディでしょう!確信はないけども(笑)。

吉迫と北村が藤村を見つめる風景

北村:でも、そんな気がしますわ。

藤村:そんなに高額なアイテムじゃないけど、シンプソンズは年々と人気高まってるなって印象。

北村:イエローの単色なので差し色で着やすいですね!

藤村:うん。THEアメリカ!って感じね。確かアニメ自体まだ放映されてたよね?

吉迫:されてます!

藤村:日本で言うドラえもんのような国民的アニメ?

一同:あー(納得感)

藤村:シンプルにデニムパンツでさらっと決めてみたいな~って。丁度ださい、かっこよすぎない感じで着こなしたい(笑)。

一同:確かに、確かに!

藤村:今の時代にこういうダサさがマッチしてるんかな~。意外に今っぽいよね。

吉迫:うん、うん。いい塩梅ですね~。

藤村:しかも、90年代でダメージも汚れもないし、状態いいしね。シンプルにかっこいいかも。

北村:シンプソンズのTシャツはオンラインショップにも結構入荷しますけど、コレみたいに高くないですよね?

藤村:うんうん、フセイン大統領のやつとか風刺系とかその辺はデザインも込みで高くなるね!


「Tシャツをきっかけにあの頃聴いていた音楽や思い出が蘇る。」

90年代「レッドホットチリペッパーズ」Tシャツ

吉迫:あ、北村さんが持ってらっしゃるやつ!

北村:そうなんです。僕が持ってるのは当時(3.4年前)5千円で買ったんですけど、コレ3万3千円なので7倍くらいの値付いてますね(笑)

一同:おー笑

吉迫:背面のデザインが「ザ・レッチリ」って感じで良いですね。正面はピカソ風なのも珍しい!

一同:うんうん

レッドホットチリペッパーズTシャツのバックプリント

藤村:このTシャツが発売されたのが90年やから、たぶんジョン・フルシアンテが抜ける前の頃やね。(コピーライトを確認しながら)

北村:フルシアンテが入りたての頃のやつですか?

藤村:そう。たぶんアルバムでいうとBlood Sugar Sex Magik、Give It Awayが発売されたくらいのツアーのTシャツかな?

北村:レッチリが一番輝いてた時の!希少ですね。

北村がTシャツを触っている風景

藤村:てか、めっちゃ聴きましたね僕。デザインは70年代80年代がいいけど、聴いてた90年代を着た方が気分的に良いね。他にもオフスプリング、グリーン・デイとかレイジよりかはリンプ・ビズキット聴いてましたみたいな(笑)。30歳前はこんな感じやな~。

一同:うんうん(笑)

北村:これジャイアントタグですけど、僕持ってるの違ってて、何か違いあるんですか?

藤村:サイズ感がボディによってちょっと違うし、anvil(アンビル)とSOFTEE(ソフティ)はちょっと身幅狭い、着丈長い。GIANT​(ジャイアント)はボックスよりだね。真四角というか、こっちの方がオーバーサイズやね。

吉迫:じゃあ、ノリ的にイマっぽくていいですね。

藤村:うん。オーバーサイズが流行っている今だからこそおすすめしたいね。

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