今回はLevi’s(リーバイス)のデニムジャケットについて紹介します。
『 リーバイスの起源 』
1853年にリーバイ・ストラウスが自身の名を冠にした会社「リーバイ・ストラウス」社をサンフランシスコに設立。当初は雑貨店を経営していた。その後事業を拡大し、生地、衣料、靴、ジーンズなどを扱う事業へと発展させた。
『 ジーンズ誕生のきっかけ 』
ゴールドラッシュのアメリカ西部で、鉱夫を支える丈夫な作業着が求められていた。1870年頃に仕立屋のジェイコブ・デイビスと出会い、彼のアイデアであるデニムや綿帆布に金属リベットを使用し補強する手法を用いてズボンを作り生産部門を設立し造販売のメーカーとなった。
とざっくり説明するとこのような歴史がLevi’sです。
今回はそのLevi’sから歴史の深いデニムジャケットを1st~2nd編、3rd~4th編で紹介します。
506XX (通称1st) 戦前~1952年
1917年以前より製造されていたデニムジャケットにロットナンバーが付くことになった。そのジャケットは506XXと名付けられ、デニムパンツの王様501XXの上着として1947年頃までその生産は続いた。一番古い物は1905年製の物らしく、ポケットにはフラップがついていなかった。フラップが付くようになったのは1923~1928年の間といわれている。
※ちなみにブランケット付き”506XX”を”519XX”といいます。
506XX フロント
506XX バック
506XX シンチバック(針あり)
この他に506XX (通称1st) の中には 前期・後期・シンチバック針なしがあります。
S 506XX 前期 (大戦モデル 通常ボタン)
※通常の506XXより物資統制の為、簡略化されたモデルになっています。(Sの意味はSimplifiedの頭文字)
S 506XX 前期 (大戦モデル 通常ボタン) フロント
S 506XX 前期 (大戦モデル 通常ボタン) バック
S 506XX 前期 (大戦モデル 通常ボタン)
シンチバック針あり
S 506XX 後期 (大戦モデル 月桂樹ボタン)
※写真無し
506XX (シンチバック針なし) 1947年~1952年頃まで
506XX シンチバック針なし フロント
506XX シンチバック針なし バック
506XX シンチバック針なし
507XX (通称2nd) 1952年~1962年
1952年にそれまで1ポケット仕様の506XXを改良し、507XXが誕生しました。初期は皮パッチだったが、1954頃から紙パッチに変更され、1962年までの10年間のみ生産された。バランスのとれたデザイン、ディテールから人気の高いデニムジャケットとなります。506XXと同様に種類がいくつかございますので、説明してゆきます。
507XX (革パッチ 片面タブ) 1952~1953年頃まで
※写真無し
507XX (革パッチ 両面タブ) 1952~1955年頃まで
※写真無し
507XX (紙パッチ ギャラ入り) 1954~1962年頃まで
507XX (紙パッチ ギャラ入り) フロント
507XX (紙パッチ ギャラ入り) バック
⇒ 507XX (通称2nd) ≪ 商品一覧 ≫
517XX (革パッチ 両面タブ) 1952~1955年頃まで
506XXを519XXというように、
507XXのブランケット付きを517XXといいます。
517XX (革パッチ 両面タブ) フロント
517XX (革パッチ 両面タブ) バック
517XX (革パッチ 両面タブ) ブランケット部分
517XX (革パッチ 両面タブ) 革パッチ部分
517XX (革パッチ 両面タブ) タブ部分
⇒ 517XX (ブランケット付き) ≪ 商品一覧 ≫
今回は細かいディテール紹介ではなく型番、年代をメインで紹介しました。意外にLevisのデニムジャケット、ジーンズの型番って種類が多くて覚えきれなかったりするんですよね。次回は3rd~4th編です。
労働者だけでなく、全米の若者たちの間で急速に広まった現代までに至るデニムジャケットをお送りします。