vol.3 上古殿 雄介 (古着屋JAM 代表)
ABOUT 『LIFE+α』
古着屋JAM スタッフのライフスタイルにフォーカスし、JAMスタッフの魅力を伝えるメディア『LIFE+α』。
今回は『LIFE+キャンピングカー 』と題し、ライフスタイルに寄りそう乗りモノと、それにまつわるエピソードをご紹介。
Vol.3では、古着屋JAM代表兼バイヤーの上古殿さんと、VANTECH社が手掛けるキャブコン「ZiL520」に密着した。
また今回は、他社メディアを含めて語られることの少なかった、“バイヤー”のシゴトについても触れてみた。
乗るヒト
上古殿 雄介(古着屋JAM代表)- TOPS:70~80’s MALCOLM X T-Shirt
- BOTTOMS:60’s British Army Gurkha Trousers
- SHOES:adidas ADIFOM SLTN
日本全国に「古着屋JAM」をはじめ、「LOWECO by JAM」「Elulu by JAM」「MJ VINTAGE」を手掛ける。“日本一ファンの多い古着屋” を目指す。
代表兼バイヤーを務める上古殿さんだが、社内でもお見かけする日はそう多くはない。コンスタントに会える人はそこまで多くない印象だ。
彼の“LIFE”に迫る前に、古着屋ならではの憧れの職業の一つでもある、“バイヤー”のシゴトについて聞いてみた。
バイヤーのシゴトって
— バイヤー歴ってどれくらいになるんでしょうか?
(JAMとして)独立して約20年くらいになるかな。
最初は19歳の時にタイで、21歳の時にアメリカに行った。JAMが会社になる前に福嶋さんと一緒に買い付けに行ってた。
福嶋さんは、みんながグレーにするところや裏話を何でも喋るのもあって仲良くなった(笑)
別々で古着屋をやってて福嶋さんの古着屋には客として行ってたけど、一緒に買い付け行くようになってから、欲しいものとかダブるから買ってきてって(笑)
— 海外で長く過ごされていると思いますが、年間で何日間くらい行かれていますか?
去年だったら100日間くらいはあっちにいたかな。国はちょっと言えないけど色んな国に行ってる。
— バイヤーは古着に関わる人にとって憧れのシゴトだと思っています。実際キラキラして見えるんですが、実際どうなんですか?
まあ20年やってきたけど、そんなに綺麗にいけるシゴトではないかな。あと体力がないと厳しい(笑)
— 昔と比較して、今はモノの手に入りやすさとかは変わってたりするんでしょうか?
基本的に色々手に入りにくくはなっているけど、JAMの仕入れが進化していっているから、ちゃんと集められている。
ただ、古いモノがどんどん減っていくってところはあるね。
— これまでしんどかったことは?
20代半ばくらいの時に、アメリカを回っててオールデンのデッドストックとか、めっちゃいいのを買えた時があって。
最終日にニューヨークの空港の近くでしんどくて荷物パンパンにしたまま置いてたら、車上荒らしで半分くらい持ってかれた。しかも俺の誕生日だったという(笑)
— バイヤーっぽいですね(笑) 逆にバイヤーをしてきて楽しかったことは?
やっぱり、ピックしてていいのが出た時かな。それがバイヤーとしては一番面白いところだと思う。
あとはそれが店頭に出ていて、お客様に買ってもらえると、嬉しいなって今でも感じる。
— では、最後にバイヤーにとって大切なことを教えてください。
とにかくガツガツいくこと。外国人と喧嘩できるくらいに(笑)
こっちが言いたいことを言わないと丸め込まれる。こっちが思うことを全部ぶつけないと何も進まないからね。
乗りモノ
MAKER:VANTECHMODEL:ZiL520
PRICE:ABOUT 1,200万円
国産キャンピングカーの雄であり、“Comfort with Safety”を掲げるVANTECH社が手掛けるロングセラー「ZiL」シリーズの最上級モデルの「ZiL520」。
充実した快適装備や、ゆとりのあるリビングルームを備える、いわゆる“キャブコン”タイプのキャンピングカー。
大型のウインドウや暖色系LEDの関節照明、デザイン性の高いサニタリールームはホテルのような豪華な内装だ。
重量バランスも最適化されており、安全かつ快適な走行性を実現。国産キャブコン最高峰の一台とも言われている。
内装— キャンピングカー以外の選択肢もありそうだけど、なぜキャンピングカー?
2年ほど前に購入したけど、昔から欲しかったのと、釣りもかなりするようになったのが大きいかな。
あとはコロナになってから屋外でのアクティビティを増やしたいと思って。買ってからは家族で出かける頻度がかなり増えた。
外装— ご家族からは評判ですか?
「息子はめっちゃキャンプ行こうって言ってくれるけど、娘はちょうど反抗期だから、なかなかね(笑)」
LIFE +キャンピングカー
海外と日本との生活を送る上古殿さんだが、休日のリフレッシュはどうされているか、彼のLIFEについて聞いてみた。
— 趣味の釣りやキャンプについて
「キャンプは家族で行くことが多くて、釣りは一人で行って泊まって、朝から釣りをしたりしている。
3日間空いてたら3日間行くし、夜に行ってキャンピングカーで泊まって朝イチ釣りしてみたいな感じかな。」
「普段からキャンピングカーは乗ってて、毎週乗ることもある。
ゴールデンウィークは家族で石川や富山に行ってた。浜で遊んだり、バーベキューとか釣りしたりして。一番遠いところだと、富士山まで行ってたな。」
—キャンピングカーの魅力
「ノープランで色々なところにいけるとこと。前泊して、そのまま行くみたいなことができる。
キャンピングカーを買ってからは、行動範囲が広がったかな。
キャンプ場じゃなくて浜辺で泊まるってなっても、トイレもあるから何もなくても行けるのは大きい。」
— そう語る上古殿さんは前日もキャンプに行ってたそうで、こんがりされていた。
EDITOR’S NOTE
普段なかなか触れられることの少ない、上古殿さんのバイヤーのシゴトや“LIFE”について触れることができた。
同じく代表の福嶋さんとの出会いの話を聞いて、性質の違う2人だが、そのバランスが絶妙であり、JAMの魅力の1つでもあると感じた。(J=上古殿 And M=(福嶋)政憲)
20年超のバイヤーのシゴトの中での貴重な経験を、ここでは書けないブラックジョークを交えて聞けたので、それはまた別の機会に。
— 次回の『LIFE+α』もお楽しみに
『LIFE +キャンピングカー』と題し、古着屋JAMのヒトのライフスタイルを紹介させていただいた。
今後も、毎月月末に様々な古着屋JAMのヒトとライフスタイルをご紹介予定。
次回の更新もお楽しみに。
profile
上古殿雄介
(古着屋JAM代表)
「古着屋JAM」代表兼バイヤー。同代表の福嶋と共に09年に古着屋JAM1号店をオープン、“日本一ファンの多い古着屋” を目指す。多くは語らないが、背中で語る男。
WRITING:AKIRA FUJII
PHOTO:TAKUMI ENDO